Mr. Perfect(灰谷竜胆/長編夢)
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彼の部屋へ行くと、私はもうビックリ仰天だった。何コレ? なんで彼は、こんなにスゴい所に住んでるの?? めちゃくちゃ広いリビングに通されて、私は完全にキョドってしまう。キッチンにはバーカウンターもあるし、リビングの隅にはDJブースまである。ほんとになんか、凄すぎる。
どうやらここは角部屋で、リビングには2つの部屋が隣接しているようだ。そちらは多分、彼とお兄さんの部屋だろう。これがこの六本木を仕切る、灰谷兄弟のご自宅なのか……
「やっぱり灰谷君ってパリピなんだね」
「別にそんなんじゃないけど。まぁ取り敢えず座れよ」
ふっかふかのソファに座らせてもらう。ソワソワして落ち着かない。男の子の家に来るのは初めてだし、しかもそれが彼等の家だなんて!
「じゃあオマエ、まずはコレで親に連絡しろ。しばらく友達んちに泊めてもらうから、心配するなって。捜索願いとか出されたら面倒だろ」
「でも……」
彼は自分の携帯を差し出した。けれども私は、断固拒否だ。だってあんな大喧嘩したあとなのに、絶対に話したくない!
「もう2度と声も聴きたくないのに、電話なんて出来ないよ」
「そう。じゃあオマエんちの電話番号教えろ。オレがかけるから」
「えっ! 灰谷君が? なんで!?」
「だからサツに連絡されたら面倒だろ」
恐る恐る番号を言うと、彼は普通にかけている。えっ、ウソ。いま苗字さんは元クラスメイトのオレの所に居るので、しばらく帰らないけど安心してください、とだけ言ってすぐに切った。
「じゃあこの番号は着否にしとくから」
灰谷君は手際よく携帯を操作している。私はというと、彼の動きがあまりに華麗すぎてビックリだ。
「……灰谷君ってスゴいね。なんていうか、器用っていうか」
いや、多分慣れているのだ。こういうことに。
「まぁオレはスマートだから」
彼はキッチンの方へ行った。私はまた落ち着かなくて、辺りをキョロキョロと見渡す。よく見ると片付いているようで、結構物が置かれている。何かが入った大きな袋とか、ポテトチップスとかのスナック菓子。時計を見ると、もう1時前だった。
「よし。じゃあオマエ、まずはコレいっとけ」
灰谷君はお酒とグラスを持ってきた。わぁ! やっぱり!
「不良といえば、お酒だもんね……」
「そういうこと」
なんか見るからに度数が高そうだなぁ。ウィスキー?
私はここで一つの疑問が浮かんできた。いや、それはほんとはここへ来たときから、ずっとずっと考えていたことだ。
「……言いにくいけどさ、このあとって……」
彼は氷の入ったグラスにウィスキーをそそいでいる。やっぱり楽しそうだ。
「なんだよ?」
「………いかがわしいことになるの?」
灰谷君はグラスを置くと、笑い始めた。彼がこんなに笑うのを見るのは初めてだ。勿論彼だから大声を出したりはしないけど、上品に笑っている。
「それがお前の不良のイメージなのか?短絡的だな」
「……そうじゃないの? というか、このシチュエーションだと、不良じゃなくてもそうなるような気が……」
私はもうめちゃくちゃ不安だ。ちょっと脚も震えている。
「まぁ取り敢えず飲めよ」
私は差し出されたグラスを恐る恐る取ると、覚悟をキメて一気に飲んだ。うわぁ、苦い。お酒ってこんなに苦いんだ。
すぐにボーッとして、身体が熱くなってくる。これ、完全にまわっている。だめだ。マジですぐに寝ちゃいそう。
「……私、これから灰谷君にいやらしいことされちゃうの?」
もう意識を失いそうだけど、やっぱりそのことが心配だから、もう一度尋ねる。灰谷君は少しだけ私に近寄ると、とても優しい声で言った。
「いや、オレは女に不自由してないからそんなことはしない。安心して眠れよ。おやすみ」
うん、その通り! 灰谷君なら、そうだよね……その言葉を聞くと私は心から安心して意識を手放した。
どうやらここは角部屋で、リビングには2つの部屋が隣接しているようだ。そちらは多分、彼とお兄さんの部屋だろう。これがこの六本木を仕切る、灰谷兄弟のご自宅なのか……
「やっぱり灰谷君ってパリピなんだね」
「別にそんなんじゃないけど。まぁ取り敢えず座れよ」
ふっかふかのソファに座らせてもらう。ソワソワして落ち着かない。男の子の家に来るのは初めてだし、しかもそれが彼等の家だなんて!
