早朝の焦り
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「連撃、合わせられる?」
「はい」
「ハッター、メギドラオン!」
「イザナギ、スラッシュ!」
ほぼ同時に、少しだけ、タイミングをずらして。
爆風に煽られ戻ってきたときに丁度当たるように、攻撃を繰り出す。
すると生田目だったソレは呻いて、恨めしそうな声を出した。
<ヒーローのつもりなんだろ……
なんでも自分の思いどおりになると思ってる。
正義の……ヒーローは僕……だ。
僕は救世主……>
ギョロリと目を動かし、俺ではなく、悠の方を睨む。
そして、彼と彼のペルソナに向けて攻撃を仕掛けてきた。
「!?」
<わかる……僕にはわかるぞ……
本当のおまえはカラッポだ>
彼をシャドウの渦で覆いながら、声は続く。
<親や人の言うことを素直に聞いて、場を取り繕うためにいい子を装って。
物事を自分で選択したつもりになっているのかもしれないが……
そんなの、ただのあやつり人形と変わらない>
「か……体が……ッ」
悠の体に、まさしく操り人形のように、細い糸が巻き付けられた。
「センセイ!?」
「悠」
「ク……マ……
逃……げろ!」
「クマ、避けて!」
思い切りクマを引っ張り、悠の攻撃を無理矢理避けさせる。
「ユキサン!センセイ、操られてるクマ!?」
「そう。早く菜々子ちゃんを連れて奥に」
「でも!」
「うわあああっ!」
「……早く」
攻撃を躱し、あるいは受け流しながら、他のメンバーを攻撃範囲の外側へと向かわせた。
そしてある程度離れたのを確認して、また悠と向き合う。
「悠」
細い糸が、部分的に少し千切れかかっているのが見えた。
今なら、いける。
「戻ってこい」
―ペルソナ。
帽子屋がニッコリと笑って、杖を取り出して思い切り振る。
そうすれば悠の糸は容易く千切れて、なんとか着地したようだった。
彼に気づいた雪子が駆け寄り、ペルソナを召喚して回復を試みる。
<おまえ……ら!僕が救ったやつらだ!
救ってやったのに……僕の邪魔をする……>
ソレが、またギョロリとこちらを向き、シャドウを強く纏い始めた。
<じゃま、じゃますんな!
すくうんだ……オレ、すくうんだ……!>
「何言ってやがるんだ、この人殺し!」
ズキン。
「……?」
間髪入れずに返された、完二の声。
それに刺されたような胸をふと見て、ケガなんてしていないのを確認する。
「あの回ってる輪がエネルギーの元だよ!
ぶっこわしちゃって!」
その声にまた顔を上げて、手を前方へと伸ばした。
―今は、こっちの方が優先だ。
「救ったのはアンタじゃない。悠達だ」
「いくぞオラァ!」
完二の攻撃に合わせ、刀を投げる。
輪の真下を狙って投げたそれに、上からの彼のペルソナの攻撃が重なって輪を貫いた。
残るのは、供給を失った本体だけ。
輪から落ちた刀を空中で拾い、両手に持ってその体を裂く。
纏っていたシャドウがボロボロと消え、そして最後には、放心状態の生田目がそこに残された。
「はい」
「ハッター、メギドラオン!」
「イザナギ、スラッシュ!」
ほぼ同時に、少しだけ、タイミングをずらして。
爆風に煽られ戻ってきたときに丁度当たるように、攻撃を繰り出す。
すると生田目だったソレは呻いて、恨めしそうな声を出した。
<ヒーローのつもりなんだろ……
なんでも自分の思いどおりになると思ってる。
正義の……ヒーローは僕……だ。
僕は救世主……>
ギョロリと目を動かし、俺ではなく、悠の方を睨む。
そして、彼と彼のペルソナに向けて攻撃を仕掛けてきた。
「!?」
<わかる……僕にはわかるぞ……
本当のおまえはカラッポだ>
彼をシャドウの渦で覆いながら、声は続く。
<親や人の言うことを素直に聞いて、場を取り繕うためにいい子を装って。
物事を自分で選択したつもりになっているのかもしれないが……
そんなの、ただのあやつり人形と変わらない>
「か……体が……ッ」
悠の体に、まさしく操り人形のように、細い糸が巻き付けられた。
「センセイ!?」
「悠」
「ク……マ……
逃……げろ!」
「クマ、避けて!」
思い切りクマを引っ張り、悠の攻撃を無理矢理避けさせる。
「ユキサン!センセイ、操られてるクマ!?」
「そう。早く菜々子ちゃんを連れて奥に」
「でも!」
「うわあああっ!」
「……早く」
攻撃を躱し、あるいは受け流しながら、他のメンバーを攻撃範囲の外側へと向かわせた。
そしてある程度離れたのを確認して、また悠と向き合う。
「悠」
細い糸が、部分的に少し千切れかかっているのが見えた。
今なら、いける。
「戻ってこい」
―ペルソナ。
帽子屋がニッコリと笑って、杖を取り出して思い切り振る。
そうすれば悠の糸は容易く千切れて、なんとか着地したようだった。
彼に気づいた雪子が駆け寄り、ペルソナを召喚して回復を試みる。
<おまえ……ら!僕が救ったやつらだ!
救ってやったのに……僕の邪魔をする……>
ソレが、またギョロリとこちらを向き、シャドウを強く纏い始めた。
<じゃま、じゃますんな!
すくうんだ……オレ、すくうんだ……!>
「何言ってやがるんだ、この人殺し!」
ズキン。
「……?」
間髪入れずに返された、完二の声。
それに刺されたような胸をふと見て、ケガなんてしていないのを確認する。
「あの回ってる輪がエネルギーの元だよ!
ぶっこわしちゃって!」
その声にまた顔を上げて、手を前方へと伸ばした。
―今は、こっちの方が優先だ。
「救ったのはアンタじゃない。悠達だ」
「いくぞオラァ!」
完二の攻撃に合わせ、刀を投げる。
輪の真下を狙って投げたそれに、上からの彼のペルソナの攻撃が重なって輪を貫いた。
残るのは、供給を失った本体だけ。
輪から落ちた刀を空中で拾い、両手に持ってその体を裂く。
纏っていたシャドウがボロボロと消え、そして最後には、放心状態の生田目がそこに残された。