自分の影
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「にしても……霧だらけでなんも見えねーな……」
「向こうの霧が晴れてる時、こっちは霧が出るクマ。逆の時は、シャドウが大暴れするクマよ」
クマは歩きながら、「仕方ないクマねー」と鳴上達にめがねを手渡す。
「それで霧が無い状態で見えるクマ!」
「お、サーンキュ!……って、そーいやユキさんはつけないんですか?」
「必要ない。霧なんて見えないし」
「そ、そうすか……」
スタスタ、スタスタ。
桜木は無言のまま前を進み、そして「着いたよ」と足を止めた。
そこは、商店街にも似た造りの通りで、目の前には”コニシ酒店”と打たれた看板が立っている。
「ここで、先輩が……」
「!アンタ、避けろ!」
ふらふらと近づこうとした花村の肩を掴み、桜木が思い切り店の前から引き剥がす。
するとその瞬間、その店の中からシャドウが次々と現れた。
「こ、これがシャドウ……!?」
「鳴上君、その人とできるだけ下がってて。五秒で終わらせる」
「は、はいっ!」
鳴上は頷き、吹っ飛ばされた花村と共に後ろへ下がった。
桜木は腰につけた鞘から双剣を抜き、そしてシャドウに向かって突撃する。
「消えろ」
一撃。それだけでシャドウは消滅して、体をひねり1体、また1体と、次々と反撃する暇も与えず消えていった。
「……ふう」
桜木は鞘に剣を戻し、息を吐く。
―どくん。
「……?」
鳴上の中で、何かが動いた気配がした。
彼は自分の手のひらを見るも、それは何の変化もない。
「どーしたんだ、鳴上?」
「い、いや……」
「中に入って大丈夫だよ」
桜木からそう声をかけられ、2人とクマは恐る恐る中へと入った。
「向こうの霧が晴れてる時、こっちは霧が出るクマ。逆の時は、シャドウが大暴れするクマよ」
クマは歩きながら、「仕方ないクマねー」と鳴上達にめがねを手渡す。
「それで霧が無い状態で見えるクマ!」
「お、サーンキュ!……って、そーいやユキさんはつけないんですか?」
「必要ない。霧なんて見えないし」
「そ、そうすか……」
スタスタ、スタスタ。
桜木は無言のまま前を進み、そして「着いたよ」と足を止めた。
そこは、商店街にも似た造りの通りで、目の前には”コニシ酒店”と打たれた看板が立っている。
「ここで、先輩が……」
「!アンタ、避けろ!」
ふらふらと近づこうとした花村の肩を掴み、桜木が思い切り店の前から引き剥がす。
するとその瞬間、その店の中からシャドウが次々と現れた。
「こ、これがシャドウ……!?」
「鳴上君、その人とできるだけ下がってて。五秒で終わらせる」
「は、はいっ!」
鳴上は頷き、吹っ飛ばされた花村と共に後ろへ下がった。
桜木は腰につけた鞘から双剣を抜き、そしてシャドウに向かって突撃する。
「消えろ」
一撃。それだけでシャドウは消滅して、体をひねり1体、また1体と、次々と反撃する暇も与えず消えていった。
「……ふう」
桜木は鞘に剣を戻し、息を吐く。
―どくん。
「……?」
鳴上の中で、何かが動いた気配がした。
彼は自分の手のひらを見るも、それは何の変化もない。
「どーしたんだ、鳴上?」
「い、いや……」
「中に入って大丈夫だよ」
桜木からそう声をかけられ、2人とクマは恐る恐る中へと入った。