「烏養さんと高尾ちゃんの言うことはもっともです。けど俺は負けるつもりないです。勝つことだけ考えてます。」

「うん」

「勝ち進むってことは伊達工とまた当たるってことです。」

「そうだな。」

「みんなまだいるー？！」




夕先輩と旭先輩には思うところがあるのだろう。

なんとなく横目で見ていればいきなり体育館の扉がバァーンと勢いよく開けられた。




「遅くなってごめんっ会議長引いちゃって…出ました！インターハイ予選の組み合わせ！！」




代表で大地先輩が受け取りみんなで覗き込んでいればもう一枚コピー取ってくれたのかもう一枚を私にくれた。

見てみればうちの組みに伊達工業がいる。

しかも二回戦目に勝ち進めば当たる位置だ。

1回戦目は常波高校。

確か過去戦績はいずれも一回戦敗退。

特に目立つ選手もいなかったはずだ…油断はしないけど…。

それよりも問題は二回戦目の伊達工が上がってくれば伊達工。

シードは…あの青城だ。




「1回戦目勝てば二回戦目に伊達工が上がってくれば当たりますね。」

「それだけじゃないですよね。」

「蛍の言う通り、うちのブロックシードには青葉城西ですよ。」

「げっマジかー」

「おいさっき行ったこと忘れてねぇよな。」

「わかってます。目の前の一戦絶対にとります。」






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