「友よまた会おう！！」



ドバァと涙を流し硬くてを握り合う龍先輩と山本さん。



「あれ何？」

「知らんあんま見んな。」

「孤爪さん連絡先くださいなー」

「ん。ちょっと待って。」

「あ。高尾ちゃん俺もいいか？」

「お、黒尾さん！！お願いしあーす。」



3人で連絡先を交換していれば翔陽が孤爪さんに声をかけて来た。



「研磨！あのさ道で会ったとき特別バレー好きなわけじゃないって言ってたよな」

「あ…うん…」

「今日は？？今日は勝ってどう思った？」

「うーん…別に普通…かなぁ」

「次は絶対…必死にさせて俺たちが勝ってそんで…悔しかったとか楽しかったとか別に以外の事言わせてやるからな！！！」

「じゃあ期待しとく」

「ははは翔陽言うねぇ。でもまぁ確かに次はうちが勝ちます。」




翔陽の肩に腕を回して組めば何故か孤爪さんに翔陽から引き剥がされた。

遅れながらも3人で歩いていけば何故かニコニコと食えない笑顔を浮かべギリギリと音がなりそうなほど強く両手で握手をする主将2人。




「次は負けませんっ」

「次も負けませんっ」

「「怖い怖い怖いから！！」」

「うわ、何あれ…」

「次勝ったら高尾ちゃんあの子ください。」

「うちの高尾はもしも負けてもやりません。」

「ちょ、黒尾！！高尾さんを景品みたいに扱うなよっ！！」

「うちの子を巻き込まないでー」

「いや。何故に巻き込まれたし…」



主将同士の恐ろしいにらみ合い。

それを止めようとするスーさんと夜久さん。

仲いいなーこの2人。

ってほんとなんで私巻き込まれた？

振り返れば別の場所で同じようにギリギリとにらみ合いながらも握手する直井コーチと烏養コーチ。




「次戦る時は今日みたいにいかねぇかんな」

「あぁそうしてくれ。そうでないと練習にならないからな」

「こっちもか！」

「おとなげないっ！！」

「こっちのが怖いなぁ年季が入ってるぶん。」



整列と挨拶をし帰っていく音駒の選手たちを見送る。



「今日のが公式戦だったら1試合目負けたあの瞬間に終わるんだ。ぜんぶ」

「知ってる。」



と言う翔陽飛雄コンビにコーチが背を向けたまま話す。



「そーだ。わかってんじゃねーか。そんでその公式戦…インターハイ予選は目の前だ。さっさと戻るぞ。今日の練習試合の反省と分析とそんで練習だ。」

「「「あス！！！」」」