Mr. Perfect(灰谷竜胆/長編夢)
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車でマンションに戻るあいだ、私は胸が高鳴って死にそうになっていた。だって私たちは両思いになったのだ。信じられない! めちゃくちゃ幸せすぎて、実感がない……
「……灰谷君、私のこといつから好きになってくれてたの?」
彼はさっきからずっと柔らかい表情で微笑んでいる。
「土曜の夜、カフェの前を歩いてたら、窓辺の席で泣きそうになってるオマエを見つけた。そのときから可愛いなって思ってた」
「えっ、そんな最初から?」
私は驚きを隠せない。けど今の、好きになる要素なくない?
「それで不良になるとか言い出して、オレんちまで着いてきて、不安でいっぱいなのに差し出された酒一気飲みして、また泣きそうな顔になってて。やっぱ可愛いなって思った」
「あ、あはは……」
ほんとに彼のポイントは良くわからない。
「それからエロいコスプレも普通に着るし、とにかくオマエ、素直で面白い。似合ってたしな」
「そ、そうかな……」
「あとはオマエが不良には向いてないとこかな」
私は首を傾げた。ちょっとだけ不安になる。
「……それって、灰谷君には私は合わないってことなんじゃないの?」
信号が赤になり、車は静かに一時停車した。彼は私の方に近づいて、私の耳元で囁くように言った。
「いや、不良には向いてないけど、'不良の彼女'には向いてる。オマエ、適応力あるから。それにやっぱ、1番は可愛いとこ。性格も見た目もちょっと無鉄砲なとこも、全部可愛い」
う、うっわぁ! なんだかすごい、熱烈な告白してもらっちゃった……私はそれからもう彼の顔が見られなくなった。
マンションに着くと彼が手を繋いできて、そのまま15階へと上がった。やっぱり私はまだ顔を上げられないけど、信じられないくらい嬉しい。
リビングまで来ると、彼とソファに座った。すごく胸がドキドキして、本当に死にそうだ。
「どうする? もう荷物まとめてすぐに帰るか?」
私は俯いたまま考えた。もう時間も遅いし、きっと帰った方がいい。でもやっぱりまだ彼と離れたくなかった。
「……灰谷君が良かったら、もうちょっとだけ、一緒に居たいな……」
「そっか。けどオレは不良だから、そんなこと言われたらオマエに何かするかも。ほら、こんな風に」
彼は上機嫌にそう言うと、優しく私を押し倒した。私はもう頭がパニックで、めちゃくちゃ挙動不審になってしまう。ヤ、ヤバい!このあと私、どうなっちゃうの?!
ふかふかのソファに沈みこみながら、彼のことを必死に見上げる。けれどもやっぱり、彼は無邪気に笑い始めたので、私は一気に安心してしまった。
「灰谷君は絶対、私を悲しませるようなことはしないもんね」
「その通り」
彼は静かに眼鏡を外して私のことを見おろした。その表情はこれまでで1番嬉しそうで、すごく優しい笑顔だ。
「けどどうする? せっかくだからキスぐらいしとく?」
「え! え、えーっと……」
私は完全に固まった。いきなりキスとか言われたからだ。でも何にビックリしたかって、間近で見る彼は、もう本当にクールだった。それに彼は確かにお兄さんに似ているけど、良く見ると眉の形も違うし、肌の色も少し違う。もう私は、2度と間違えたりはしないだろう。
あぁ、もうほんとに、灰谷君は最高にカッコいい……うっとりしながらそう思った、まさにそのときだった。
「竜胆ー! 聞いてくれよ! 昨日大将んとこにすごい女子が訪ねてきてさ、その子、いきなり飛び蹴りで」
突然リビングのドアが開いて、ハイテンションな声が聞こえてきた。こ、この声は、まさか……
「あ、ごめん。お楽しみ中だったのか」
私と灰谷君がギョッとしてドアの方を見ると、そこには灰谷先輩が立っていた。久々に見る彼は、キョトンとした顔をしている。けどすぐに手を振り、笑いながら出て行った。
「じゃあ続き、思う存分やれよ、お2人さん♪ じゃあなー」
え、えーっ……もうムードはぶち壊しだ。でもあまりに絶妙なタイミングだったので、最高に面白い。ラブコメみたいじゃん! 一方灰谷君は、頭をかきながら溜息をついた。
「はぁ。ほんとにいつも、兄貴はオレのジャマばかりするんだよな」
「……灰谷君、私のこといつから好きになってくれてたの?」
彼はさっきからずっと柔らかい表情で微笑んでいる。
「土曜の夜、カフェの前を歩いてたら、窓辺の席で泣きそうになってるオマエを見つけた。そのときから可愛いなって思ってた」
「えっ、そんな最初から?」
私は驚きを隠せない。けど今の、好きになる要素なくない?
