04.ザ・普通の女
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「ブン太くん?」
ふいに声をかけられ、俺は我に返った。
目の前では、あの頃と変わらない黒髪の女が、不思議そうに首を傾げている。
ぽかんと口を開けていた去年とは違い、今は箸で唐揚げをつまんでいた。
「なに、人の顔見て笑ってんの?」
「いや。相変わらずだなと思って」
「なにが!?」
一年前、仁王がこいつを気に入る理由を確かめようと思って近づいた。
それが今では、俺までこうしてこいつとつるんでる。
「一個もーらい!」
「あぁ、ちょっと!! 私の唐揚げ!!!」
今では、仁王の気持ちがわかる。
こいつは確かに、どこにでもいる普通の女だ。
だけど、普通だからって退屈とは限らない。
「待て、唐揚げ泥棒!!」
背後から迫る怒声に、俺は唐揚げを口へ放り込みながら教室を飛び出した。
一年前は、仁王がこいつに構う理由を知りたかっただけだった。
まさか俺まで、こいつに構うのが楽しくなるとは思わなかったけど。
人生、何があるか分かんねーもんだ。
ふいに声をかけられ、俺は我に返った。
目の前では、あの頃と変わらない黒髪の女が、不思議そうに首を傾げている。
ぽかんと口を開けていた去年とは違い、今は箸で唐揚げをつまんでいた。
「なに、人の顔見て笑ってんの?」
「いや。相変わらずだなと思って」
「なにが!?」
一年前、仁王がこいつを気に入る理由を確かめようと思って近づいた。
それが今では、俺までこうしてこいつとつるんでる。
「一個もーらい!」
「あぁ、ちょっと!! 私の唐揚げ!!!」
今では、仁王の気持ちがわかる。
こいつは確かに、どこにでもいる普通の女だ。
だけど、普通だからって退屈とは限らない。
「待て、唐揚げ泥棒!!」
背後から迫る怒声に、俺は唐揚げを口へ放り込みながら教室を飛び出した。
一年前は、仁王がこいつに構う理由を知りたかっただけだった。
まさか俺まで、こいつに構うのが楽しくなるとは思わなかったけど。
人生、何があるか分かんねーもんだ。
