プロローグ(過去編)
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高校三年になると、早めの将来設計を必要とされる。何処の大学に行くのか、それとも専門学校なのか。進学ではなく就職にするのか。
私と俊哉は、そんな輪の中から外れた、人間だった。
将来に希望なんて見出だすことができずに、ただただ悪戯に時間を消費していく日々。唯一の楽しみと言えば、ゲームをすることだった。
二人で一緒にいることが多かったから、二人でプレイして、フォローしあって、貶しあって、やっとクリアしたのに二人とも不満たらたらで。そのまま愚痴の言い合いになって、寝た。
筈だった。
「何処だここはーーーーー!!!!!」
「気持ちはわからんでもないが、叫ぶな」
起きたら野原のど真ん中とかいじめか!
しかも制服のままで靴はなし。石がないからまだいいが、何処に行くにしてもここから歩かないといけない。………何処かに着くまでに足の裏が無事なわけがない。
「なんで、私の家から野外に………」
「しかも寝る前夕方じゃなかったか?」
「その筈だけど………」
俊哉と揃って空を見上げるとそこには地上を明るく照らす太陽が。どっからどう見ても昼間だ。
「とりあえず太陽で方角を探して、道に出るぞ。道があればとりあえず人には会える筈だからな」
「こんな原っぱのど真ん中で?」
「………なんとかなる、うん」
俊哉の微妙な顔を見つつ、私達は人と出会う為に歩き出した。足が痛い!
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