第17話 同居生活⑥ -媚薬II-
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そこからはもう本当にとんでもないことになってしまった。
私は欲望を抑えきれなくて、ヤノくんにいっぱいキスして、彼はビビッて後ろに倒れた。私が押し倒すような格好になって、更に彼が焦っているのが分かる。でも全然止められなくて、そのまま何回もキスした。
「ちょ、ちょっとタンマ!!」
ヤノくんは私の肩に両手を置いて私を引きなはそうとするが、私はそれに抗って続けようとする。
「……ヤノくん、ごめんなさい。でもまだまだ足りないの……」
自分でもすごいことを言っているのが分かる。けど、全然足りないのだ。ヤノくんが。
「分かった!分かったから、ちょっと待ってくれ!!!」
ヤノくんは顔を真っ赤にして起きあがろうとするが、私は構わずそのままキスする。
「ん〜〜〜〜!!!!」
ヤノくんが声にならない声を出す。私は彼の上に乗りかかって続ける。
「……おい、こら!ステイ!!ちょっとでいーから待て!!」
ヤノくんがあまりに焦っているのが可愛くて私は笑った。
「あはは。やっぱりヤノくんは可愛い……でもまだまだ足りないから、お願い……」
またキスしようとした時、ヤノくんは遂に私から逃げ出してしまった。すぐにスマホを取り出して、電話をかけ始める。
「おい!キスしても全然止まんねぇぞ!!いったいどうなってんだよ!!」
ヤノくんは誰かに大声で怒鳴った。
「はぁ?!ほんとにそれで治るんだろうな?!もし治らなかったらただじゃおかねぇーぞ!!」
ヤノくんは乱暴にスマホをタップして通話を終えると、私を見た。相変わらず顔は真っ赤だ。
「……ちゅーだけじゃ足らねぇらしいから、レベルを上げるぞ」
レベルを上げる?私はキョトンとしてヤノくんを見た。
「……お前の性癖を教えろ」
「せーへき?それって何のことですか?」
「お前のヘキだヘキ!!なんかあるだろ?!」
ヘキってなんだろう?私が首を傾げていると、ヤノくんは更に顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ちゅー以外にやりたいエロいことだよ!!」
そんなの……身体の芯から湧き上がってくる衝動をなんとか抑える。
「……ダメ、です。これ以上のことは。止められなくなったら取り返しがつかないから……」
「やるしかねぇだろ!死んじまうんだぞ!!そんなのぜってーダメだ!!それに俺は、前にお前の裸を見ても何もしなかっただろーが!絶対に最後までいったりしねぇから、お前の性癖を言え!!」
ヤノくんはめちゃくちゃ怒っている。私はまた欲望が抑えきれない。
「……じゃあヤノくん、私の右胸をさわりながらキスしてくれますか?」
私はキャミソールを胸の上までたくし上げた。薄いオレンジ色のブラが見える。
ヤノくんは唖然として完全に固まっている。私は思った。彼はきっと、絶対にできない。だって彼のキスは最初からめちゃくちゃ遠慮がちなのだ。内心すごく戸惑っているのが分かる。きっと物凄くウブなのだろう。それなら自分から彼を導くしかない。
彼の手を取って、痛々しい傷あとのある右胸にもっていく。彼が息を飲むのが分かった。私はそのまま彼にキスする。しばらくすると身体の異変は全ておさまり、私は完全に元に戻った。
ハッとして我に帰り彼から離れると、私は羞恥心でいっぱいになった。先ほどまでのことが全て思い起こされる。というか、私はまだヤノくんの手を自分のブラ越しの胸に押しつけたままだった。
「ごっ、ごめんなさい!」
すぐにはなしたが、私の心臓はばくばくだ。もう媚薬の効果は切れているはずなのに、普通に死にそうだった。
2人ともずっと何も言わない。私は顔を上げられなくてずっと下を向いている。私はなんてことをしてしまったんだろう。今度こそもう、一生彼の顔が見られない………
ところがそこで、私のスマホがなった。私はまだ頭が混乱していて対応が出来ない。ヤノくんがすぐに確認に行き、警察からだ、と言って通話をはじめた。
私はまだ先ほどのことが衝撃的すぎて心ここにあらずなのに、ヤノくんは普通に話している。そのギャップに驚いて、私はさらに胸がドキドキしてきた。
「犯人が見つかったらしい。今すぐ交番に行くぞ」
ヤノくんはもういつもの彼に戻っている。ついさっきまで顔を真っ赤にして私とキスしていたのに、どうしてこんなに切り替えが早いのだろう?