「じゃあオマエ、まずはコレで親に連絡しろ。しばらく友達んちに泊めてもらうから、心配するなって。捜索願いとか出されたら面倒だろ」
「でも……」
彼は自分の携帯を差し出した。けれども私は、断固拒否だ。だってあんな大喧嘩したあとなのに、絶対に話したくない!
「もう2度と声も聴きたくないのに、電話なんて出来ないよ」
「そう。じゃあオマエんちの電話番号教えろ。オレがかけるから」
「えっ! 灰谷君が? なんで!?」
「だからサツに連絡されたら面倒だろ」
恐る恐る番号を言うと、彼は普通にかけている。えっ、ウソ。いま苗字さんは元クラスメイトのオレの所に居るので、しばらく帰らないけど安心してください、とだけ言ってすぐに切った。
「じゃあこの番号は着否にしとくから」
灰谷君は手際よく携帯を操作している。私はというと、彼の動きがあまりに華麗すぎてビックリだ。
「……灰谷君ってスゴいね。なんていうか、器用っていうか」
いや、多分慣れているのだ。こういうことに。
「まぁオレはスマートだから」
彼はキッチンの方へ行った。私はまた落ち着かなくて、辺りをキョロキョロと見渡す。よく見ると片付いているようで、結構物が置かれている。何かが入った大きな袋とか、ポテトチップスとかのスナック菓子。時計を見ると、もう1時前だった。
「よし。じゃあオマエ、まずはコレいっとけ」
灰谷君はお酒とグラスを持ってきた。わぁ! やっぱり!
「不良といえば、お酒だもんね……」
「そういうこと」
なんか見るからに度数が高そうだなぁ。ウィスキー?
私はここで一つの疑問が浮かんできた。いや、それはほんとはここへ来たときから、ずっとずっと考えていたことだ。
「……言いにくいけどさ、このあとって……」
彼は氷の入ったグラスにウィスキーをそそいでいる。やっぱり楽しそうだ。
「なんだよ?」
「………いかがわしいことになるの?」
灰谷君はグラスを置くと、笑い始めた。彼がこんなに笑うのを見るのは初めてだ。勿論彼だから大声を出したりはしないけど、上品に笑っている。
「それがお前の不良のイメージなのか?短絡的だな」
「……そうじゃないの? というか、このシチュエーションだと、不良じゃなくてもそうなるような気が……」
私はもうめちゃくちゃ不安だ。ちょっと脚も震えている。
「まぁ取り敢えず飲めよ」
私は差し出されたグラスを恐る恐る取ると、覚悟をキメて一気に飲んだ。うわぁ、苦い。お酒ってこんなに苦いんだ。
すぐにボーッとして、身体が熱くなってくる。これ、完全にまわっている。だめだ。マジですぐに寝ちゃいそう。
「……私、これから灰谷君にいやらしいことされちゃうの?」
もう意識を失いそうだけど、やっぱりそのことが心配だから、もう一度尋ねる。灰谷君は少しだけ私に近寄ると、とても優しい声で言った。
「いや、オレは女に不自由してないからそんなことはしない。安心して眠れよ。おやすみ」
うん、その通り! 灰谷君なら、そうだよね……その言葉を聞くと私は心から安心して意識を手放した。