【銀時】夏の花火
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一時間も経たないうちに、万事屋のチャイムが鳴り響いた。
銀時はすぐに玄関に向かい、引き戸をガラリと勢いよく開けた。
「名無しっ!・・・・・・!?」
「ぎ、銀さん、こんばんは・・・?」
目の前には名無しが立っていて、上目遣い気味で銀時に微笑んだ。
ふにゃっとした愛らしい笑顔を余所に、銀時は硬直したまま目線を名無しの頭の先から足のつま先まで舐めるように見ていた。
・・・名無しは、浴衣を着ていたのだ。
「えへへ、サプライズ。
せっかくの花火大会だし、こういう時にしか着れないしって思って着て来ちゃった。」
「え・・・あ、あの・・・え?」
ーーーやべぇ、めちゃくちゃ可愛い!!
え?嘘だろ?名無し可愛すぎじゃね?なにサプライズって?銀さんを殺す気?
てかめちゃくちゃ似合ってるし名無しの和服なんて一度も見た事なかったからヤベーよテンション上がってきた。
「ど、どうかな?」
「・・・めちゃくちゃ似合ってる」
「えへ、ありがとう」
恥ずかしそうに笑う名無しを見て、銀時はドキッと反応してしまう。
「名無しちゃん久しぶりアルー!」
「こんばんは名無しさん。
浴衣すごい似合ってますね」
後ろからやってきたのは神楽と新八だ。
神楽は銀時を押しのけて名無しに抱きついた。
「みんな久しぶり。
今日新八くんと神楽ちゃんは花火大会行かないの?」
「万事屋を空けるわけにはいかないので・・僕たちは留守番してる予定です。
なんならここからも少しなら花火は見えるんで」
「銀ちゃんがお土産たくさん買ってきてくれるっていうから私達は仕方なく店番してやることになったアルよ」
「神楽テメェ・・・いつそんな約束したよ・・・」
「あはは、たくさん美味しいもの買ってくるから店番よろしくね2人とも」
抱きつく神楽の頭を撫でながら名無しは笑った。
「ったくよ、名無しは神楽を甘やかしすぎなんだよ。
ちっと便所行ってくっから待っててくれや」
銀時は溜め息をついて中に戻って行く。
玄関先で3人であれこれ話して時間を潰していると、数分後に用を足した銀時が戻ってきた。
「お待たせさん」
「銀さんおかえりー、じゃあ行こっか・・・
・・・っ!?」
名無しは目を見開いて銀時を見ると、銀時も浴衣姿に着替え終えて立っていた。
「名無しが浴衣で行くっつーんなら、どうせなら俺もって思ってな。押入れから引っ張り出してきた」
着流しで胸元がパックリ開いている姿を見て、思わず名無しは顔を赤らめた。
「ほら、行こうぜ」
銀時は手を差し伸べる。
名無しは一瞬戸惑ったが、はにかみながらその手を取った。
「んじゃ、留守番頼むわ」
「「はーい」」
2人は万事屋を後にした。
→続く