「………ヤノくん、男の人ってすごいんですね。すぐに頭の中が切り替わるというか……」
それを聞くとヤノくんはギョッとした。また顔が赤い。
「……仕方ねぇだろ。それより交番行くぞ。立てるか?」
ヤノくんが手を取ってくれる。私は頭の中がボーッとしたまま立ち上がった。
そのままヤノくんに手を引かれ、私は交番の前まで来た。本当に、先ほどのことは遠い昔の夢の中の出来事のようだ。行き交う人たちは皆んな日常の中にいるのに、私だけが違う世界にいるかのようだった。まだ頭がふわふわしていて落ち着かない。
「なぁ、お前そんな顔してたら誘拐されるぞ」
え?誘拐?その意味がわからなくて私はヤノくんを見上げる。彼と目が合って、やっぱりまた身体が熱くなってくる。
ヤノくんは頭をくしゃくしゃとかきながら言った。
「今日のことはほんとに悪かった。もう何をしても取り返しがつかねぇけど、お前が望むことはなんでも叶えるから言ってくれ」
「……望むこと、ですか?」
「あぁ。これからの俺たちの関係とか、慰謝料の請求とか。とにかくなんでもお前の言う通りにする」
なんだかすごく男らしくて私は感動してしまった。でも慰謝料なんて言葉が出てきたから笑ってしまう。
「慰謝料なんていらないです」
「……まぁ、とりあえずそのことは後で話そう。今は警察に話を聞いてきてくれ」
「はい」
私はヤノくんと別れ、まだ心ここにあらずだけど交番に入った。
その後、捕まった犯人はヤノくんと敵対するグループの関係者でないことが分かり、私はようやく解放されることになった。
明日からは自宅に戻ることになり、今は彼の家で過ごせる最後の夜だ。
ヤノくんとベッドに入ったとき、私はすぐに切り出した。
「今回のことは本当に有難うございました。何から何までお世話になってしまって、すみませんでした」
「……いや、むしろこっちのせいでお前に迷惑かけた。それに今日のことも取り返しがつかねぇし」
ヤノくんはきまり悪そうに言った。私は先ほどのことを思い出してやっぱり顔が熱くなる。
「今日のことなんですけど、もう本当に、私、大変なことをしてしまって……」
「だからお前は何も悪くないだろ。全部もぐりの医者が悪い」
「……私、これからもヤノくんと友達でいていいですか?」
恐る恐る尋ねると、ヤノくんは呆れたように答えた。
「むしろ、友達のままでいいのかよ?色んな意味で」
お互い沈黙が流れる。私は今の言葉の意味が良くわからない。
「私はずっとヤノくんと友達でいたいです。あんなことしてしまったけど、これからも友達でいてくれますか?」
「勿論」
ヤノくんは即答だったので、私は心の底からホッとした。
「嬉しいです」
「……ところでお前、さっきは薬のせいだったとはいえ、やっぱり痴女だったな」
「!!」
私はもうめちゃくちゃ恥ずかしくて何も言えない。ヤノくんはふっと笑って冗談だ、と言ってすぐに眠りについた。
私は欲望を抑えきれなくて、ヤノくんにいっぱいキスして、彼はビビッて後ろに倒れた。私が押し倒すような格好になって、更に彼が焦っているのが分かる。でも全然止められなくて、そのまま何回もキスした。
「ちょ、ちょっとタンマ!!」
ヤノくんは私の肩に両手を置いて私を引きなはそうとするが、私はそれに抗って続けようとする。
「……ヤノくん、ごめんなさい。でもまだまだ足りないの……」
自分でもすごいことを言っているのが分かる。けど、全然足りないのだ。ヤノくんが。
「分かった!分かったから、ちょっと待ってくれ!!!」
ヤノくんは顔を真っ赤にして起きあがろうとするが、私は構わずそのままキスする。
「ん〜〜〜〜!!!!」
ヤノくんが声にならない声を出す。私は彼の上に乗りかかって続ける。
「……おい、こら!ステイ!!ちょっとでいーから待て!!」
ヤノくんがあまりに焦っているのが可愛くて私は笑った。
「あはは。やっぱりヤノくんは可愛い……でもまだまだ足りないから、お願い……」
またキスしようとした時、ヤノくんは遂に私から逃げ出してしまった。すぐにスマホを取り出して、電話をかけ始める。
「おい!キスしても全然止まんねぇぞ!!いったいどうなってんだよ!!」
ヤノくんは誰かに大声で怒鳴った。
「はぁ?!ほんとにそれで治るんだろうな?!もし治らなかったらただじゃおかねぇーぞ!!」
ヤノくんは乱暴にスマホをタップして通話を終えると、私を見た。相変わらず顔は真っ赤だ。
「……ちゅーだけじゃ足らねぇらしいから、レベルを上げるぞ」
レベルを上げる?私はキョトンとしてヤノくんを見た。
「……お前の性癖を教えろ」
「せーへき?それって何のことですか?」
「お前のヘキだヘキ!!なんかあるだろ?!」
ヘキってなんだろう?私が首を傾げていると、ヤノくんは更に顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ちゅー以外にやりたいエロいことだよ!!」
そんなの……身体の芯から湧き上がってくる衝動をなんとか抑える。
