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その夜。
真夜中テレビを見終わった後、鳴上は静かな動作で携帯の通話モードを起動させる。
しばらくして、『何』と短い返事が聞こえてきた。
『テレビに変なの映ったの?』
「男のロマンに溢れていました」
『……は?』
怪訝そうな返事と、『ろまん……?』といった呟きが向こうから聞こえ、鳴上は苦笑しながら「冗談です」と返す。
「今までと違って、とても人物がはっきりしていたのと……なんか、テレビ番組みたいな風でした」
『……それは、”いつもの本人らしく”なかった?』
「そうですね。おとなしいイメージだったと思うんですけど、あるベクトルで積極的だったかと」
『…………ふうん』
「そっちはどうですか?」
鳴上がそう訊ねると、『収穫はあった』と桜木は告げる。
『天城さんがいそうな場所に、赤い城みたいなのが建ってた。多分、彼女と彼女のシャドウはこの中だ』
「あ……赤い城、テレビにも出てました」
『そう。じゃあシャドウがなんらかの方法で投影させたのが一因としてありそうだね』
桜木はそう言って、『じゃあ、また明日』と通話を切った。
「……明日、か……」
授業中寝てもいいけど、でも休める限り今も休んだほうがいいだろう。
鳴上は伸びをして、ベッドの中に潜り込んだ。
真夜中テレビを見終わった後、鳴上は静かな動作で携帯の通話モードを起動させる。
しばらくして、『何』と短い返事が聞こえてきた。
『テレビに変なの映ったの?』
「男のロマンに溢れていました」
『……は?』
怪訝そうな返事と、『ろまん……?』といった呟きが向こうから聞こえ、鳴上は苦笑しながら「冗談です」と返す。
「今までと違って、とても人物がはっきりしていたのと……なんか、テレビ番組みたいな風でした」
『……それは、”いつもの本人らしく”なかった?』
「そうですね。おとなしいイメージだったと思うんですけど、あるベクトルで積極的だったかと」
『…………ふうん』
「そっちはどうですか?」
鳴上がそう訊ねると、『収穫はあった』と桜木は告げる。
『天城さんがいそうな場所に、赤い城みたいなのが建ってた。多分、彼女と彼女のシャドウはこの中だ』
「あ……赤い城、テレビにも出てました」
『そう。じゃあシャドウがなんらかの方法で投影させたのが一因としてありそうだね』
桜木はそう言って、『じゃあ、また明日』と通話を切った。
「……明日、か……」
授業中寝てもいいけど、でも休める限り今も休んだほうがいいだろう。
鳴上は伸びをして、ベッドの中に潜り込んだ。