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11月22日、影時間。
タルタロス前についた俺達を待っていたのは、フラフラと足元のおぼついていないチドリと、彼女の前に立つ順平の姿だった。
(いきなり呼ばれたかと思えば、”コレ”か……)
俺はもう隠さなくなった赤の瞳を外気に出した状態で、二人をジッと見つめる。
すると順平が堪えきれなくなったように、チドリに掴みかかった。
「おい、チドリ!どういう事なんだ、訳を聞かせてくれ!」
「……」
「こんな事する理由なんてねえじゃんか!そりゃ、オレあんま頭良くねえし、色々マズったかも知んないけどさ……
でも、オレたちが戦うのなんて、ぜってーオカシイって!」
しかしチドリは冷めたような瞳で順平を見つめ、そして手を振り上げる。
「順平くん、危ないッ!」
「おわッッ!」
チドリから放たれた手斧を、順平は寸手のところで交わした。
「ちょ、あっぶね!当たったらケガで済まねーっつの!」
「ちっ……」
「そんな…チドリ……」
「下がれ順平!話が通じる状況じゃない!」
「これ以上は危険です!……気持ちはわかるけど、順平くん、今は下がって!」
明彦と風花がそう呼びかけ、順平は少しずつ後ろに後ずさる。
その表情はとても悲しみに滲んでいて、俺は彼の肩を叩いた。
「順平君」
「……なんすか」
「彼女の声を、言葉を、しっかり聞いてろ」
彼が頷くのを確認するより先に、チドリの懐へ侵入しようとする。
「!……メーディア!」
すると彼女は召喚器を取り出し、顎の下に押し当て引鉄を引いた。
「”アギダイン”!」
「クロッカー、”ブフダイン”」
ほぼ同時に放たれた直線が、混じり合って消滅する。
湊達も戦闘体勢が整ったのか、一斉に攻撃を始めた。
タルタロス前についた俺達を待っていたのは、フラフラと足元のおぼついていないチドリと、彼女の前に立つ順平の姿だった。
(いきなり呼ばれたかと思えば、”コレ”か……)
俺はもう隠さなくなった赤の瞳を外気に出した状態で、二人をジッと見つめる。
すると順平が堪えきれなくなったように、チドリに掴みかかった。
「おい、チドリ!どういう事なんだ、訳を聞かせてくれ!」
「……」
「こんな事する理由なんてねえじゃんか!そりゃ、オレあんま頭良くねえし、色々マズったかも知んないけどさ……
でも、オレたちが戦うのなんて、ぜってーオカシイって!」
しかしチドリは冷めたような瞳で順平を見つめ、そして手を振り上げる。
「順平くん、危ないッ!」
「おわッッ!」
チドリから放たれた手斧を、順平は寸手のところで交わした。
「ちょ、あっぶね!当たったらケガで済まねーっつの!」
「ちっ……」
「そんな…チドリ……」
「下がれ順平!話が通じる状況じゃない!」
「これ以上は危険です!……気持ちはわかるけど、順平くん、今は下がって!」
明彦と風花がそう呼びかけ、順平は少しずつ後ろに後ずさる。
その表情はとても悲しみに滲んでいて、俺は彼の肩を叩いた。
「順平君」
「……なんすか」
「彼女の声を、言葉を、しっかり聞いてろ」
彼が頷くのを確認するより先に、チドリの懐へ侵入しようとする。
「!……メーディア!」
すると彼女は召喚器を取り出し、顎の下に押し当て引鉄を引いた。
「”アギダイン”!」
「クロッカー、”ブフダイン”」
ほぼ同時に放たれた直線が、混じり合って消滅する。
湊達も戦闘体勢が整ったのか、一斉に攻撃を始めた。