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其ノ一 

「よぉ、美姫。」
「!、瞬ちゃん!」
ぎゅっ、と抱きついた。
甘い金木犀の香りがした。
瞬ちゃんの匂い
「――は?おま、なんで触れて、」
瞬ちゃんは混乱していたけど、どこか、嬉しそうだった。大好き。
そして











「さよなら」
私――美姫はその日、あの時と同じ”交通事故”で死んだ。
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