前衛。

左から順に紹介しよう。

ウイングスパイカー。
三年。
澤村大地。
176㎝。

ミドルブロッカー。
一年。
日向翔陽。
162㎝。

ウイングスパイカー。
2年。
田中龍之介。
177㎝。

後衛。

左から、ウイングスパイカー。
三年。
東峰旭。
184㎝。

ミドルブロッカー。
一年。
月島蛍。
188㎝。

リベロ。
二年。
西谷夕。
159㎝。

セッター。
一年。
影山飛雄。
180㎝。




「音駒戦。スターティングはこれで行く。顔を合わせて間もない面子だしそう簡単に息が合うとは思ってねぇ。俺が来る前に色々とゴタゴタしてたみたいだしな。」




コーチの言葉に心当たりがあるのだろう旭先輩と夕先輩は分かりやすくギクリと体を大きく揺らし反応していたので思わず苦笑いしてしまった。




「…すご腕のリベロが入ったから、エースが戻ったからよし勝てるぞってなるわけじゃない。勝つのは繋いだ方だ。この面子でどのぐらい戦えるのかカラスの宿敵ネコと勝負だ。」

「「「あス！！！」」」

「試合の練習ができるなんてありがたい機会は他にないんだ。取り付けて来た先生と調べ上げた高尾にお礼言っとけよ！」

「！？そそんなやめてー」

「いや、私なんもしてねぇし！！私に振らないで先生だけで！！」

「うっ！！」

「「「あザース！！」」」





武田先生と2人でワタワタとしていれば全員から運動部らしい清々しいお礼に2人して体を跳ねさせた。

今までこう言う対応をする側だっからされるのは慣れないっ。

スターティングの発表があった所でゴールデンウイーク合宿２日目が終了した。

選手に混じりモップがけやらをやらせてもらってキュッキューと龍先輩と縁下先輩とモップかけながら走る。




「旭さん」

「…はい？」

「スガさんのことはともかく縁下に申し訳ないとか思ってんじゃないですか」

「う゛っ」

「え゛ぇ！？」



なんの話だと思わず振り返れば明らかに図星を突かれたのか固まる旭先輩とキリッと問い詰める夕先輩。

隣の縁下先輩が明らかに動揺し振り向いていた。

ご愁傷さまです。

縁下先輩・・・。



「仲良しごっこやってんじゃないんスからね強い方がコートに立つ！これ当然です！！」




だんっと強く床板を踏み込む夕先輩にみんなが思わず振り返っていた。

夕先輩声でかいよ。

相変わらずのスピーカー。




「…あーえーとあの俺ずっと直向きにやって来たわけじゃないです。一度逃げ出したこともあったし…だからー「心身ともにエースより強くなったら正々堂々と旭さんからレギュラー奪いますよ！！なぁ力！？」

「エ゛ッ！？そこまで言ってな「あぁその前にレギュラー奪われるとしたら先に龍か！ポジション的に！」

「！！！じょっ上等だコラァ！かかっかかってこいや縁下コラァ！！」

「西谷もういいからやめろってばっ」

「あがっ」




あーあ。

飛び火した。

縁下先輩お疲れ様です。

心の中で合掌をし、とりあえずモップかけを終わらせる。

なんか収集つかないけどなんとか縁下先輩が強制的に夕先輩を黙らせる事でことを納めていた。

なんとなくデジャブだなーとか思いながら見ていればふと大地先輩のあの恐ろし笑顔を思い出してぞっと悪寒が走った。

そうだ。

あの対応力多分だけど大地先輩に通じるものがあるんだ。

なんとなくだけどデジャブの内容がわかりスッキリした。





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