ღ Special extra edition ღ 特別番外編
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⑅⃛ テーマ「夢主が誰か(男)にガチ告白されたらどうなるか⁇」⑅⃛
《斑目の場合》
※最後の世界線
斑目が"黒龍"9代目を継いだころ
(イザナ、蘭、竜胆からの愛され要素あり)
ど、どうしよう……!!顔面蒼白で獅音に会ったら、彼はすぐに気付いた。
「なんだぁ、オマエ。真っ青じゃねぇか。何かあったのか?」
「そ、それが………実は私、街でヘンな男の人に声かけられちゃって………」
「はぁ!?何だよソレは!!その男、ぶっ殺してやる!!!」
いきなり獅音がガラの悪い大声を出したから、私は頭の奥がキーンとした。やっぱりそう言うと思った!獅音の頭の中には、'喧嘩'と'お金'と'イザナ君'の事しかない。つまりはアホなのだ。はぁ、面倒な事になっちゃったなぁ。
「ちょっと! いきなり血気盛んにならないでよ!!」
「オマエにちょっかいかけられて、このオレが黙っていられるかよ!!!」
あぁ、もうほんとに頭が痛い!獅音、うるさい!!彼ってほんとは'めちゃくちゃいい声'なのに、その'美声'が台無しだ!!私はもう泣き出しそうになりながら、ガックリと項垂れた。
「その人、今度私とデートしろってしつこくて。でも彼、めちゃくちゃ厄介な人だったんだ……きっと'雑魚'の獅音じゃ勝てないよ……」
「オイ!!オレは雑魚じゃねーぞ!!失礼な事言うな!!」
「ほんとの事じゃん!だってその人、ばりばりの半グレだったんだもん!! 昔東京で最大勢力を誇ってた"狂極"っていうチームの元幹部だったんだって……ほら、蘭君と竜胆君達が潰したあのチームだよ!だからめちゃくちゃ強いに決まってるじゃん!!」
獅音は自信満々に笑った。
「あぁ、"狂極"な。それならワケねぇぞ。蘭達でも勝てたんだから、その元手下なんてこのオレが瞬殺だ」
獅音は左手に装着した物騒極まりないメリケンサックを、ペロリと舐めてそう言った。ほんとにアホだ!!獅音がそんな、大物の半グレ相手に勝てるワケがない!!
「ダメだよ、獅音!!」
けどやっぱり獅音は聞いてない。もう部屋を飛び出していってしまった。あぁ、獅音はマジで"狂犬"だ!!私は涙目になりながら、震える手で携帯を取った。
すぐに蘭君と竜胆君が車で迎えに来てくれて、竜胆君の運転で現場へと向かった。相変わらず外車を乗り回してる灰谷兄弟は、ほんとにリッチだなぁ……2人は獅音の少年院時代からの仲間で、いま彼等はどこのチームにも属してない。でも獅音やイザナ君達との交流はずっと続いているようだ。
蘭君は私に、いつもの輝くような笑顔で言った。彼は金髪のメッシュを入れた髪がお洒落で、めちゃくちゃ似合ってる。
「なぁ名前。お前、相変わらず可愛いな。もう獅音なんかとは別れちまえよ。アイツはお前には勿体なさすぎるって」
「……はは。そうだよね……けど今回ばかりは私、獅音と'死に別れ'ちゃうかも……」
すると竜胆君も静かにフッと笑った。彼も素敵な丸眼鏡をかけていて、すごくセンスがいい。金と水色に染めた髪もかっこ良くて、いつ見ても洗練されてる。
「ほんとに名前サンはこんなに可愛いんだから、もっといい男を選んだらいいのに。けど覚悟が出来てるのが笑える」
「マジで名前はしっかりしてるもんなー」
私は苦笑いするしかない。
現場に着くと、もうタイヘンな事になっていた。獅音が"黒龍"を総動員して、抗争を始めていたからだ。相手も数十人の仲間を引き連れているし、大人の男の人達ばかりだ。こ、これはヤバい!!ほんとにめちゃくちゃヤバい!!!
