”終わり”の始まり
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11月4日。
その夜、ユキは寮に寄ることもなくコンビニでレジのバイトをしていた。
本当は湊に祝勝会に呼ばれていたのだが、美鶴の父も来るということで辞退した。
(……そもそも、俺は殆ど倒していないし)
ピッピッと品物のバーコードを読み取り、手際よく作業を進める。
(それに、幾月さんがラボに行ったというのが気にかかる。……何かするつもりか?)
首を傾げながら時計を見ると、もうすぐ12時になるところだった。
(……3、2、……1)
0時となった途端フッと消える電灯に、驚きもせず息を吐く。
「……”やっぱり”、か」
―影時間は終わっていない。
予め分かっていたぶん、衝撃は少ないものだったけれど。
外を見れば、何度も見慣れた仰々しい月が見え目を細めた。
さてどうするかと思いを巡らせていると、「ワン!」と聞き覚えのある声が外から聞こえ視線を戻す。
「……コロ丸?どうした?」
一応コンビニの扉を閉め、コロ丸に近づく。するとコロ丸は彼のバイトエプロンを咥え、引っ張った。
「ワフッ!」
「……来い、かな?ちょっと待ってて」
一度そう言って裏口に回り、自分の荷物の中からナイフを出して腿のナイフケースにしまう。
そしてウィッグを外しゴーグルを付けて戸締りをすると、またコロ丸の元へ戻った。
「行くよ、コロ丸」
「ワンワン!」
コロ丸はユキの言葉に元気よく返し、先導するように駆け出した。
その夜、ユキは寮に寄ることもなくコンビニでレジのバイトをしていた。
本当は湊に祝勝会に呼ばれていたのだが、美鶴の父も来るということで辞退した。
(……そもそも、俺は殆ど倒していないし)
ピッピッと品物のバーコードを読み取り、手際よく作業を進める。
(それに、幾月さんがラボに行ったというのが気にかかる。……何かするつもりか?)
首を傾げながら時計を見ると、もうすぐ12時になるところだった。
(……3、2、……1)
0時となった途端フッと消える電灯に、驚きもせず息を吐く。
「……”やっぱり”、か」
―影時間は終わっていない。
予め分かっていたぶん、衝撃は少ないものだったけれど。
外を見れば、何度も見慣れた仰々しい月が見え目を細めた。
さてどうするかと思いを巡らせていると、「ワン!」と聞き覚えのある声が外から聞こえ視線を戻す。
「……コロ丸?どうした?」
一応コンビニの扉を閉め、コロ丸に近づく。するとコロ丸は彼のバイトエプロンを咥え、引っ張った。
「ワフッ!」
「……来い、かな?ちょっと待ってて」
一度そう言って裏口に回り、自分の荷物の中からナイフを出して腿のナイフケースにしまう。
そしてウィッグを外しゴーグルを付けて戸締りをすると、またコロ丸の元へ戻った。
「行くよ、コロ丸」
「ワンワン!」
コロ丸はユキの言葉に元気よく返し、先導するように駆け出した。