早朝の焦り
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携帯を切り、階段を、歩く。
―お母さん……
―お母さん……どこ……
―なんでいなくなっちゃったの……
なんで、菜々子置いてったの……
―やだよ……帰ってきて……
悲しい声の響く階段を、歩く。
―でも……
―さびしくないよ、お父さんがいるから……
―帰り、いっつもおそいけど……
いそがしいから、あそんでくれないけど……
ごはんも作れないし、せんたくも下手だけど……
―やさしくて、ときどきこわいけど……
お父さん、すき……
希望に満ちた階段を、歩く。
―今はお兄ちゃんもいるから……菜々子、ひとりじゃない……
―さびしくなんかない……
「ユキさん!」
頂上に行く、その手前。
悠達が駆けていく音を聞き、立ち止まって振り返った。
「悠、皆も」
「この先、ですか」
「多分。行けるか?」
手短に尋ねる。すると彼らは顔を見合わせ、大きく頷いた。
「はい!」
―お母さん……
―お母さん……どこ……
―なんでいなくなっちゃったの……
なんで、菜々子置いてったの……
―やだよ……帰ってきて……
悲しい声の響く階段を、歩く。
―でも……
―さびしくないよ、お父さんがいるから……
―帰り、いっつもおそいけど……
いそがしいから、あそんでくれないけど……
ごはんも作れないし、せんたくも下手だけど……
―やさしくて、ときどきこわいけど……
お父さん、すき……
希望に満ちた階段を、歩く。
―今はお兄ちゃんもいるから……菜々子、ひとりじゃない……
―さびしくなんかない……
「ユキさん!」
頂上に行く、その手前。
悠達が駆けていく音を聞き、立ち止まって振り返った。
「悠、皆も」
「この先、ですか」
「多分。行けるか?」
手短に尋ねる。すると彼らは顔を見合わせ、大きく頷いた。
「はい!」