自分の影
夢小説設定
―何処だ、何処だ。
商店街を駆け抜け、何もない電柱の前に手を合わせてる人物を見つけて、俺は足を止める。
「…ッ、ユキ、さん、」
「………何、花村君?」
淡々とした、水のように流れる声。
それに何か言葉を返そうとしてふと、電柱の下に何かが備えられているのに気がついた。
「……これ…」
「早紀さんが好きだった花だって、彼女のシャドウが教えてくれたんだ。
……彼女に、ピッタリだと思う」
それは、白い百合だった。
彼は手を合わせ終えると、スッと立ち上がり俺に向き合う。
「『花ちゃん、今までありがとう』」
「え……」
「君だよね?花ちゃんって。最期に、伝えるよう頼まれた」
それだけ。
ユキさんはそう言って、俺の横を通り抜ける。
「薄情だと思ってくれて構わない。……正直、どう思われようと俺はやる事をやるだけだから」
「っあの!」
思わず、その腕を掴んだ。
細く白いそれに少しびっくりしながら、それでも離さないと強く掴む。
「……何?」
彼は落ち着かせる声で促す。
俺は深呼吸して、ゆっくりとその人と向き合った。
「…見殺しにしたとか言って、すみませんでした」
「……」
「俺……この事件の犯人、絶対捕まえたいんです。これ以上、被害者を出さないために。」
「うん」
「だから……お願いです。俺達に力を貸してください。
勝手かもしれないけど……でも、俺は、」
「いいよ」
即答。
さっぱりとした肯定に、俺は目を見開いた。
「……いいんですか?」
「うん。まあ助っ人ってことになるし、マヨナカテレビで戦う時だけの協力関係って事になるかな」
ユキさんはそういいながら、小さく首を傾げる。
「それでもいいんだったら、だけど」
「い、いいです!あざっす!」
「……ん。
じゃあ花村君、またね」
彼は小さく手を振って、そしてまた何処かへと去っていった。
俺は少しだけすっきりした気持ちで、それを見送った。
商店街を駆け抜け、何もない電柱の前に手を合わせてる人物を見つけて、俺は足を止める。
「…ッ、ユキ、さん、」
「………何、花村君?」
淡々とした、水のように流れる声。
それに何か言葉を返そうとしてふと、電柱の下に何かが備えられているのに気がついた。
「……これ…」
「早紀さんが好きだった花だって、彼女のシャドウが教えてくれたんだ。
……彼女に、ピッタリだと思う」
それは、白い百合だった。
彼は手を合わせ終えると、スッと立ち上がり俺に向き合う。
「『花ちゃん、今までありがとう』」
「え……」
「君だよね?花ちゃんって。最期に、伝えるよう頼まれた」
それだけ。
ユキさんはそう言って、俺の横を通り抜ける。
「薄情だと思ってくれて構わない。……正直、どう思われようと俺はやる事をやるだけだから」
「っあの!」
思わず、その腕を掴んだ。
細く白いそれに少しびっくりしながら、それでも離さないと強く掴む。
「……何?」
彼は落ち着かせる声で促す。
俺は深呼吸して、ゆっくりとその人と向き合った。
「…見殺しにしたとか言って、すみませんでした」
「……」
「俺……この事件の犯人、絶対捕まえたいんです。これ以上、被害者を出さないために。」
「うん」
「だから……お願いです。俺達に力を貸してください。
勝手かもしれないけど……でも、俺は、」
「いいよ」
即答。
さっぱりとした肯定に、俺は目を見開いた。
「……いいんですか?」
「うん。まあ助っ人ってことになるし、マヨナカテレビで戦う時だけの協力関係って事になるかな」
ユキさんはそういいながら、小さく首を傾げる。
「それでもいいんだったら、だけど」
「い、いいです!あざっす!」
「……ん。
じゃあ花村君、またね」
彼は小さく手を振って、そしてまた何処かへと去っていった。
俺は少しだけすっきりした気持ちで、それを見送った。