坂田銀時との出会い
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万事屋に報酬を渡しに来た私。
しかし想い人の銀さんはちょうど外出中でいなくて、新八くんと神楽ちゃんにコッソリと恋の相談をした。
そんな中無駄に緊張してしまい、出直そうと帰ろうとしたらーーー
「あの・・・え、なんで帰ってきて・・・」
「何でも何も、俺が俺んちに帰って来ちゃいけねーのかよ。それより名無しがなんでココにいんだ?」
「え、あ、その、昨日の、ほほほっ、報酬を渡しに来ていて!」
先程の会話をもしかしたら聞かれていたかもしれないと考えると、恥ずかしくてうまく言葉が出てこない。
そんな銀さんは私を見て、もう一度ニヤリと笑った。
「なんてな。名無しなら、ちゃんと今日届けてくれると思ってたぜ」
ポンっと頭を撫でられ、銀さんは私の横をすり抜け部屋の中にズカズカと入っていき、小さい手持ちの荷物をテーブルに置くと、そのままソファに座る。
「え、もしかして昨日報酬受け取らなかったのって・・・」
「おう、わざと。俺が金のやり取りのこと忘れると思うか?忘れたテイにしときゃまた名無しに会えると思ってな。
ほら、コレやるよ」
ナチュラルにそんなことを言われてドキッとしてしまった。
銀さんは持っていた小さな袋から小さいパックの苺牛乳を取り出し、私に向かって投げ渡した。
「っ!?」
「それ今日パチ屋の景品で2つ貰ったから一個名無しにやるよ。感謝しろよ?この糖分大好きな銀さんが苺牛乳やるなんてそうそうないからな?」
銀さんはそういい、自分の分の苺牛乳にストローを刺して飲んだ。
一度に色々ツッコミどころというか、聞き返したいことがたくさんありすぎる。
「あの・・・また会えると思って、って一体どういう・・・」
「それより、名無しがさっき新八と神楽に話してたことの方が、俺は気になるんですけど〜?」
「!!??やっぱり聞いてたんですか!?盗み聞きですか!?」
「人聞き悪ぃ言い方するんじゃねーよ!
たまたま帰って来た時に名無しの靴が玄関にあるの見たから、ちっとコソコソ気付かれないように聞き耳立ててただけだ!」
「盗み聞きじゃないですか!」
ーーーまさか本当に聞かれてたなんて恥ずかしすぎる!!どうしよう、逃げたい。
よくよく考えたら、本人に盗み聞きされてるの知らずに、本人の身内ともいえる2人にコソコソと恋の相談をしていたことを考えると、自分でも恥ずかしくなってくる。
「あのっ、もうこの後用事があるんで!き、今日は帰りますね!」
「嘘つくなよ」
ふと、時が止まったような感覚に陥る。
銀さんが飲み終わった苺牛乳を置くと同時に
立ち上がり、私の腕をグイっ引いて壁に攻め込んできた。
「っ!?」
「・・・用事なんて本当はないんだろ?顔、真っ赤だぜ?」
「あ・・・あの・・・」
「さっき聞こえたぜ?銀さんのことが?なんだって?」
「ち、ちがっ・・・あれは、その・・・」
じりりと、銀さんが私の足の間に足を入れて来て、逃げられないようにしてくる。
初めて想い人とこんなに密着して、頭がパニックになる。
「銀さんこそ・・・さっき、私に会えるかもって・・・だから報酬貰うのをわざと忘れたって」
「・・・」
急に銀さんが真顔になる。思えば、初めてこんな表情を見た。
初めて見た表情に、更にドキッとしてしまう。
「・・・俺もな、なんだか知らねーけど、初めて会った時から名無しのこと気になり始めちゃってな。まだ知り合ったばっかりなのに、会いてぇってすげぇ思っちまうんだよ、ここ最近。どうしちまったんだろうな、俺」
「・・・」
「なぁ、ここまで言やぁもう名無しも分かってんだろ?名無しのことも直接俺に話してみ?」
私の顔のラインを指先で撫でる。
少しくすぐったくて身体をよじる。
それを見て銀さんは優しく、かつ面白がるように微笑んだ。
ーーーまさか、銀さんも私を・・・?
そんな、嘘だ。そんな奇跡ありえない。
だってお互いまだ今日含め3回しか会ったことがないのに。まだお互いのこと、大して何も知らないのに。
そんな展開・・・ありえるのだろうか・・・
けど私は、もう本当に我慢が出来なかった。
想いが弾ける寸前だった。
ほぼゼロ距離にいる好きな人。
私は顔が上げられぬまま、決心した。
「私・・・銀さんのことが・・・
ーーー好き、なんです」
その瞬間、私は銀さんの指で顎をくいっと上げられ、その唇にーーーキスをされた。