「どうしよう、蘭君、竜胆君!!やっぱり向こうは、大人の半グレ集団だったみたい!!」
でも2人は動じてない。蘭君が愉快そうに笑った。
「あぁ。アイツらはやべぇ連中だ。不良ってより、ヤクザに近い。けどオレらは将来、あぁいう連中も傘下におさめる予定だからな♡」
彼等は時が来たらまた集まって、一緒に上を目指すらしい。私には良く分からないけど、彼等には彼等なりの'夢'があるみたいだ。
でもこの状況はマジでヤバい!!そうこうしてるうちに、獅音があの男の人とタイマンを始めるみたいだった。う、うわぁ。結果は目に見えてる……
次の瞬間、獅音は顔面をぶん殴られ、瞬く間に撃沈した。やっぱり!!もうお約束だもんね、これ!! さらにあの男の人が、私に気付いてしまったようだ。蘭君が黒い警棒を取り出し、竜胆君も指をならして準備運動を始めた。どうやらこちらも戦闘に巻き込まれるらしい。2人とも私を見て、弾んだ声で言った。
「名前、安心しろ。お前の事は、オレらが守るから♪」
「正直もう名前サンは獅音センパイと別れるべきだけど、身は守るよ」
あぁ、この2人はなんて頼りになるんだろう!!獅音と違って!!!
けれどもその時、ビックリな事が起こった。なんとその場にイザナ君が現れたからだ。彼はもう"黒龍"は引退しているから、"OB"として来てくれたのかなぁ?
イザナ君は向こうの連中と話し込み始めた。でも暫くすると、無表情であの男の人に強烈な飛び蹴りを食らわせて、それで抗争は終結した。リーダーを失った途端、半グレ達は一斉に逃げ出したからだ。
す、すごい!!流石はイザナ君!!圧倒的"戦才(センス)"だ!!呆然としていると、イザナ君は私の元へやって来た。カラン、と彼のピアスが軽やかな音を立てる。彼はいつも通り穏やかに微笑んで、落ち着いた声で言った。
「なぁ名前。そろそろ獅音と別れたら? オマエ、そんなに可愛いのにアイツの彼女とか勿体ねぇだろ」
「………うん、そうだね……」
でもイザナ君は倒れている獅音を一瞥すると、こう付け加えた。
「けど、アレが’獅音らしさ’か」
蘭君達も頷いてる。私は感激して、思わず胸があったかくなった。獅音にはほんとに'いい仲間達'がいるんだなぁって。だってあんなに欠点がある彼を見離さないで、こうして一緒に居てくれるのだから。'不良達の絆'ってすごい!獅音って実は、'幸せ者'なんだなぁ……私はその日、心からそう思ったのだった。
《斑目の場合》
※最後の世界線
斑目が"黒龍"9代目を継いだころ
(イザナ、蘭、竜胆からの愛され要素あり)
ど、どうしよう……!!顔面蒼白で獅音に会ったら、彼はすぐに気付いた。
「なんだぁ、オマエ。真っ青じゃねぇか。何かあったのか?」
「そ、それが………実は私、街でヘンな男の人に声かけられちゃって………」
「はぁ!?何だよソレは!!その男、ぶっ殺してやる!!!」
いきなり獅音がガラの悪い大声を出したから、私は頭の奥がキーンとした。やっぱりそう言うと思った!獅音の頭の中には、'喧嘩'と'お金'と'イザナ君'の事しかない。つまりはアホなのだ。はぁ、面倒な事になっちゃったなぁ。
「ちょっと! いきなり血気盛んにならないでよ!!」
「オマエにちょっかいかけられて、このオレが黙っていられるかよ!!!」
あぁ、もうほんとに頭が痛い!獅音、うるさい!!彼ってほんとは'めちゃくちゃいい声'なのに、その'美声'が台無しだ!!私はもう泣き出しそうになりながら、ガックリと項垂れた。
「その人、今度私とデートしろってしつこくて。でも彼、めちゃくちゃ厄介な人だったんだ……きっと'雑魚'の獅音じゃ勝てないよ……」
「オイ!!オレは雑魚じゃねーぞ!!失礼な事言うな!!」
「ほんとの事じゃん!だってその人、ばりばりの半グレだったんだもん!! 昔東京で最大勢力を誇ってた"狂極"っていうチームの元幹部だったんだって……ほら、蘭君と竜胆君達が潰したあのチームだよ!だからめちゃくちゃ強いに決まってるじゃん!!」
獅音は自信満々に笑った。
「あぁ、"狂極"な。それならワケねぇぞ。蘭達でも勝てたんだから、その元手下なんてこのオレが瞬殺だ」
獅音は左手に装着した物騒極まりないメリケンサックを、ペロリと舐めてそう言った。ほんとにアホだ!!獅音がそんな、大物の半グレ相手に勝てるワケがない!!
