外殻大地編 2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そのとき、街の出入り口が騒がしくなった。
それに気付いたティアがさっと見ると、神託の盾騎士団の六神将がこちらに向かってくる途中だった。
「隠れて!神託の盾よ!」
その声に素早く物陰に隠れる。少しで遅れたルークは、私が物陰に引っ張り込んだ。ここからあまり距離はない。声も充分拾えるであろう距離感だった。
やがて入り口を見張る神託の盾兵の目の前に立ったリグレットが、鋭い声で報告を促した。
「導師イオンは見つかったか?」
「セントビナーには訪れていないようです」
「導師守護役がうろついてたっていうのはどうなったのさ」
「マルクト軍と接触したようです。マルクトの奴らは機密事項と称して情報開示には消極的です」
淡々と続けられる報告に、不意にラルゴが渋面になった。………ライオンだー。
「俺が死霊遣いに遅れをとらなければ、アニスを取り逃がすこともなかった。面目ない」
落ち込むラルゴに、シンクが何か言いかけたその瞬間。
「はーっはっはっはっはっ!だーかーらー言ったのです!」
その声が聞こえた瞬間、今度はジェイドの表情が渋面になった。ラルゴよりはまだいいが、お前一応二枚目だからな!やめろ!
「あの性悪ジェイドを倒せるのはこの華麗なる神の使者、神託の盾六神将・薔薇のディスト様だけだと!」
んばっ!と擬音がつきそうな程勢いのあるポージングに、他の六神将も私達も思わず引いた。引きつつも話を遮られた腹いせか、シンクが鼻を一つ鳴らして死神と指摘した。
ディストにとって死神の二つ名はとても不満。じたじたと地面に届かない脚を蹴っていた。
「………よし、情報収集してくる」
「は?このタイミングでか?」
「まあまあ見てなって」
そう言って物陰から出ると、引き留める言葉が小声で返された。ちょっと視線が約三名程痛いけど、裏切る訳じゃないんだから寛大になれよー。