プロローグ(過去編)
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「だから、怪しくないってば!」
突然の展開でごめんなさい(誰に言ってる)
街の入り口で立ち尽くしてたら、マルクト軍に連行されました、はい。連れてこられてからは何故かフリングス将軍に尋問されてます。
連行された場所は取調室ではなく会議室みたいなところ。武器どころか靴もないからか、俊哉と一緒に尋問中。
「怪しくないというのであれば、身分を明らかにできるものを提示してくださいと先程から説明しているではないですか」
「だからこれだってば!」
「だから読めません」
そう、尋問が長引いているというか押し問答になっているのは、私と俊哉が提示した身分を証明する筈の生徒手帳。どうやら言葉は通じるが文字は読めないそうだ。先程からフリングス将軍が書き留めているメモ?も、私達には読める文字ではない。
尋問の筈がただの押し問答の繰り返しになってきた辺りで、フリングス将軍は部下らしき人に指示出してたけど話の内容は聞こえてこなかった。まさか牢屋に入れられるのかなーとか思っていると。
「ここか?来たぞー」
突然出入り口である扉が開き、人が入ってきた。何気なくそっちを見た私は、次の瞬間立ち上がった。俊哉はぽかんと口を開けて呆然とし、フリングス将軍はどちらかと言えば私のリアクションに驚いた様子だった。
しかしそんなことに反応できる余裕はなく、私は入ってきた人物を見つめた。
何故なら。
「ピオニー………陛下………!?」
国の代表である、皇帝だったから。