ღ Special extra edition ღ 特別番外編
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⑅⃛ テーマ「夢主が誰か(男)にガチ告白されたらどうなるか⁇」⑅⃛
《三途の場合》
※梵天時代
三途と「恋人のような関係」になったころ
どうしよう……顔面蒼白で三途さんに会ったら、彼はすぐに気付いた。
「名前、何かあったのか?」
「それが………実は私、今日"梵天"の関連企業のある社長から、告白をされてしまったんです………」
「はぁ?」
三途さんは眉間に皺を寄せ、氷のような表情になった。そして地を這うような低い声を出す。
「一体誰だ、オマエに告白なんかしたのは」
「××××ホールディングスの社長です」
「アイツか。けどオマエは勿論、その場で断ったんだろ?」
「はい。私には好きな人が居るから無理です、とはっきり言いました。でも彼は諦めてくれず、私の事を脅してきました」
三途さんの表情は益々険しくなり、もう狂気じみている。
「……どんな風に?」
「'一夜でいいからオレと寝ろ'と言ってきました。そして'もしそれを断るなら、"梵天"に不利益になるぞ'、と……確かに彼の会社は、うちの関連企業の中で最大の利益を生み出しています。でも元々は別の反社組織でしたから、彼との関係が悪化すれば、内部抗争にも繋がりかねません……そうなれば、"梵天"は大損失を被ってしまいます。私はどうしたらいいでしょうか?」
眉を下げてそう尋ねると、三途さんは更に低い声で確認した。
「オマエはその時、'オレの名前'を出したか? つまり'オマエが好き合ってるのはこのオレ'って言ったか?」
「………はい。そのお相手は三途さんだと、はっきりと伝えました。私達がお互いに想い合っている事も……でも先方は態度を変えませんでした」
「そうか」
三途さんはもういつもの無表情に戻っている。それ以上は何も言わず、外に出る、と言って出かけた。
それから彼と連絡が取れなくなり、私は焦り始めた。一体彼は何処で何をしているのだろう? 不安になり、鶴蝶さんか蘭さんに相談するべきかと迷い始めた数日後、漸く三途さんが戻った。全身血塗れで。
私は驚きのあまり少し声を荒げてしまった。
「三途さん、一体何があったのですか!?」
彼はこれでもかというほど妖艶に笑っている。彼が少し首を傾げると、彼の髪に付着した血液が鈍い輝きを放った。
「××××ホールディングスの社長を"死体"(スクラップ)にして、会社ごとぶっ潰してきた」
私は絶句してしまった。
「ただ、まだ残党に狙われる可能性があるから、オマエ、今すぐオレと来い」
私は彼に手を引かれ、車に乗る。すぐに走り出すと、三途さんのスマホに連絡があった。どうやら相手は鶴蝶さんらしい。
「助かったぜ、カクチョー。あぁ、名前は大丈夫だ。了解。後のことは任せた」
彼は私に視線を送り、ニヒルな表情で微笑んだ。
「先方は文字通り壊滅した。これからカクチョーが事後処理に入るところだ。けどオマエは'今回の抗争の発端'だから、まだ狙われる可能性がある。念の為、これからオレと身を隠すぞ」
私はもう呆然としてしまう。でも恐る恐る口を開いた。
「……お言葉ですが、あの会社は"梵天"で最大の利益を生み出す重要企業だった筈です。それなのに壊滅させてしまって、良かったのでしょうか?」
三途さんは眉一つ動かさない。
「アイツはオマエが'この"梵天ナンバー2"の女'だって知ってて手ぇ出してきた。それはつまり、"梵天"に対する叛逆と同じだ。それにアイツを拷問したら、実はまだオレらに申告してなかった、前組織の隠し財産についてゲロってな。それを回収すれば、奴等の年間収益の軽く10倍を越える大金が手に入る」
私は胸が熱くなって、彼から目が離せない。
「……三途さん、本当に有難うございました……私の為にお手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、さっき言ったように、今回の件で"梵天"は莫大な金を手に入れた。むしろこれは、オマエの'手柄'だよ」
私はもう彼にうっとりしていた。そして次に彼は妖しくも悪戯っぽい表情でこう尋ねたから、今度は全身が熱くなった。
「で、オレらは今から最低3日間はホテルに籠る。ヤる事は決まってるだろ?」
