男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
始まりからインターハイ予選途中まで
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ゲームカウントは14-8
高校生チームは前衛が龍先輩、翔陽、飛雄の3人で一番攻撃力の高いローテーション。
「あの次こいつにトスあげるんで全力でブロックしてください。」
飛雄はなにを思ったのかいきなり翔陽を指差し前衛ブロックの滝ノ上さんと旭さんに宣言する。
「なんだぁ挑発かぁ!?」
「ハイ挑発です!ナメたマネしてすみません!!」
「ブハッハッ!!なんだお前おもしれぇな!!よっしゃ!その挑発乗ったる!!」
「あざっす!!」
なにするつもりかわかんないけど相変わらず真っ直ぐだ。
直情型馬鹿。
ゲームメイクの要のくせにあの馬鹿さ加減は隠しようがないので仕方がない。
さてさて今度は何をやらかしてくれんだか。
「何考えてんだ??速攻はあくまで予測不能だから有効なんであって手の内晒してブロックと真っ向勝負になったらちんちくりんに勝ち目ねぇだろ」
「…そうですね。真っ向勝負になったらそうかもしれないですね…ねぇ高尾さん。」
「まぁ普通はそうっスね。でも普通じゃねーのがあの変人コンビっスから。」
「おめぇ随分とあのコンビ気に入ってんだな。」
「まぁ何やらかすのかわからない運動神経ポテンシャルはピカイチのど素人とバレーに関してオールラウンダー天才の凸凹コンビ。可能性は無限大で先が読めないから見て居て面白いんじゃないですか。」
完全にロックオンされて翔陽がビビってるのがよく分かる。
「今のお前はただのちょっとジャンプ力のあって素早いだけの下手くそだ。大黒柱のエースなんかになれねぇ」
「ちょ…ちょい…」
「おい「でも俺がいればお前は最強だ!」
あぁ、成る程ね。
そういう事かと何となく飛雄の魂胆がわかり納得する。
「東峰さんのスパイクはスゲー威力があって3枚ブロックだって打ち抜ける。」
「えっいやでも毎回じゃないしえーと」
「動揺しすぎっス!」
「じゃあお前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時お前はブロックに捕まったことがあるか」
話の途中だがピーとコールがなり嶋田さんのサーブ。
縁下先輩が綺麗に拾いブロックは3枚。
「躱せ!!!それ以外にできることあんのか!!ボケェ」
飛雄の怒鳴り声に助走に入る翔陽。
それに合わせてブロックも付いていく。
グッと足を溜めて翔陽が飛ぶかと見せかけ
「躱す」
タイミングをはかるためブロックが足を止めたほんの一瞬翔陽は全力で方向転換し移動。
「(ブロックに止められるのいやだ。目の前にブロックが居たら今の俺に勝ち目なんかない。エースみたいな戦い方できない。でも…俺がいればお前は最強だ…)」
ほんの一瞬足を止めて仕舞えばもう翔陽には付いていけない。
ブロックの居ない翔陽のスパイクは嶋田さんがアンダーで撮り損ね場外に。
「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックとだって勝負できる!!!エースが打ち抜いた一点もお前が躱して決めた一点も同じ一点だ。エースって冠がついてなくてもお前は誰よりもたくさんの得点を叩き出して!だからこそ敵はお前をマークして!他のスパイカーはお前の囮のお陰で自由になる!エースもだ!!!ね!?」
「はっ!?おうっ!?おうおうそうだぞ!お前の囮があるのとないのとじゃあ俺たちの決定率が全然違うんだぞ!」
「それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか?!」
あーあ。
飛雄叫び過ぎてゼーゼー肩で息してら。
翔陽不安そうにこっち見んな。
そして他の人らもこっち見んな…。
コートの中のことはコートの中でたのんます。
気が付けば先生やコーチまでこっち見てたのではぁと小さくため息を漏らす。
「翔陽。まだまだ努力を始めたばっかで他の人よりも下手くそなお前が今何ができる?」
なるべく冷静に翔陽の反応を見ながら話す。
「旭さんも龍先輩も周りのみんなが上手いのは翔陽よりも長くこのチームでチームのために貢献し、練習をしてきたからだ。翔陽は努力とキチンとした練習を始めたばかりだから焦ることもたくさんあると思うし憧れたり嫉妬するのも当たり前けど今自分にできることをしっかりわかって焦らずに一つずつ出来るようにならないと、エースにはなれない。どんなに上手い選手も大エースもそれまで努力してきた結果なのは分かるでしょ?最初から化け物みたいに上手い人なんかいないんだよ。翔陽には翔陽の憧れややりたいことがあるんでしょ?なら翔陽にできる事を模索していきなよ。今すぐにエースになるのは難しくても、これから翔陽の憧れる小さな巨人になる為にできる事を一つ一つ積み重ねることも大事だから。今の翔陽は準備期間なんだよ。できる事を懸命にして成長していく。大事な時間。それでも今の囮はカッコ悪いか?」
「…思わない。」
「あ?」
飛雄。
凄むな…。
「思わない!!!」
「よしっ!!!」
吹っ切れたのか顔をようやくあげた翔陽。
ニッコリと笑ってやれば笑顔を返してくれた。
とホッとしたところでいきなり両肩をがっしりと掴まれた。
「うぇ!?」
「とても素晴らしいお話でした。」
「教師に向いてんじゃねーの?高尾。」
「心理カウンセラーの資格試験受けてみっか?」
「えっちょ、無理っスこれ以上無理!!」
ただでさえ今整体師の国家資格の取得に向けて勉強し始めたばかりなのにあれもこれもなんて取れるわけないでしょ!!?
