新たな事件
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「おや……やっぱり来ましたね」
豆腐屋の前でそう声をかけてきた人物を見、前を歩いていた鳴上君達は警戒を露にする。
「今度は久慈川りせを懐柔ですか?」とその人物が問うと、更に警戒心が強まった。
「あなた、たしか……」
「知り合い?」
「完二ン時に、ちょっと……」
「あれ以来になりますか。そう言えば、あなた方にはまだ名乗ってませんでしたね」
彼女はそう言って、改めてこちらに向き直る。
「僕は白鐘直斗。例の殺人事件について調べています。
ひとつ、意見を聞かせてください」
「意見?」
「被害者の諸岡金四郎さん……皆さんの通う学校の先生ですよね」
「そ……それが何?」
「第二の被害者と同じ学校の人間……
世間じゃもっぱらそればかりですがそこは重要じゃない。
もっと重要な点がおかしいんですよ……」
こつこつ、こつこつ。
靴の底が、コンクリートで舗装された道路を叩く。
「この人……”テレビで報道された人”じゃないんです。
どういうことでしょうね?」
―成る程、今度は”この話”か。
自分ひとりの時ではなく彼等に聞いてきたということは、それほど自分から情報を聞き取ることを諦めたのか。
「……知るかよそんなこと」
なんとか花村君がそう答えると、白鐘さんは見定めるように彼を見、そして肩を竦めた。
「……まあいいです。とにかく……僕は事件を一刻も早く解決したい。
みなさんのこと注目していますよ。
それじゃ、いずれまた」
白鐘さんは踵を返し、去っていく。
「なんなんだ、あいつ……」
「なんか、なんでも見透かしてる感じ……
て言うか、”テレビ”のこと気づいてたし」
「俺達もテレビに関しては警察関係者から知ったから、不思議じゃないけどね」
そう返せば、巽君は「そっすね」と納得したように頷いた。
久慈川さんが豆腐屋からひょっこりと顔を出し「あの彼……もう行った?」とこちらに訊ねてくる。
「りせちゃん!知ってるの彼の事!?」
「うん……何度も来てるの。
事件の事とか色々聞かれたりした」
「そっか」
「とりあえず、場所変えよ?ここだと、人もそれなりに通るし」
彼女はそう言って、俺らの方に笑いかける。
それに鳴上君が頷き、俺達は辰姫神社に行く事にした。
豆腐屋の前でそう声をかけてきた人物を見、前を歩いていた鳴上君達は警戒を露にする。
「今度は久慈川りせを懐柔ですか?」とその人物が問うと、更に警戒心が強まった。
「あなた、たしか……」
「知り合い?」
「完二ン時に、ちょっと……」
「あれ以来になりますか。そう言えば、あなた方にはまだ名乗ってませんでしたね」
彼女はそう言って、改めてこちらに向き直る。
「僕は白鐘直斗。例の殺人事件について調べています。
ひとつ、意見を聞かせてください」
「意見?」
「被害者の諸岡金四郎さん……皆さんの通う学校の先生ですよね」
「そ……それが何?」
「第二の被害者と同じ学校の人間……
世間じゃもっぱらそればかりですがそこは重要じゃない。
もっと重要な点がおかしいんですよ……」
こつこつ、こつこつ。
靴の底が、コンクリートで舗装された道路を叩く。
「この人……”テレビで報道された人”じゃないんです。
どういうことでしょうね?」
―成る程、今度は”この話”か。
自分ひとりの時ではなく彼等に聞いてきたということは、それほど自分から情報を聞き取ることを諦めたのか。
「……知るかよそんなこと」
なんとか花村君がそう答えると、白鐘さんは見定めるように彼を見、そして肩を竦めた。
「……まあいいです。とにかく……僕は事件を一刻も早く解決したい。
みなさんのこと注目していますよ。
それじゃ、いずれまた」
白鐘さんは踵を返し、去っていく。
「なんなんだ、あいつ……」
「なんか、なんでも見透かしてる感じ……
て言うか、”テレビ”のこと気づいてたし」
「俺達もテレビに関しては警察関係者から知ったから、不思議じゃないけどね」
そう返せば、巽君は「そっすね」と納得したように頷いた。
久慈川さんが豆腐屋からひょっこりと顔を出し「あの彼……もう行った?」とこちらに訊ねてくる。
「りせちゃん!知ってるの彼の事!?」
「うん……何度も来てるの。
事件の事とか色々聞かれたりした」
「そっか」
「とりあえず、場所変えよ?ここだと、人もそれなりに通るし」
彼女はそう言って、俺らの方に笑いかける。
それに鳴上君が頷き、俺達は辰姫神社に行く事にした。