戦う意味
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影時間、裏路地。
ストレガの二人は、一人の青年のもとを訪れていた。
「こんばんは。……”彼ら”に会ってきましたよ」
タカヤがそう言うと、青年―荒垣はゆっくりと顔を上げる。
「どうやら本当に影時間を消そうとしているようだ。
それは自らの”力”を否定することです。
”力”の使い道は持ち主が決めることですが……それだけは何があっても許容できません」
「……それこそ、好きにすりゃあいい……」
荒垣はため息をつき、俯く。
するとジンが薬の入った袋を出しながら、彼に尋ねた。
「おまえはどないする気や。
ヤツらに戻ってこい言われてるやろ」
彼はチッと舌打ちをして、袋を奪う。
「……ムカつくぜ、ストーカー野郎が」
そう吐き捨てその場から離れる荒垣に、タカヤが声をかけた。
「次に会う時は……お互い敵どうしになっているかもですね」
しかしそれに反応はなく、荒垣は闇に消えていく。
タカヤは肩を竦め、そしてジンに目線を戻した。
「それにしてもあの少年……何やら不思議な力を感じましたが……”約束”とは一体……」
「ここら辺の白髪っつーたら一人くらいしかおらへん。でも……」
ジンは口ごもり、そして意を決したように喋る。
「……噂話ばーっか先行しちょって、実体のイマイチ掴めへん奴や。何度か後をつけてみたが……撒かれたわ」
「……それはそれは、……少しばかり厄介な相手のようですね。」
二人は眉間に皺を寄せ、そして闇の中に消えていく。
残ったのは大量の棺と、仰々しく輝く月のみだった。
ストレガの二人は、一人の青年のもとを訪れていた。
「こんばんは。……”彼ら”に会ってきましたよ」
タカヤがそう言うと、青年―荒垣はゆっくりと顔を上げる。
「どうやら本当に影時間を消そうとしているようだ。
それは自らの”力”を否定することです。
”力”の使い道は持ち主が決めることですが……それだけは何があっても許容できません」
「……それこそ、好きにすりゃあいい……」
荒垣はため息をつき、俯く。
するとジンが薬の入った袋を出しながら、彼に尋ねた。
「おまえはどないする気や。
ヤツらに戻ってこい言われてるやろ」
彼はチッと舌打ちをして、袋を奪う。
「……ムカつくぜ、ストーカー野郎が」
そう吐き捨てその場から離れる荒垣に、タカヤが声をかけた。
「次に会う時は……お互い敵どうしになっているかもですね」
しかしそれに反応はなく、荒垣は闇に消えていく。
タカヤは肩を竦め、そしてジンに目線を戻した。
「それにしてもあの少年……何やら不思議な力を感じましたが……”約束”とは一体……」
「ここら辺の白髪っつーたら一人くらいしかおらへん。でも……」
ジンは口ごもり、そして意を決したように喋る。
「……噂話ばーっか先行しちょって、実体のイマイチ掴めへん奴や。何度か後をつけてみたが……撒かれたわ」
「……それはそれは、……少しばかり厄介な相手のようですね。」
二人は眉間に皺を寄せ、そして闇の中に消えていく。
残ったのは大量の棺と、仰々しく輝く月のみだった。