ただ一人の声
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戦って、戦って、戦って。
あの時とは真逆だ、桜木はそう思っていた。
ニュクスと対峙して、封印したあの時。
自分は彼の前にいて、彼は自分に守られた。
どうして彼が、彼等がここまでしているのか、桜木には分からなかった。
理由は知らされていたけれど、理解が出来なかった。
理解してしまったら、前のように壊れてしまいそうで。
何度目かの集中攻撃が決まり、いよいよエレボスも限界なのか、ゆらゆらとその身体を倒し始めた。
すると有里と鳴上が顔を見合わせ、同時攻撃を仕掛ける。
「「これで、終わりだ!」」
彼等のペルソナと、武器。それらが、綺麗に重なり合って。
砂のように消滅していくエレボスを眺めていると、望月に肩を叩かれ振り向いた。
「準備はいい?」
「……」
コクリ。桜木が頷くと、伸びた影からイーターが現れ、望月と有里が叫んだ。
「「全ての宇宙の力よ!今、ここに集約せよ!!」」
『我、汝から賜りしモノを、全て返上する!!』
バキン。
門の鎖が解かれ、石像が光に包まれ消えていく。
それに合わせて新しい鎖が門を縛り付け、望月も「またね」と消えていった。
どくん。
身体に、何かが入り込んでくる。
とくん、とくん。
「――けほ、……っ」
色鮮やかな記憶、込み上げてくる感情に、思わず咳き込んだ。
ああ、これが、12年間、
俺が手放した感情、なのか。
嬉しい、楽しい、面白い。
沢山溢れてくる中で、一際大きい”何か”が俺に襲いかかってくる。
抑えないと迷惑がかかる、けれど止められそうにないとても理不尽な”何か”。
それは―――
あの時とは真逆だ、桜木はそう思っていた。
ニュクスと対峙して、封印したあの時。
自分は彼の前にいて、彼は自分に守られた。
どうして彼が、彼等がここまでしているのか、桜木には分からなかった。
理由は知らされていたけれど、理解が出来なかった。
理解してしまったら、前のように壊れてしまいそうで。
何度目かの集中攻撃が決まり、いよいよエレボスも限界なのか、ゆらゆらとその身体を倒し始めた。
すると有里と鳴上が顔を見合わせ、同時攻撃を仕掛ける。
「「これで、終わりだ!」」
彼等のペルソナと、武器。それらが、綺麗に重なり合って。
砂のように消滅していくエレボスを眺めていると、望月に肩を叩かれ振り向いた。
「準備はいい?」
「……」
コクリ。桜木が頷くと、伸びた影からイーターが現れ、望月と有里が叫んだ。
「「全ての宇宙の力よ!今、ここに集約せよ!!」」
『我、汝から賜りしモノを、全て返上する!!』
バキン。
門の鎖が解かれ、石像が光に包まれ消えていく。
それに合わせて新しい鎖が門を縛り付け、望月も「またね」と消えていった。
どくん。
身体に、何かが入り込んでくる。
とくん、とくん。
「――けほ、……っ」
色鮮やかな記憶、込み上げてくる感情に、思わず咳き込んだ。
ああ、これが、12年間、
俺が手放した感情、なのか。
嬉しい、楽しい、面白い。
沢山溢れてくる中で、一際大きい”何か”が俺に襲いかかってくる。
抑えないと迷惑がかかる、けれど止められそうにないとても理不尽な”何か”。
それは―――