「……ダメ、です。これ以上のことは。止められなくなったら取り返しがつかないから……」
「やるしかねぇだろ!死んじまうんだぞ!!そんなのぜってーダメだ!!それに俺は、前にお前の裸を見ても何もしなかっただろーが!絶対に最後までいったりしねぇから、お前の性癖を言え!!」
ヤノくんはめちゃくちゃ怒っている。私はまた欲望が抑えきれない。
「……じゃあヤノくん、私の右胸をさわりながらキスしてくれますか?」
私はキャミソールを胸の上までたくし上げた。薄いオレンジ色のブラが見える。
ヤノくんは唖然として完全に固まっている。私は思った。彼はきっと、絶対にできない。だって彼のキスは最初からめちゃくちゃ遠慮がちなのだ。内心すごく戸惑っているのが分かる。きっと物凄くウブなのだろう。それなら自分から彼を導くしかない。
彼の手を取って、痛々しい傷あとのある右胸にもっていく。彼が息を飲むのが分かった。私はそのまま彼にキスする。しばらくすると身体の異変は全ておさまり、私は完全に元に戻った。
ハッとして我に帰り彼から離れると、私は羞恥心でいっぱいになった。先ほどまでのことが全て思い起こされる。というか、私はまだヤノくんの手を自分のブラ越しの胸に押しつけたままだった。
「ごっ、ごめんなさい!」
すぐにはなしたが、私の心臓はばくばくだ。もう媚薬の効果は切れているはずなのに、普通に死にそうだった。
2人ともずっと何も言わない。私は顔を上げられなくてずっと下を向いている。私はなんてことをしてしまったんだろう。今度こそもう、一生彼の顔が見られない………
ところがそこで、私のスマホがなった。私はまだ頭が混乱していて対応が出来ない。ヤノくんがすぐに確認に行き、警察からだ、と言って通話をはじめた。
私はまだ先ほどのことが衝撃的すぎて心ここにあらずなのに、ヤノくんは普通に話している。そのギャップに驚いて、私はさらに胸がドキドキしてきた。
「犯人が見つかったらしい。今すぐ交番に行くぞ」
ヤノくんはもういつもの彼に戻っている。ついさっきまで顔を真っ赤にして私とキスしていたのに、どうしてこんなに切り替えが早いのだろう?
「………ヤノくん、男の人ってすごいんですね。すぐに頭の中が切り替わるというか……」
それを聞くとヤノくんはギョッとした。また顔が赤い。
「……仕方ねぇだろ。それより交番行くぞ。立てるか?」
ヤノくんが手を取ってくれる。私は頭の中がボーッとしたまま立ち上がった。
そのままヤノくんに手を引かれ、私は交番の前まで来た。本当に、先ほどのことは遠い昔の夢の中の出来事のようだ。行き交う人たちは皆んな日常の中にいるのに、私だけが違う世界にいるかのようだった。まだ頭がふわふわしていて落ち着かない。
「なぁ、お前そんな顔してたら誘拐されるぞ」
え?誘拐?その意味がわからなくて私はヤノくんを見上げる。彼と目が合って、やっぱりまた身体が熱くなってくる。
ヤノくんは頭をくしゃくしゃとかきながら言った。
「今日のことはほんとに悪かった。もう何をしても取り返しがつかねぇけど、お前が望むことはなんでも叶えるから言ってくれ」
「……望むこと、ですか?」
「あぁ。これからの俺たちの関係とか、慰謝料の請求とか。とにかくなんでもお前の言う通りにする」
なんだかすごく男らしくて私は感動してしまった。でも慰謝料なんて言葉が出てきたから笑ってしまう。
「慰謝料なんていらないです」
「……まぁ、とりあえずそのことは後で話そう。今は警察に話を聞いてきてくれ」
「はい」
私はヤノくんと別れ、まだ心ここにあらずだけど交番に入った。
その後、捕まった犯人はヤノくんと敵対するグループの関係者でないことが分かり、私はようやく解放されることになった。
明日からは自宅に戻ることになり、今は彼の家で過ごせる最後の夜だ。
ヤノくんとベッドに入ったとき、私はすぐに切り出した。
「今回のことは本当に有難うございました。何から何までお世話になってしまって、すみませんでした」
「……いや、むしろこっちのせいでお前に迷惑かけた。それに今日のことも取り返しがつかねぇし」
ヤノくんはきまり悪そうに言った。私は先ほどのことを思い出してやっぱり顔が熱くなる。
「今日のことなんですけど、もう本当に、私、大変なことをしてしまって……」
「だからお前は何も悪くないだろ。全部もぐりの医者が悪い」
「……私、これからもヤノくんと友達でいていいですか?」
恐る恐る尋ねると、ヤノくんは呆れたように答えた。
「むしろ、友達のままでいいのかよ?色んな意味で」
お互い沈黙が流れる。私は今の言葉の意味が良くわからない。
「私はずっとヤノくんと友達でいたいです。あんなことしてしまったけど、これからも友達でいてくれますか?」
「勿論」
ヤノくんは即答だったので、私は心の底からホッとした。
「嬉しいです」
「……ところでお前、さっきは薬のせいだったとはいえ、やっぱり痴女だったな」
「!!」
私はもうめちゃくちゃ恥ずかしくて何も言えない。ヤノくんはふっと笑って冗談だ、と言ってすぐに眠りについた。