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「巾着袋作りたいんだけど…いい布、あるか?」
染物屋から出てきた青年に尋ねると、彼は「ああ!?」と眼光を飛ばす。
そしてユキが逃げようともしない事に目を丸くして、ジロジロと彼を見ながら答えた。
「え。あ、ああ…それなら、こっちのとか、これなんかもいいっスけど…作るんスか?」
「へえ…ああ、まあ、授業で習った程度には作れる」
色とりどりの布を見比べながら、彼はさらりと答えた。
「アンタは?」
「え?お、俺は……」
「その手に持ってるキーホルダー、手作り?」
「ああ。あ……わ、わりいかよ!!」
「俺は悪いとも何も言ってないけど?」
ユキは目を細め、はあと息を吐く。
「俺、そんなに細かいの作ったこと無いから……すごい器用なんだな?」
「え、あ……」
「この布と紐、あと糸買ってくよ。会計、してもらえる?」
「う、うっす」
マイペースな声にのまれたのか、青年はしどろもどろになりながらも、レジを動かした。
「ええと……名前、なんだっけ?」
「え……巽完二、っす」
「完二君、ね。今日はありがと。今度、あみぐるみも教えてくれると嬉しい」
手をひらひらと振りながら、ユキは狐を乗せたまま踵を返す。
「……って、俺、名前聞いてねえんだけど……」
完二は手に渡された小銭を持ったまま、ただただ立ち尽くしていた。
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