Mr. Perfect(灰谷竜胆/長編夢)
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ヒルズに着くと、彼が服を買ってくれるというので、彼のあとに着いていった。でも連れてこられたのは、ハイブランドのお店だ。こんな所、敷居が高くて来たことがない。
「……私、ユニクロでいいんだけど…」
「何言ってんだ。不良になるんだろ? ならこれくらい着こなさないと」
「でもここ、お値段が高すぎて選べないよ……」
「じゃあオレが選んでやるよ」
灰谷君はすたすたと進み、すぐに私に一着のワンピースを差し出した。ピンクと白を基調にしたもので、胸元に小さなリボンがついている。物凄く可愛い! すごくすごくセンスがいい!! すぐに試着を促され、着てみるとピッタリだった。
「やっぱSで良かったな。オマエ細身だから」
「うん……」
でも値段が! 値段が、高すぎる!! もう頭の中がぐるぐるしてきた。彼が買ってくれると言っても、こんなの庶民の私にはそぐわない……
でも彼はそのまま行くぞ、と言い、私に紙袋を差し出した。私はそこに自分の服を入れ、彼と一緒に外に出る。どうやらお会計は終わっていたようで、店員さんはまたお越しくださいませ、と満面の笑みで頭を下げている。
うわぁ。やっぱり彼って、スマートだなぁ。スマートすぎて怖い……
そのあと私は、この服にピッタリなミュールとネックレスまで買ってもらった。
「なんか、ごめんね……」
「似合ってるからいーじゃん。気に入っただろ?」
「勿論。でも……」
やっぱり彼は楽しそうに笑った。
「遠慮なく喜んどけよ」
それを聞くと私はもう開き直ろうと思い、元気良く顔を上げた。
「うん。ほんとに有難う! 全部めちゃくちゃ可愛いくて私好み! やっぱり灰谷君はセンスいいね!!」
昼食はカフェに行き、そのあとは映画を観ることになった。これから観られるのは3本だ。美男美女が出てくる恋愛もの、ゲームの世界に旅立つ冒険もの、そしてゾンビが出てくるホラーものだ。こ、この場合は……私はゴクリと喉をならした。
「やっぱりここは、ホラーを見るの? ゾンビに殺されるやつ」
「は? なんでだよ?」
「だって不良ってそういうの好きなんじゃない? ほら、これ暴力シーンがグロテスクだから気をつけて下さい、って注意書きされてるし」
彼はくすくすと笑い出した。
「オマエの不良のイメージはほんとに単純だな」
「そう? じゃあこの冒険ものを観るの?」
「いや、オマエはこっちの恋愛ものが見たいんだろ? これでいいぞ」
実は私はそれが観たかったから嬉しくなった。
ところが見始めると、結構なラブシーンの連続だ。こ、これは……良く見ると周りはカップルだらけだし、なんだかとても気まずい。
ドキドキしているうちに映画は終わって、ちょっと疲れたけど、ハッピーエンドだったから楽しめた。
「結構アダルトだったね……あれ、18歳未満NGじゃないんだね」
「そうか? 全然だろ」
はは。やっぱり彼は、こんなのなんとも思わないよなぁ。時刻はそろそろ夕方だ。彼はそろそろ行くか、と言い、私たちは駐車場へ戻った。
「……私、ユニクロでいいんだけど…」
「何言ってんだ。不良になるんだろ? ならこれくらい着こなさないと」
「でもここ、お値段が高すぎて選べないよ……」
「じゃあオレが選んでやるよ」
灰谷君はすたすたと進み、すぐに私に一着のワンピースを差し出した。ピンクと白を基調にしたもので、胸元に小さなリボンがついている。物凄く可愛い! すごくすごくセンスがいい!! すぐに試着を促され、着てみるとピッタリだった。
「やっぱSで良かったな。オマエ細身だから」
「うん……」
でも値段が! 値段が、高すぎる!! もう頭の中がぐるぐるしてきた。彼が買ってくれると言っても、こんなの庶民の私にはそぐわない……
でも彼はそのまま行くぞ、と言い、私に紙袋を差し出した。私はそこに自分の服を入れ、彼と一緒に外に出る。どうやらお会計は終わっていたようで、店員さんはまたお越しくださいませ、と満面の笑みで頭を下げている。
うわぁ。やっぱり彼って、スマートだなぁ。スマートすぎて怖い……
そのあと私は、この服にピッタリなミュールとネックレスまで買ってもらった。
「なんか、ごめんね……」
「似合ってるからいーじゃん。気に入っただろ?」
「勿論。でも……」
やっぱり彼は楽しそうに笑った。
「遠慮なく喜んどけよ」
それを聞くと私はもう開き直ろうと思い、元気良く顔を上げた。
「うん。ほんとに有難う! 全部めちゃくちゃ可愛いくて私好み! やっぱり灰谷君はセンスいいね!!」
昼食はカフェに行き、そのあとは映画を観ることになった。これから観られるのは3本だ。美男美女が出てくる恋愛もの、ゲームの世界に旅立つ冒険もの、そしてゾンビが出てくるホラーものだ。こ、この場合は……私はゴクリと喉をならした。
「やっぱりここは、ホラーを見るの? ゾンビに殺されるやつ」
「は? なんでだよ?」
「だって不良ってそういうの好きなんじゃない? ほら、これ暴力シーンがグロテスクだから気をつけて下さい、って注意書きされてるし」
彼はくすくすと笑い出した。
「オマエの不良のイメージはほんとに単純だな」
「そう? じゃあこの冒険ものを観るの?」
「いや、オマエはこっちの恋愛ものが見たいんだろ? これでいいぞ」
実は私はそれが観たかったから嬉しくなった。
ところが見始めると、結構なラブシーンの連続だ。こ、これは……良く見ると周りはカップルだらけだし、なんだかとても気まずい。
ドキドキしているうちに映画は終わって、ちょっと疲れたけど、ハッピーエンドだったから楽しめた。
「結構アダルトだったね……あれ、18歳未満NGじゃないんだね」
「そうか? 全然だろ」
はは。やっぱり彼は、こんなのなんとも思わないよなぁ。時刻はそろそろ夕方だ。彼はそろそろ行くか、と言い、私たちは駐車場へ戻った。