A sweet little devil
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「私さ、キスだけじゃなくて、エッチの経験もいっぱいあるよ」
鶴蝶は絶句してる。わぉ!こんなにビックリしてる彼の顔を見るのは初めてだ。まぁ、ずっと彼氏がいなかった私に、そんな経験があったら驚くよね。しかも私は今、鶴蝶の彼女だし。
「……やっぱりオマエはモテるから、彼氏はいなくても男は沢山いたんだな」
鶴蝶は消え入りそうな声で呟いた。めちゃくちゃショックを受けてる。それが嬉しい。
「幻滅した?」
「全然。オレだってこれまで何人も付き合ってきたし、オマエのこと言えたもんじゃねぇからな」
やっぱり即答。鶴蝶は本当に優しい!それに理解があって懐が広くて謙虚で、さすが私が好きになった鶴蝶だ。やっぱり私の目に狂いはなかったなぁ。
でもそろそろ種明かしをしなくちゃ。もうこれ以上、彼に意地悪をしたらダメだよね。
「鶴蝶、これまでワケ分かんないこと言ってごめん。でも安心して。私のその相手ってさ、全部鶴蝶だから」
「は?」
彼はまたまた目を丸くしてる。
「だから、その相手、鶴蝶なの。他の男の人じゃないんだよ」
「……オマエ、頭おかしくなったのか?」
マジで彼は意味不明、という顔をしている。まぁそりゃあそうだよね。意味分からなくて当然。
「実はさ……」
ーー私は彼に、誰にも話したことのない『秘密』を打ち明けた。実は私は昔から『不思議な夢』を見ている。
その夢の中で私は、鶴蝶と恋人同士だ。でも彼は何故か全く笑顔がなくて、いつも思い詰めた顔をしている。しょっちゅう私の所へ来るけど、何も言わずにただひたすら私のことを抱くだけだ。
でもいつも私に高価なプレゼントをくれて、私を気遣ってくれる。やっぱり笑顔はないし、暗い表情のままだけど、私のために素敵な贈り物をくれるのだ。
「それでね、夢の中の鶴蝶は多分、めちゃくちゃ悪い仕事をしてるみたいなの。電話でさ、"死体シッカリ掃除しとけよ"とか言ってるの」
鶴蝶はポカンとした顔をしている。何も言わない。
「多分反社の幹部なのかな? いつもすっごくいい服を着てるし、私にも高価なアクセサリーやバッグをくれるから」
鶴蝶は何故か頭を抱えてうなだれた。震える声で尋ねてくる。
「……その夢の中でオレは、オマエを毎回抱くのか?」
「うん。毎回。何故か笑顔もないし闇落ちしてるみたいだけど、私にはめちゃくちゃ優しいの」
鶴蝶は落ち込んでるようだ。一体どうしたんだろう?
「……その夢の中で、ほかに何か印象に残ってることは?」
あれ?単なる夢の中の話なのに、こんなに乗ってくれるだなんて意外だなぁ。軽く一蹴されると思ってたのに。
「うーんと。あ、そうだ。鶴蝶ね、私とエッチするときは必ず、私の頭をいっぱい撫でてくれるよ!それがすごく優しくて、私いつも幸せな気持ちになる」
私が満面の笑みで答えると、鶴蝶はビックリしている。さっきよりも更に。あれ? ほんとに一体、どうしたんだろう?
「あとは鶴蝶ね、″イザナ君のピアスと同じ模様のタトゥー″を、左胸に入れてるよ」
鶴蝶はずっと口を開けたままだ。ほんとにどうしたの?
随分経ってから、彼は呟くように言った。
「………実はその夢は、オレも見たことある夢なんだ」
「え? 鶴蝶も?」
「……あぁ。何故かは分かんねぇけど」
彼はまた何も言わなくなる。
「じゃあ鶴蝶も夢の中で、私としょっちゅうエッチしてたってこと?」
彼はまた顔を真っ赤にして俯いている。私はなんだかおかしくなって、吹き出してしまった。そんな偶然、あるのかな? あるんだから仕方ない。でもきっと意味なんてないもんね。
「鶴蝶、もう夢の中の話はおしまいにしよ!これからは現実の話をするね。実は私も、ずっと鶴蝶のこと好きだったんだ。だから私は、誰とも付き合わなかったんだよ」
彼はバッと顔を上げた。
「好きだったって、いつから?」
「ビックリしないでね?小学校3年のときから」
「……ほんとか?ソレ」
「うん」
私が微笑むと、彼もほんとに嬉しそうにしてる。
「……なんで言わなかったんだよ? オレと同じで、勇気が出なかったのか?」
「ううん。私は鶴蝶のこと、見てるだけで楽しかったから。いつもイザナ君と仲良くて、いっぱい悪さして、暴走族になって、最後は全国制覇までして。その後は立派な社会人になって、世界中を飛び回ってる鶴蝶が」
彼はやっぱりすごく嬉しそうだ。瞳が輝いてる。私は彼の色素のない左目も、とっても綺麗だから好きだ。
けれどもそのとき、私は『あの夢の中』の彼の瞳も思い出した。
夢の中の彼は本当に寂しそうで悲しげで、全然幸せそうじゃなかった。私は彼に会うのは嬉しかったけど、やっぱりとても心配で、どうしたら彼の笑顔を取り戻せるのかいつも考えていた。
けれどもいま目の前にいる現実の彼は、本当に幸せそうだ。良かった。ちゃんと彼は、笑っている。それが1番嬉しい。これから私は、この笑顔を守っていくんだ。そう心から誓って、私はまた自分から彼にキスしたのだった。
‥ おしまい ‥
