未熟な家族
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ユキさんから、メールが入った。
『菜々子ちゃんは、こっちに一日だけ泊まらせる。
その間に遼太郎さんの頭冷やしといて』
簡素な文章。飾り気のない率直な言葉。
いつも通りの、あの人の言葉。
『もう冷えてますよ。
菜々子ちゃんに怪我はないですか?』
『じゃあ寝かせておいて。疲れてるでしょ。
菜々子ちゃんは少し雨に濡れただけ。もし風邪引いてたら追って連絡する』
『了解です。ところで、さっきの事なんですけど』
口調、違ってましたよね?
そう打とうとして、止まる。
(……いや、これが、元々のあの人なのかもしれない)
怒ると、口調が荒々しくなるのかも。
だって俺達は今まで、あの人を本気で怒らせたことがなかったから。
地雷だった、とか、そんな理由かもしれない。
(……どうせ、聞いたらすぐ答えてくれる)
なら、今である必要はないだろう。
もう少し落ち着いてから聞いても、きっと答えてくれる。
まずは、居間でご飯を食べてる堂島さんに連絡して、そしてそれから、また話そう。
全部終わったら、きっと話してくれる。
そのはず、だから。
『菜々子ちゃんは、こっちに一日だけ泊まらせる。
その間に遼太郎さんの頭冷やしといて』
簡素な文章。飾り気のない率直な言葉。
いつも通りの、あの人の言葉。
『もう冷えてますよ。
菜々子ちゃんに怪我はないですか?』
『じゃあ寝かせておいて。疲れてるでしょ。
菜々子ちゃんは少し雨に濡れただけ。もし風邪引いてたら追って連絡する』
『了解です。ところで、さっきの事なんですけど』
口調、違ってましたよね?
そう打とうとして、止まる。
(……いや、これが、元々のあの人なのかもしれない)
怒ると、口調が荒々しくなるのかも。
だって俺達は今まで、あの人を本気で怒らせたことがなかったから。
地雷だった、とか、そんな理由かもしれない。
(……どうせ、聞いたらすぐ答えてくれる)
なら、今である必要はないだろう。
もう少し落ち着いてから聞いても、きっと答えてくれる。
まずは、居間でご飯を食べてる堂島さんに連絡して、そしてそれから、また話そう。
全部終わったら、きっと話してくれる。
そのはず、だから。