かつての友人達
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深夜。
誰かの気配がして、目を覚ます。
扉。いや、窓の方からか。体を起こして確認すると、さっき会った二人がいた。
「やっほー。やっぱり二人だけだとむなしいから、こっち来ちゃった!」
「……」
「……バレたら不法侵入になるよ。綾時、湊」
言いながら、追い出すことはしない。
ここは他のどの病室からも遠い。主治医がそう配慮してくれたからだ。
周りに迷惑がかかることも、そうないだろう。
「靴、この辺に置いていい?」
「うん。……にしても、綾時、元気だったんだね」
「君が守ってくれてるからね」
それは、何となく覚えてる。
きっと、クロッカー達がそっちにいるのだろう。
そう考えていると二人はベッドの両脇にそれぞれ入ってきて、そして「もう少し寝なよ」と誘ってくる。
確かに、仮眠は既に取ったけど夜の外出許可は貰えないし、今から動くよりは、多めに休養を取ってしまっても問題ない。
「……気配が近い」
「いいじゃん、今日くらい」
「……いいけど」
慣れてないから、寝れるか分からない。
ふと、この二人といるのは、怖くない自分に気づいた。
「湊、綾時、もっと……ぎゅって、して」
ぽつり。呟くと、二人は少し顔を見合わせて、そして体を寄せ腕を回す。
気配はとても近い。けれど、とてもあたたかい。
「心臓が、痛い。少し前からずきずきして、痛いんだ……」
悠達と、別行動になってから。
もしくは、それよりもっと前から。
「弱くなったのかな、俺。……敵、倒せるかな」
顔を埋める。すると二人はフッと笑って、頭を撫でてきた。
「大丈夫、大丈夫だよ、ユキ。…君は、とても強いから」
「なにかあっても、倒せなくても、僕が助けてあげる」
「……ありがとう、湊、綾時」
二人がいるなら、心強い。
目を閉じると、微かに心臓の痛みが和らいだ気がした。
誰かの気配がして、目を覚ます。
扉。いや、窓の方からか。体を起こして確認すると、さっき会った二人がいた。
「やっほー。やっぱり二人だけだとむなしいから、こっち来ちゃった!」
「……」
「……バレたら不法侵入になるよ。綾時、湊」
言いながら、追い出すことはしない。
ここは他のどの病室からも遠い。主治医がそう配慮してくれたからだ。
周りに迷惑がかかることも、そうないだろう。
「靴、この辺に置いていい?」
「うん。……にしても、綾時、元気だったんだね」
「君が守ってくれてるからね」
それは、何となく覚えてる。
きっと、クロッカー達がそっちにいるのだろう。
そう考えていると二人はベッドの両脇にそれぞれ入ってきて、そして「もう少し寝なよ」と誘ってくる。
確かに、仮眠は既に取ったけど夜の外出許可は貰えないし、今から動くよりは、多めに休養を取ってしまっても問題ない。
「……気配が近い」
「いいじゃん、今日くらい」
「……いいけど」
慣れてないから、寝れるか分からない。
ふと、この二人といるのは、怖くない自分に気づいた。
「湊、綾時、もっと……ぎゅって、して」
ぽつり。呟くと、二人は少し顔を見合わせて、そして体を寄せ腕を回す。
気配はとても近い。けれど、とてもあたたかい。
「心臓が、痛い。少し前からずきずきして、痛いんだ……」
悠達と、別行動になってから。
もしくは、それよりもっと前から。
「弱くなったのかな、俺。……敵、倒せるかな」
顔を埋める。すると二人はフッと笑って、頭を撫でてきた。
「大丈夫、大丈夫だよ、ユキ。…君は、とても強いから」
「なにかあっても、倒せなくても、僕が助けてあげる」
「……ありがとう、湊、綾時」
二人がいるなら、心強い。
目を閉じると、微かに心臓の痛みが和らいだ気がした。