自分の影
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―変な場所から戻った翌日、小西先輩が変死体となって発見された。
見つけたのは、朝刊を配っていた新聞配達員だったという。
「なあ、お前ら……昨日、あの夜中のテレビ見たか?」
朝の教室。花村はそう里中と鳴上に切り出した。
里中は怪訝な顔をして、「人が死んでるのに何言ってるの?」と眉を寄せる。
「しかも、被害者は……」
「分かってるよ!聞いてくれ!!」
花村は声を荒らげ、そしてまた息を吐いた。
「この前も……今回も映ってたあれ……やっぱり小西先輩だって思うんだ。
先輩、苦しそうにもがいてるみたいに見えた……
それでそのまま、画面から消えちまった……」
「……何が言いたいのよ」
「先輩の遺体…最初に死んだ山野アナと似たような状態だったって話だろ?
おまえこの前『山野アナが運命の相手だ』とか騒いでたヤツがいたって言ってたよな……だから、」
山野アナも死ぬ前に、あの”テレビ”に映ってたんじゃないかって……
「何よそれ……」
余りに突拍子もない推測に、里中は更に怪訝な顔をする。
しかし花村は「どうしてもつながってるようにしか思えないんだよ!」と訴えた。
「なあ…俺おかしなこと言ってるって思うか?
おかしくねーよな!実際おかしいことばかりじゃねぇか!!
……もしかしたら先輩と山野アナもあの世界に……あの”クマ”の言ってたみたいに誰かに放り込まれたのかも……」
花村は鳴上の方を向き、そして頭を下げる。
「あの中に入れんの、お前だけなんだよ。俺、先輩がどうして死んだのか確かめてえんだ。
……お前の事、ジュネスで待ってるから」
そう言って去っていく花村に、鳴上はふむと考える。
(俺も昨日の”マヨナカテレビ”には、気になってる事があるんだよな……)
女性と共に映っていた、白髪の男性。
あれはきっと桜木だ。この場所で白い髪なんて、彼くらいしかいない。
(……まあ、花村についていけば分かるか)
鳴上はそう結論づけて、放課後ジュネスへと向かう事にした。
見つけたのは、朝刊を配っていた新聞配達員だったという。
「なあ、お前ら……昨日、あの夜中のテレビ見たか?」
朝の教室。花村はそう里中と鳴上に切り出した。
里中は怪訝な顔をして、「人が死んでるのに何言ってるの?」と眉を寄せる。
「しかも、被害者は……」
「分かってるよ!聞いてくれ!!」
花村は声を荒らげ、そしてまた息を吐いた。
「この前も……今回も映ってたあれ……やっぱり小西先輩だって思うんだ。
先輩、苦しそうにもがいてるみたいに見えた……
それでそのまま、画面から消えちまった……」
「……何が言いたいのよ」
「先輩の遺体…最初に死んだ山野アナと似たような状態だったって話だろ?
おまえこの前『山野アナが運命の相手だ』とか騒いでたヤツがいたって言ってたよな……だから、」
山野アナも死ぬ前に、あの”テレビ”に映ってたんじゃないかって……
「何よそれ……」
余りに突拍子もない推測に、里中は更に怪訝な顔をする。
しかし花村は「どうしてもつながってるようにしか思えないんだよ!」と訴えた。
「なあ…俺おかしなこと言ってるって思うか?
おかしくねーよな!実際おかしいことばかりじゃねぇか!!
……もしかしたら先輩と山野アナもあの世界に……あの”クマ”の言ってたみたいに誰かに放り込まれたのかも……」
花村は鳴上の方を向き、そして頭を下げる。
「あの中に入れんの、お前だけなんだよ。俺、先輩がどうして死んだのか確かめてえんだ。
……お前の事、ジュネスで待ってるから」
そう言って去っていく花村に、鳴上はふむと考える。
(俺も昨日の”マヨナカテレビ”には、気になってる事があるんだよな……)
女性と共に映っていた、白髪の男性。
あれはきっと桜木だ。この場所で白い髪なんて、彼くらいしかいない。
(……まあ、花村についていけば分かるか)
鳴上はそう結論づけて、放課後ジュネスへと向かう事にした。