03.唐揚げウォーズ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いやー、面白いもん見させてもらったわ」
すっかり存在を忘れていたブン太くんが、ニヤニヤとこちらを眺めていた。
「な、何がですか」
「別に。たださ」
ブン太くんは、私が持っている箸を指さした。
「それ、このあとも使うんだろ?」
「…………」
言われて、箸の先へ視線を落とす。
つい先ほど、仁王の唇が触れたかもしれない場所。
そしてこれから、私が口に入れるもの。
「――っ!?」
遅れて意味を理解し、勢いよく仁王を見る。
仁王は何食わぬ顔をしていたが、その口元には意地の悪い笑みが浮かんでいる。
先ほどまで仁王の周りにまとわりついていた妙な空気は、いつの間にか消えていた。
すっかり、いつもの仁王だ。
なんだよ。やっぱり唐揚げが食べたかっただけじゃん。
それより今はこっちが問題だ。
再び目線を下げる。
ど、どうしたものか…。
考えあぐねていると、仁王が先に口を開いた。
「嫌なら、洗うなり新しい箸借りるなりすればええじゃろ」
「嫌とは言ってないけど!」
反射的にそう答えた瞬間、二人の視線がこちらへ集中した。
違う。今のはそういう意味じゃない。
そこから二人に茶化されたのは、言うまでもない。
その後、残ったお弁当をどうやって食べたのか、正直あまり覚えていない。
箸を口へ運ぶたびに、先ほど触れた仁王の唇が頭をよぎったからだ。
自信作だったはずの卵焼きも、冷めてもおいしいはずの唐揚げも、今日はどうにも味がしなかった。
ただ一つ確かなのは。
学校に唐揚げを持ってくるのは非常に危ないということだ。
すっかり存在を忘れていたブン太くんが、ニヤニヤとこちらを眺めていた。
「な、何がですか」
「別に。たださ」
ブン太くんは、私が持っている箸を指さした。
「それ、このあとも使うんだろ?」
「…………」
言われて、箸の先へ視線を落とす。
つい先ほど、仁王の唇が触れたかもしれない場所。
そしてこれから、私が口に入れるもの。
「――っ!?」
遅れて意味を理解し、勢いよく仁王を見る。
仁王は何食わぬ顔をしていたが、その口元には意地の悪い笑みが浮かんでいる。
先ほどまで仁王の周りにまとわりついていた妙な空気は、いつの間にか消えていた。
すっかり、いつもの仁王だ。
なんだよ。やっぱり唐揚げが食べたかっただけじゃん。
それより今はこっちが問題だ。
再び目線を下げる。
ど、どうしたものか…。
考えあぐねていると、仁王が先に口を開いた。
「嫌なら、洗うなり新しい箸借りるなりすればええじゃろ」
「嫌とは言ってないけど!」
反射的にそう答えた瞬間、二人の視線がこちらへ集中した。
違う。今のはそういう意味じゃない。
そこから二人に茶化されたのは、言うまでもない。
その後、残ったお弁当をどうやって食べたのか、正直あまり覚えていない。
箸を口へ運ぶたびに、先ほど触れた仁王の唇が頭をよぎったからだ。
自信作だったはずの卵焼きも、冷めてもおいしいはずの唐揚げも、今日はどうにも味がしなかった。
ただ一つ確かなのは。
学校に唐揚げを持ってくるのは非常に危ないということだ。