私はその日、"梵天"と彼の恐ろしさを思い知った。これが'日本最大の反社会組織'の"梵天"で、その"ナンバー2"に君臨している三途さんなのだと、改めて心酔したのだった。
《三途の場合》
※梵天時代
三途と「恋人のような関係」になったころ
どうしよう……顔面蒼白で三途さんに会ったら、彼はすぐに気付いた。
「名前、何かあったのか?」
「それが………実は私、今日"梵天"の関連企業のある社長から、告白をされてしまったんです………」
「はぁ?」
三途さんは眉間に皺を寄せ、氷のような表情になった。そして地を這うような低い声を出す。
「一体誰だ、オマエに告白なんかしたのは」
「××××ホールディングスの社長です」
「アイツか。けどオマエは勿論、その場で断ったんだろ?」
「はい。私には好きな人が居るから無理です、とはっきり言いました。でも彼は諦めてくれず、私の事を脅してきました」
三途さんの表情は益々険しくなり、もう狂気じみている。
「……どんな風に?」
「'一夜でいいからオレと寝ろ'と言ってきました。そして'もしそれを断るなら、"梵天"に不利益になるぞ'、と……確かに彼の会社は、うちの関連企業の中で最大の利益を生み出しています。でも元々は別の反社組織でしたから、彼との関係が悪化すれば、内部抗争にも繋がりかねません……そうなれば、"梵天"は大損失を被ってしまいます。私はどうしたらいいでしょうか?」
眉を下げてそう尋ねると、三途さんは更に低い声で確認した。
「オマエはその時、'オレの名前'を出したか? つまり'オマエが好き合ってるのはこのオレ'って言ったか?」
「………はい。そのお相手は三途さんだと、はっきりと伝えました。私達がお互いに想い合っている事も……でも先方は態度を変えませんでした」
「そうか」
三途さんはもういつもの無表情に戻っている。それ以上は何も言わず、外に出る、と言って出かけた。
それから彼と連絡が取れなくなり、私は焦り始めた。一体彼は何処で何をしているのだろう? 不安になり、鶴蝶さんか蘭さんに相談するべきかと迷い始めた数日後、漸く三途さんが戻った。全身血塗れで。
私は驚きのあまり少し声を荒げてしまった。
「三途さん、一体何があったのですか!?」
彼はこれでもかというほど妖艶に笑っている。彼が少し首を傾げると、彼の髪に付着した血液が鈍い輝きを放った。
「××××ホールディングスの社長を"死体"(スクラップ)にして、会社ごとぶっ潰してきた」
私は絶句してしまった。
「ただ、まだ残党に狙われる可能性があるから、オマエ、今すぐオレと来い」
私は彼に手を引かれ、車に乗る。すぐに走り出すと、三途さんのスマホに連絡があった。どうやら相手は鶴蝶さんらしい。
「助かったぜ、カクチョー。あぁ、名前は大丈夫だ。了解。後のことは任せた」
彼は私に視線を送り、ニヒルな表情で微笑んだ。
「先方は文字通り壊滅した。これからカクチョーが事後処理に入るところだ。けどオマエは'今回の抗争の発端'だから、まだ狙われる可能性がある。念の為、これからオレと身を隠すぞ」
私はもう呆然としてしまう。でも恐る恐る口を開いた。
「……お言葉ですが、あの会社は"梵天"で最大の利益を生み出す重要企業だった筈です。それなのに壊滅させてしまって、良かったのでしょうか?」
三途さんは眉一つ動かさない。
「アイツはオマエが'この"梵天ナンバー2"の女'だって知ってて手ぇ出してきた。それはつまり、"梵天"に対する叛逆と同じだ。それにアイツを拷問したら、実はまだオレらに申告してなかった、前組織の隠し財産についてゲロってな。それを回収すれば、奴等の年間収益の軽く10倍を越える大金が手に入る」
私は胸が熱くなって、彼から目が離せない。
「……三途さん、本当に有難うございました……私の為にお手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、さっき言ったように、今回の件で"梵天"は莫大な金を手に入れた。むしろこれは、オマエの'手柄'だよ」
私はもう彼にうっとりしていた。そして次に彼は妖しくも悪戯っぽい表情でこう尋ねたから、今度は全身が熱くなった。
「で、オレらは今から最低3日間はホテルに籠る。ヤる事は決まってるだろ?」
私はその日、"梵天"と彼の恐ろしさを思い知った。これが'日本最大の反社会組織'の"梵天"で、その"ナンバー2"に君臨している三途さんなのだと、改めて心酔したのだった。