「それで不良になるとか言い出して、オレんちまで着いてきて、不安でいっぱいなのに差し出された酒一気飲みして、また泣きそうな顔になってて。やっぱ可愛いなって思った」
「あ、あはは……」
ほんとに彼のポイントは良くわからない。
「それからエロいコスプレも普通に着るし、とにかくオマエ、素直で面白い。似合ってたしな」
「そ、そうかな……」
「あとはオマエが不良には向いてないとこかな」
私は首を傾げた。ちょっとだけ不安になる。
「……それって、灰谷君には私は合わないってことなんじゃないの?」
信号が赤になり、車は静かに一時停車した。彼は私の方に近づいて、私の耳元で囁くように言った。
「いや、不良には向いてないけど、'不良の彼女'には向いてる。オマエ、適応力あるから。それにやっぱ、1番は可愛いとこ。性格も見た目もちょっと無鉄砲なとこも、全部可愛い」
う、うっわぁ! なんだかすごい、熱烈な告白してもらっちゃった……私はそれからもう彼の顔が見られなくなった。
マンションに着くと彼が手を繋いできて、そのまま15階へと上がった。やっぱり私はまだ顔を上げられないけど、信じられないくらい嬉しい。
リビングまで来ると、彼とソファに座った。すごく胸がドキドキして、本当に死にそうだ。
「どうする? もう荷物まとめてすぐに帰るか?」
私は俯いたまま考えた。もう時間も遅いし、きっと帰った方がいい。でもやっぱりまだ彼と離れたくなかった。
「……灰谷君が良かったら、もうちょっとだけ、一緒に居たいな……」
「そっか。けどオレは不良だから、そんなこと言われたらオマエに何かするかも。ほら、こんな風に」
彼は上機嫌にそう言うと、優しく私を押し倒した。私はもう頭がパニックで、めちゃくちゃ挙動不審になってしまう。ヤ、ヤバい!このあと私、どうなっちゃうの?!
ふかふかのソファに沈みこみながら、彼のことを必死に見上げる。けれどもやっぱり、彼は無邪気に笑い始めたので、私は一気に安心してしまった。
「灰谷君は絶対、私を悲しませるようなことはしないもんね」
「その通り」
彼は静かに眼鏡を外して私のことを見おろした。その表情はこれまでで1番嬉しそうで、すごく優しい笑顔だ。
「けどどうする? せっかくだからキスぐらいしとく?」
「え! え、えーっと……」
私は完全に固まった。いきなりキスとか言われたからだ。でも何にビックリしたかって、間近で見る彼は、もう本当にクールだった。それに彼は確かにお兄さんに似ているけど、良く見ると眉の形も違うし、肌の色も少し違う。もう私は、2度と間違えたりはしないだろう。
あぁ、もうほんとに、灰谷君は最高にカッコいい……うっとりしながらそう思った、まさにそのときだった。
「竜胆ー! 聞いてくれよ! 昨日大将んとこにすごい女子が訪ねてきてさ、その子、いきなり飛び蹴りで」
突然リビングのドアが開いて、ハイテンションな声が聞こえてきた。こ、この声は、まさか……
「あ、ごめん。お楽しみ中だったのか」
私と灰谷君がギョッとしてドアの方を見ると、そこには灰谷先輩が立っていた。久々に見る彼は、キョトンとした顔をしている。けどすぐに手を振り、笑いながら出て行った。
「じゃあ続き、思う存分やれよ、お2人さん♪ じゃあなー」
え、えーっ……もうムードはぶち壊しだ。でもあまりに絶妙なタイミングだったので、最高に面白い。ラブコメみたいじゃん! 一方灰谷君は、頭をかきながら溜息をついた。
「はぁ。ほんとにいつも、兄貴はオレのジャマばかりするんだよな」