白い謎
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……無事そうで、よかった」
ポツリ、桜木はまっすぐ歩きながら呟いた。
「シャドウに襲われている時は、少し驚いたけど」
抑揚のない口調で、彼は言葉に出す。
影時間。12の針の重なる夜に起きる、異常な空間。
大抵の人は棺となってその時間を体感することは出来ないが、適応できる人間も稀にいる。
それが自分たち『ペルソナ使い』だ。
『ペルソナ』は自分の心の象徴として宿り、影時間に活発になるシャドウを倒す使命がある。
桜木のペルソナは『クロッカー』。魔法全体を得意とする帽子兎だ。
前回も、大型シャドウが有里のペルソナにより消滅した後、力を使い果たしてしまった彼の前に姿を現した。
はっきり言ってクロッカーは索敵用ではないため、あの時点でこれたこと自体奇跡に近いだろう。
それでも。
「……もう、誰も殺したくないから」
10年前の『あの出来事』を思い出しては、彼は無意識に胸元をギュッと握った。
「罪は消えない、だから、俺はこのままでいい」
ポツリ、桜木はまっすぐ歩きながら呟いた。
「シャドウに襲われている時は、少し驚いたけど」
抑揚のない口調で、彼は言葉に出す。
影時間。12の針の重なる夜に起きる、異常な空間。
大抵の人は棺となってその時間を体感することは出来ないが、適応できる人間も稀にいる。
それが自分たち『ペルソナ使い』だ。
『ペルソナ』は自分の心の象徴として宿り、影時間に活発になるシャドウを倒す使命がある。
桜木のペルソナは『クロッカー』。魔法全体を得意とする帽子兎だ。
前回も、大型シャドウが有里のペルソナにより消滅した後、力を使い果たしてしまった彼の前に姿を現した。
はっきり言ってクロッカーは索敵用ではないため、あの時点でこれたこと自体奇跡に近いだろう。
それでも。
「……もう、誰も殺したくないから」
10年前の『あの出来事』を思い出しては、彼は無意識に胸元をギュッと握った。
「罪は消えない、だから、俺はこのままでいい」