熱気立つ銭湯
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「俺は助っ人と思ってくれて構わない。アンタ等はアンタ等で編成考えろ」
巽完二がマヨナカテレビに入れられたと分かった、次の次の日。
ユキが武器を回しながらそう言うと、悠は頷いて全員を連れて行く事にした。
「にしてもさ……ココ、暑くない?」
そう言ったのは千枝だ。彼女の言葉にユキ以外の全員が頷き、そして目の前の巨大な銭湯に目を向ける。
中からは熱気が満ち溢れ、陽介はゲッと顔を顰めた。
「確かにそうだな……」
「ユキさん、暑くないんですか…?」
「……暑いとは思うけど、それ以上になんか…ジメジメして気持ち悪い…シャツ脱いでいいか?」
「え?いやちょっと、此処で?」
「駄目か?」
「い、いや……」
陽介が曖昧に返事をすれば、ユキは「そう」と言ってパーカーを脱いで腰の辺りで縛り始める。
そして肩にかかる髪を輪ゴムで結び下に着ていた長袖シャツの腕を捲れば、「よし」と小さく呟いた。
「じゃあ、行こうか」
『ハイ!そこのナイスなボーイ!キミもボクと同じく更なる高みを目指しているのかい?
ヒュー!ボクを求めてるって?そうなのかい?』
銭湯方のダンジョンに入ってすぐ。
そんな声のアナウンスが聞こえ、ユキはすぐに「シャドウの気配がする、注意して」と呟くように言った。
そしてそのアナウンスに向けて、「ああ、そうだ」と答える。
「求めるというより、君を助けにきたって感じだけど」
『うれしいこと言ってくれるじゃない!それじゃあとびきりのモノを用意しなきゃ!
ようこそ、男の世界へ!』
「……敵がくる、走るぞ」
「え、あ、はい!」
「ちょ、いきなりぃ!?」
バンと両側の扉が開き、大勢のシャドウ達がこちらに向かって襲い掛かってくる。
悠達はそれをかわして、勢い良く駆け出した。
「ユキサン、これからどうするクマ!?」
「まず一箇所に集めてから処分した方が早い。多分この先は行き止まりだから、そこで片をつける」
「了解っす!」
ユキは行き止まりまでつくと、その壁を思い切り蹴り、その反動でシャドウ達の中に飛び込む。
「よっと」
鞘から双剣を出し勢いを殺さずにブンと振り回せば、シャドウはあっという間に散った。
「こんなもんか」
「おー……」
「さっすがぁ……」
陽介達がそう気の抜けたようにユキを賞賛する。
ユキは首を傾げた後、ピクリと耳を動かし目を細めた。
「……そこにいるの、誰?」
巽完二がマヨナカテレビに入れられたと分かった、次の次の日。
ユキが武器を回しながらそう言うと、悠は頷いて全員を連れて行く事にした。
「にしてもさ……ココ、暑くない?」
そう言ったのは千枝だ。彼女の言葉にユキ以外の全員が頷き、そして目の前の巨大な銭湯に目を向ける。
中からは熱気が満ち溢れ、陽介はゲッと顔を顰めた。
「確かにそうだな……」
「ユキさん、暑くないんですか…?」
「……暑いとは思うけど、それ以上になんか…ジメジメして気持ち悪い…シャツ脱いでいいか?」
「え?いやちょっと、此処で?」
「駄目か?」
「い、いや……」
陽介が曖昧に返事をすれば、ユキは「そう」と言ってパーカーを脱いで腰の辺りで縛り始める。
そして肩にかかる髪を輪ゴムで結び下に着ていた長袖シャツの腕を捲れば、「よし」と小さく呟いた。
「じゃあ、行こうか」
『ハイ!そこのナイスなボーイ!キミもボクと同じく更なる高みを目指しているのかい?
ヒュー!ボクを求めてるって?そうなのかい?』
銭湯方のダンジョンに入ってすぐ。
そんな声のアナウンスが聞こえ、ユキはすぐに「シャドウの気配がする、注意して」と呟くように言った。
そしてそのアナウンスに向けて、「ああ、そうだ」と答える。
「求めるというより、君を助けにきたって感じだけど」
『うれしいこと言ってくれるじゃない!それじゃあとびきりのモノを用意しなきゃ!
ようこそ、男の世界へ!』
「……敵がくる、走るぞ」
「え、あ、はい!」
「ちょ、いきなりぃ!?」
バンと両側の扉が開き、大勢のシャドウ達がこちらに向かって襲い掛かってくる。
悠達はそれをかわして、勢い良く駆け出した。
「ユキサン、これからどうするクマ!?」
「まず一箇所に集めてから処分した方が早い。多分この先は行き止まりだから、そこで片をつける」
「了解っす!」
ユキは行き止まりまでつくと、その壁を思い切り蹴り、その反動でシャドウ達の中に飛び込む。
「よっと」
鞘から双剣を出し勢いを殺さずにブンと振り回せば、シャドウはあっという間に散った。
「こんなもんか」
「おー……」
「さっすがぁ……」
陽介達がそう気の抜けたようにユキを賞賛する。
ユキは首を傾げた後、ピクリと耳を動かし目を細めた。
「……そこにいるの、誰?」