坂田銀時との出会い
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「えええええ!!??名無しさんが!?銀さんをおおおおお!!??」
「名無しちゃん考え直すネ!あんな常識も金もない天パより!!名無しちゃんにはきっといい男が現れるアルよ!!」
新八と神楽は頭を抱えて、そう冷や汗をかきながら私に言った。
ーーー銀さん、ひどい言われようだな・・
「あ・・・あはは・・・
自分でもビックリしてます。まだ2回しか会ったことないのにこんな感情が湧くなんて」
「名無しさん・・・ほほほほんとに銀さんみたいな男はやめた方が・・・
そりゃ確かに普段はあんなんだけど、やる時はやる男ですけど。基本は家でグダグダしてたりパチンコ行ったり飲み行ったり、ただのダメ人間ですよ!?」
「・・・」
ーーー確かに、冷静に考えたら私は銀さんのどこに惹かれたんだろう。
うーんと考えてみるけど、明確な理由は思いつかない。
ただあの人といる時の、他の人にはない空気というか、緊張感のない心地いい空間が本当に落ち着く。
「ちなみに、銀さんって彼女さんとか・・・いるんでしょうか」
「銀ちゃんみたいなやつに彼女なんかいるわけないネ。アイツの恋人はきっと苺牛乳と右手ヨ」
神楽はソファに座りなおし、あぐらをかいて鼻をほじる。
「私、銀さんに告白してみようと思って・・・て言ってもキッカケがないし、まだ知り合ったばっかりなのに気持ち悪がられないかなって思って・・・」
「・・・名無しさんが本気なら僕らも応援しますけど・・・本当にあんな人でいいんですか?」
「はい・・・」
私は恥ずかしさでまた下を向き、気を紛らわすように新八が淹れてくれたお茶を一口飲む。
新八はう〜んと真剣に考えてくれているようで、相談した身ながらも申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「銀さんってなにか好きなものとかあるんですか?暇な時があれば一緒にお出掛けする約束したいなって思ってるんですけど」
「あぁ、銀さん基本甘い物が大好きだから、そーゆーのが食べれる場所に連れてけば基本喜ぶとは思いますよ!」
「甘い物・・・あぁだからそこに糖分って額があるんですね」
きっと銀さんの机だろう。その机の頭上にある例の大きい額縁を指差す。
「新八くん、神楽ちゃん、私がいきなり銀さんに告白したら・・・銀さんどんな反応すると思いますか?」
「銀ちゃんならすごい喜ぶと思うアルよ!アイツは女性と縁もゆかりも無い男ネ。名無しちゃんみたいな可愛い子に告白してもらえるだけで速攻OKすると思うアル」
「僕も神楽ちゃんと同じです。むしろ名無しさんには勿体ないくらいの人間ですよ銀さんは・・・ただ悪い人間ではないので、そこだけは僕も自信持って言えるかな」
「神楽ちゃん・・・新八くん・・・」
普段から銀さんと共に過ごしてる2人にそう言われ、思わず涙が出そうになる。
まるで銀さんの家族に認められたようなーーーって、いかんいかん気が早い気が早い。
「私本当は、今日銀さんがいたら思い伝えようかなって思って来たんです。
でも長居して待つのも申し訳ないんで、今日はもうおいとまさせてもらいますね」
私はスッと立ち上がり、玄関に向かおうとする。
「あっ、全然迷惑じゃないんで!別に銀さん帰ってくるまで待ってても大丈夫ですよ!」
「ありがとうございます。でもなんか無駄に緊張しちゃって・・・また別の日銀さんがいる時に遊びに来てもいいですか?」
私は玄関へ向かう襖を開けて、そう2人に振り向いた。
「「!!??」」
何故か新八と神楽が私を見て驚いた顔をして硬直している。
「・・・?どうしたの2人とも?」
「え、あ、あの、その、う・・・後ろ」
新八が顔だけ振り向いてる私の先を指差している。私はキョトンとしながら顔を前に向けると、そこには見覚えがある黒いインナーと、白と青の荒波模様の着物。
開けた襖の目の前には、銀さんが立っていた。
「っ!!??」
私も思わず驚いて固まってしまった。
ーーーななな、なんで今銀さんがここに!?
いつから!?いつ帰って来たの!?
きっと新八も神楽も同じ気持ちでいるのがわかる。そして2人は何かを察したようで、別室に逃げ込んでいった。
「ぎっ・・・銀、さん・・・!?」
「よぉ名無し」
銀さんは腰に手を当て、顔を近づけて何故かニヤリと笑った。
ーーーやばい、これはもしかして、今の会話全部聞かれてた!?
私は急激に上昇した体温と、湧き出る冷や汗を落ち着かせることも出来ず、その場から動けずにいたのであった。