12番目のシャドウ
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湊は自室で一人、机の前で考え事をしていた。
(あのボーダー服の少年……”ファルロス”が言うには、これの全ての始まりは10年前……
ユキや僕が事故に遭ったのも、彼が”ペルソナ”を覚醒させた原因がそこにあるなら、辻褄が通る)
少年は不定期に湊の元に訪れては、彼に”全ての終わりと始まり”の話をした。
それは最初朧げだったが、最近は更に正確な情報となってきている。
それに……
(ユキの教えてくれた事は、あくまで彼の”約束”と大まかな過去だけ……
シャドウに関しては、ほんの僅かしか触れていない)
それだけしか、知らないのか。
それとも、知っていて黙っているのか。
『彼はあなたの道標となり、あなたの進むべき道を真っ直ぐ示してくれるでしょう。
たとえそれが、彼自身を犠牲にする行為だったとしても』
『あの御方の力は、強くなりすぎてしまったのです。それは彼の精神を無理矢理に強固としていったも同じ。強いが故に淡い、自身の道を蔑ろにしてでも他者の道を照らし、何時かは見るに耐えない程ひどく壊れていく』
『お客様、どうかもう一人のお客人の事も守っておやりなさい。強くて脆い子供の事を』
「……どっちにしても、次の戦いで一度全ては終わるんだ」
湊はそう呟いて背を伸ばすと、ベッドに潜りこんだ。
(あのボーダー服の少年……”ファルロス”が言うには、これの全ての始まりは10年前……
ユキや僕が事故に遭ったのも、彼が”ペルソナ”を覚醒させた原因がそこにあるなら、辻褄が通る)
少年は不定期に湊の元に訪れては、彼に”全ての終わりと始まり”の話をした。
それは最初朧げだったが、最近は更に正確な情報となってきている。
それに……
(ユキの教えてくれた事は、あくまで彼の”約束”と大まかな過去だけ……
シャドウに関しては、ほんの僅かしか触れていない)
それだけしか、知らないのか。
それとも、知っていて黙っているのか。
『彼はあなたの道標となり、あなたの進むべき道を真っ直ぐ示してくれるでしょう。
たとえそれが、彼自身を犠牲にする行為だったとしても』
『あの御方の力は、強くなりすぎてしまったのです。それは彼の精神を無理矢理に強固としていったも同じ。強いが故に淡い、自身の道を蔑ろにしてでも他者の道を照らし、何時かは見るに耐えない程ひどく壊れていく』
『お客様、どうかもう一人のお客人の事も守っておやりなさい。強くて脆い子供の事を』
「……どっちにしても、次の戦いで一度全ては終わるんだ」
湊はそう呟いて背を伸ばすと、ベッドに潜りこんだ。