IFルートを約4ヶ月で筆を擱くことができたのは作品を見てくださった方々のおかげです。
IFルートを書くきっかけは一通のリクエストでした。サイトを立ち上げたばかりで貰えたリクエストに答えたくて必死だったんです(笑)
原作ルートに入るにはスタンド使いにならなくちゃあならないし、日本での生活を捨てる理由付けなどなど早急に構想を練る必要がありました。結果がサルディニア島の暗チ、ジョルノに荷物をスられるという分岐です。康一くんや空条博士とコンタクトをとれたのも楽しかった……(笑)
敢えて意識して書いたのは今までと変わらずイタリアが大好きで、美味しいものが大好きだという主人公の根本的な性格でした。ちょっと気がたっていてもご飯を食べれば機嫌が良くなるのは変わりません。それは最初から最後まで、一貫して書けていたかなあと思います。
スタンドについて
スタンドの名前の由来はSOUL'd OUTの
「COZMIC TRAVEL」から。直訳すると「広大無辺な旅」
能力は主人公の大好きな甘いクリーム、そして祖父母の仇と同じように相手に触れることで一撃必殺となるように射程距離は狭めで設定。
また、ふわふわのクリーム中に「金属」だけが残るのはローマで食べた「マリトッツォ」の小話が由来だったり。
本ページ最下部の右側がスタンドのヴィジョンです。
IFにおける主人公について
個人的に私は5部のテーマを「運命を変えることは出来ない。しかし、抗う事は素晴らしい」と解釈しています。
それ故に主人公には自らの進む方向を
「運命」→「自分の選択や決断」と考える様に書かせていただきました。
本当ならば何も知らずに日本に帰国し、大切な人の死の真相も有耶無耶にされてしまう所だった主人公。しかし特別な力が働いて彼女は「運命られたルート」を外れギャングになりました。
しかしこの先の未来、主人公は変えられる自信があるようですがどうなるかは分かりません。すでに彼女が守りたい人達は『苦難の道』を歩み始めているのです。
それでもきっと主人公は最後まで抗い続け、彼らと共にどこかの誰かに希望として伝わっていくような意味のあることを成し遂げていくことは間違いありません。
彼女もまた、何か意味のあることを切り開いていく「眠れる奴隷」であると私は祈っています。
さいごに
IFルート完結にあたって、読者の皆様からのコメントやスキ!は何よりも励みになりました。重ねて、本当に感謝してもしきれません……。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。皆様もBuona giornata!(素敵な一日を)
2020年・9月・18日