「やっぱスゲーな人間離れってあぁいうやつらの事を言うんだろうな…それじゃあー取り返すか。」



翔陽サーブで夕先輩がアウト、蛍イン。




「日向ナイッサー」




翔陽のサーブは夜久さんが処理、いざ攻撃が来るっと思えば前衛3人のスパイカーが一斉に動いた。



「うわぁ！？なにやら入り乱れて。」

「ここ出来たか…。」




ついつい一番攻撃力のありそうな山本さんに目が行き烏野ブロックも釣られるがトスはネットから離れた高めの位置に、バックアタックに飛んでいた福永さんが…。

前3人囮のバックアタック。

まんまとしてやられたっ！！

福永さんのバックアタックは真正面にいた翔陽の胸にバカァんとあたり音駒コートに戻る。



「ほほぎゃあっ」

「翔陽っ！！」

「なっナイスレシーブ日向っ。」

「あれ、レシーブっていうかぶつかったって感じだけど…」

「確かに…」



思わずベンチもギョッとした。

翔陽もひっくり返ってるしあの子大丈夫かな。



「チャンスボール。」




もう一段くる。

夜久さんが孤爪さんの頭上に返せばまた全員動き出す。




「また全員くるぞ今度は誰が」

「ここは黒尾さん…」


予想を口にすればすぐに黒尾さんのAクイック。

流石幼馴染。

コンビネーションはバッチリだ。



「なんつーかスゲー安定感のある攻撃だな。いつも危なっかしいの見ているからかもしんねぇけど。」

「いいえ。あの2人幼馴染で付き合い長いんで安定してますよ。」

「…そんなことまで調べてんのか…」

「訴えられない程度には一通り調べました。」

「俺、お前がつくづく恐ろしいわ。」

「ふふん。ちなみにコーチの恋愛遍歴も知ってますよ？」

「おっ、おっまえ！！？どっからそんな情報ひっぱってくんだ！！！？つーかそれ訴えれるじゃねーか！！」

「法的には訴えられませんよ。言いふらしてませんから。ちなみに脅してませんしね。」

「もう俺お前には逆らわねぇわ。」






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