熱気立つ銭湯
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翌日の夜。
知らない番号を表示した携帯をユキは躊躇わず「もしもし」と取ると、切羽詰った声が向こうから聞こえてきた。
『もしもし、天城です!あ、番号は鳴上君から教えてもらって……』
「ああ、それは別にいいよ。それで?」
『あの、完二くんが家にいないらしくて……!!』
「家にいない?」
その言葉にピクリと反応し、周囲を見渡す。
辺りはシャドウだらけで、けれどその奥から僅かに変な空気を感じ取った。
「……それは本当だな?」
『旅館の用事のついでに電話してみたんで、確かです!
お母さんはよくあることだって言ってたんですけど……』
「分かった。クマ君と合流したらこっちでも探してみるよ。
天城さん達は深夜零時のテレビを見てくれるだけでいい」
『わ、わかりました』
「何かあったら鳴上君経由でまとめて報告して。
じゃあ、切るな」
向こうからはいと小さな返事が聞こえたのを確認し、ユキは通話を切る。
そしてシャドウに目を向けると、思い切り地を蹴飛ばした。
―その日のマヨナカテレビには、”とても違和感のある”巽完二の姿が映っていた。
知らない番号を表示した携帯をユキは躊躇わず「もしもし」と取ると、切羽詰った声が向こうから聞こえてきた。
『もしもし、天城です!あ、番号は鳴上君から教えてもらって……』
「ああ、それは別にいいよ。それで?」
『あの、完二くんが家にいないらしくて……!!』
「家にいない?」
その言葉にピクリと反応し、周囲を見渡す。
辺りはシャドウだらけで、けれどその奥から僅かに変な空気を感じ取った。
「……それは本当だな?」
『旅館の用事のついでに電話してみたんで、確かです!
お母さんはよくあることだって言ってたんですけど……』
「分かった。クマ君と合流したらこっちでも探してみるよ。
天城さん達は深夜零時のテレビを見てくれるだけでいい」
『わ、わかりました』
「何かあったら鳴上君経由でまとめて報告して。
じゃあ、切るな」
向こうからはいと小さな返事が聞こえたのを確認し、ユキは通話を切る。
そしてシャドウに目を向けると、思い切り地を蹴飛ばした。
―その日のマヨナカテレビには、”とても違和感のある”巽完二の姿が映っていた。