「ダメだよ、獅音!!」
けどやっぱり獅音は聞いてない。もう部屋を飛び出していってしまった。あぁ、獅音はマジで"狂犬"だ!!私は涙目になりながら、震える手で携帯を取った。
すぐに蘭君と竜胆君が車で迎えに来てくれて、竜胆君の運転で現場へと向かった。相変わらず外車を乗り回してる灰谷兄弟は、ほんとにリッチだなぁ……2人は獅音の少年院時代からの仲間で、いま彼等はどこのチームにも属してない。でも獅音やイザナ君達との交流はずっと続いているようだ。
蘭君は私に、いつもの輝くような笑顔で言った。彼は金髪のメッシュを入れた髪がお洒落で、めちゃくちゃ似合ってる。
「なぁ名前。お前、相変わらず可愛いな。もう獅音なんかとは別れちまえよ。アイツはお前には勿体なさすぎるって」
「……はは。そうだよね……けど今回ばかりは私、獅音と'死に別れ'ちゃうかも……」
すると竜胆君も静かにフッと笑った。彼も素敵な丸眼鏡をかけていて、すごくセンスがいい。金と水色に染めた髪もかっこ良くて、いつ見ても洗練されてる。
「ほんとに名前サンはこんなに可愛いんだから、もっといい男を選んだらいいのに。けど覚悟が出来てるのが笑える」
「マジで名前はしっかりしてるもんなー」
私は苦笑いするしかない。
現場に着くと、もうタイヘンな事になっていた。獅音が"黒龍"を総動員して、抗争を始めていたからだ。相手も数十人の仲間を引き連れているし、大人の男の人達ばかりだ。こ、これはヤバい!!ほんとにめちゃくちゃヤバい!!!
「どうしよう、蘭君、竜胆君!!やっぱり向こうは、大人の半グレ集団だったみたい!!」
でも2人は動じてない。蘭君が愉快そうに笑った。
「あぁ。アイツらはやべぇ連中だ。不良ってより、ヤクザに近い。けどオレらは将来、あぁいう連中も傘下におさめる予定だからな♡」
彼等は時が来たらまた集まって、一緒に上を目指すらしい。私には良く分からないけど、彼等には彼等なりの'夢'があるみたいだ。
でもこの状況はマジでヤバい!!そうこうしてるうちに、獅音があの男の人とタイマンを始めるみたいだった。う、うわぁ。結果は目に見えてる……
次の瞬間、獅音は顔面をぶん殴られ、瞬く間に撃沈した。やっぱり!!もうお約束だもんね、これ!! さらにあの男の人が、私に気付いてしまったようだ。蘭君が黒い警棒を取り出し、竜胆君も指をならして準備運動を始めた。どうやらこちらも戦闘に巻き込まれるらしい。2人とも私を見て、弾んだ声で言った。
「名前、安心しろ。お前の事は、オレらが守るから♪」
「正直もう名前サンは獅音センパイと別れるべきだけど、身は守るよ」
あぁ、この2人はなんて頼りになるんだろう!!獅音と違って!!!
けれどもその時、ビックリな事が起こった。なんとその場にイザナ君が現れたからだ。彼はもう"黒龍"は引退しているから、"OB"として来てくれたのかなぁ?
イザナ君は向こうの連中と話し込み始めた。でも暫くすると、無表情であの男の人に強烈な飛び蹴りを食らわせて、それで抗争は終結した。リーダーを失った途端、半グレ達は一斉に逃げ出したからだ。
す、すごい!!流石はイザナ君!!圧倒的"戦才(センス)"だ!!呆然としていると、イザナ君は私の元へやって来た。カラン、と彼のピアスが軽やかな音を立てる。彼はいつも通り穏やかに微笑んで、落ち着いた声で言った。
「なぁ名前。そろそろ獅音と別れたら? オマエ、そんなに可愛いのにアイツの彼女とか勿体ねぇだろ」
「………うん、そうだね……」
でもイザナ君は倒れている獅音を一瞥すると、こう付け加えた。
「けど、アレが’獅音らしさ’か」
蘭君達も頷いてる。私は感激して、思わず胸があったかくなった。獅音にはほんとに'いい仲間達'がいるんだなぁって。だってあんなに欠点がある彼を見離さないで、こうして一緒に居てくれるのだから。'不良達の絆'ってすごい!獅音って実は、'幸せ者'なんだなぁ……私はその日、心からそう思ったのだった。