A sweet little devil
執筆期間2023.2.1-2023.2.1
管理人 りぃ
鶴蝶は絶句してる。わぉ!こんなにビックリしてる彼の顔を見るのは初めてだ。まぁ、ずっと彼氏がいなかった私に、そんな経験があったら驚くよね。しかも私は今、鶴蝶の彼女だし。
「……やっぱりオマエはモテるから、彼氏はいなくても男は沢山いたんだな」
鶴蝶は消え入りそうな声で呟いた。めちゃくちゃショックを受けてる。それが嬉しい。
「幻滅した?」
「全然。オレだってこれまで何人も付き合ってきたし、オマエのこと言えたもんじゃねぇからな」
やっぱり即答。鶴蝶は本当に優しい!それに理解があって懐が広くて謙虚で、さすが私が好きになった鶴蝶だ。やっぱり私の目に狂いはなかったなぁ。
でもそろそろ種明かしをしなくちゃ。もうこれ以上、彼に意地悪をしたらダメだよね。
「鶴蝶、これまでワケ分かんないこと言ってごめん。でも安心して。私のその相手ってさ、全部鶴蝶だから」
「は?」
彼はまたまた目を丸くしてる。
「だから、その相手、鶴蝶なの。他の男の人じゃないんだよ」
「……オマエ、頭おかしくなったのか?」
マジで彼は意味不明、という顔をしている。まぁそりゃあそうだよね。意味分からなくて当然。
「実はさ……」
ーー私は彼に、誰にも話したことのない『秘密』を打ち明けた。実は私は昔から『不思議な夢』を見ている。
その夢の中で私は、鶴蝶と恋人同士だ。でも彼は何故か全く笑顔がなくて、いつも思い詰めた顔をしている。しょっちゅう私の所へ来るけど、何も言わずにただひたすら私のことを抱くだけだ。
でもいつも私に高価なプレゼントをくれて、私を気遣ってくれる。やっぱり笑顔はないし、暗い表情のままだけど、私のために素敵な贈り物をくれるのだ。
「それでね、夢の中の鶴蝶は多分、めちゃくちゃ悪い仕事をしてるみたいなの。電話でさ、"死体シッカリ掃除しとけよ"とか言ってるの」
鶴蝶はポカンとした顔をしている。何も言わない。
「多分反社の幹部なのかな? いつもすっごくいい服を着てるし、私にも高価なアクセサリーやバッグをくれるから」
鶴蝶は何故か頭を抱えてうなだれた。震える声で尋ねてくる。
「……その夢の中でオレは、オマエを毎回抱くのか?」
「うん。毎回。何故か笑顔もないし闇落ちしてるみたいだけど、私にはめちゃくちゃ優しいの」
鶴蝶は落ち込んでるようだ。一体どうしたんだろう?
「……その夢の中で、ほかに何か印象に残ってることは?」
あれ?単なる夢の中の話なのに、こんなに乗ってくれるだなんて意外だなぁ。軽く一蹴されると思ってたのに。
「うーんと。あ、そうだ。鶴蝶ね、私とエッチするときは必ず、私の頭をいっぱい撫でてくれるよ!それがすごく優しくて、私いつも幸せな気持ちになる」
私が満面の笑みで答えると、鶴蝶はビックリしている。さっきよりも更に。あれ? ほんとに一体、どうしたんだろう?
「あとは鶴蝶ね、″イザナ君のピアスと同じ模様のタトゥー″を、左胸に入れてるよ」
鶴蝶はずっと口を開けたままだ。ほんとにどうしたの?
随分経ってから、彼は呟くように言った。
「………実はその夢は、オレも見たことある夢なんだ」
「え? 鶴蝶も?」
「……あぁ。何故かは分かんねぇけど」
彼はまた何も言わなくなる。
「じゃあ鶴蝶も夢の中で、私としょっちゅうエッチしてたってこと?」
彼はまた顔を真っ赤にして俯いている。私はなんだかおかしくなって、吹き出してしまった。そんな偶然、あるのかな? あるんだから仕方ない。でもきっと意味なんてないもんね。
「鶴蝶、もう夢の中の話はおしまいにしよ!これからは現実の話をするね。実は私も、ずっと鶴蝶のこと好きだったんだ。だから私は、誰とも付き合わなかったんだよ」
彼はバッと顔を上げた。
「好きだったって、いつから?」
「ビックリしないでね?小学校3年のときから」
「……ほんとか?ソレ」
「うん」
私が微笑むと、彼もほんとに嬉しそうにしてる。
「……なんで言わなかったんだよ? オレと同じで、勇気が出なかったのか?」
「ううん。私は鶴蝶のこと、見てるだけで楽しかったから。いつもイザナ君と仲良くて、いっぱい悪さして、暴走族になって、最後は全国制覇までして。その後は立派な社会人になって、世界中を飛び回ってる鶴蝶が」
彼はやっぱりすごく嬉しそうだ。瞳が輝いてる。私は彼の色素のない左目も、とっても綺麗だから好きだ。
けれどもそのとき、私は『あの夢の中』の彼の瞳も思い出した。
夢の中の彼は本当に寂しそうで悲しげで、全然幸せそうじゃなかった。私は彼に会うのは嬉しかったけど、やっぱりとても心配で、どうしたら彼の笑顔を取り戻せるのかいつも考えていた。
けれどもいま目の前にいる現実の彼は、本当に幸せそうだ。良かった。ちゃんと彼は、笑っている。それが1番嬉しい。これから私は、この笑顔を守っていくんだ。そう心から誓って、私はまた自分から彼にキスしたのだった。
‥ おしまい ‥
A sweet little devil
執筆期間2023.2.1-2023.2.1
管理人 りぃ