悪どい顔をしてる師匠に冷や汗が垂れる。
「今の一発すごかった」
「!!あざすっ」
「練習中断さしてすんませんでした!!」
「あっうんっいやっ」
「試合の続きー「「お願いします!!」」
コートに戻っていく選手たちの背を見ていれば。
「高尾…あの2人は…」
「翔陽と飛雄?がどうかしたんですか?」
「同じ中学出身か?それとも小学校から一緒とかか?」
「いや。この前会ったばっかりですね。むしろ会った初日から喧嘩ばっかしてる感じで…あ、そう言えば中学の最後の大会で対戦してるらしいけど…」
「烏飼君?」
「…非情だな…」
「えっ」
「そうでもないと思いますけど…」
なんとなく悩んでるコーチの考えも分かる。
先生は分かってないのか何度もこちらを見てくるけどそのうちわかるので今は言明しない。
ゲームが進み20-18
町内会チームが優位なここでサーバーは嶋田さん。
「なかなかやるな高校生。」
「嶋っちサーブ!」
「おっさんも本気出しちゃうんだぜ!」
と嶋田さんは容赦なくジャンプフローターを繰り出す。
威力があるようには見えないそれはレシーバーの手前でくんっと曲がる。
「日向!」
「よっしゃ」
取れると思っていた翔陽はいきなり手前で曲がり落ちたボールを拾えずボェーッ!?と前にコケた。
「わはっはっみたか!!」
「大人げねぇーっ」
「んんんっ?!何ですかあれ!?特に威力のあるサーブに見えませんでしたけど…」
「ジャンプフローターサーブだ。」
「無回転サーブとも言われますよ。無回転で打つ事でボールの軌道がぶれるんです。急に曲がったり落ちたりするんですよ。」
「ま、魔球みたいですね」
「サッカーなんかでブレ球って聞いた事ないですか?あれと同じですよね。コーチ」
「よく知ってんなお前。つくづくナニモンだよ…。」
「ってかあのボールブレにくい種類のはずなんですけど嶋田さん凄いですね。」
「え!?」
「よくそこまで知ってんな…高尾の言う通りボールの種類によってブレ方は変わる。お前の言う通り今日使ってんのはブレにくい方だな。」
「あっちょつちょっと待って今メモを…」
2本目はまた翔陽の手前。
三本目は縁下先輩。
4本目は龍先輩。
「これで4本目…一年コンビの攻撃は凄いがともかくレシーブだな…特に1、2年」
町内会チーム嶋田さんのサーブだけでマッチポイントまで稼ぎやがった。
これもいい経験かなーなんで思いながら先生にフローターサーブについて説明してあげる。
「大地さん!!」
大地先輩がようやくなんとかあげた。
走りこむ翔陽にブロック三枚が釣られたところでスパイカーは龍先輩が飛び込んできてフリーで打った。
「どーも」
「やべっ」
「ぬぁ!?」
「ゴブサタしてますっ」
決まるかと思ったところで夕先輩のスーパーレシーブに拾われた。
「ナイス!!西谷!!」
「ぬぁぬ!?」
「スガー!!」
そこからトスを呼んだのは旭さん。
ブロックは翔陽、飛雄遅れながら龍先輩も飛んできたけど旭さんはうまく翔陽の腕の間を打ち抜き試合終了。
セットカウント2-0で高校生チームの負け。
「くっそ~すまん日向!完璧に俺フリーだったのにっ」
「えっいえっ」
「けどスゲーぜ見事に全員お前に釣られてたぞ!逆に悔しいくらいだ。1人くらいマークしてくれよ寂しい。でもま、次も頼むぜ!!」
「オスっつ!」
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高校生チームは前衛が龍先輩、翔陽、飛雄の3人で一番攻撃力の高いローテーション。
「あの次こいつにトスあげるんで全力でブロックしてください。」
飛雄はなにを思ったのかいきなり翔陽を指差し前衛ブロックの滝ノ上さんと旭さんに宣言する。
「なんだぁ挑発かぁ!?」
「ハイ挑発です!ナメたマネしてすみません!!」
「ブハッハッ!!なんだお前おもしれぇな!!よっしゃ!その挑発乗ったる!!」
「あざっす!!」
なにするつもりかわかんないけど相変わらず真っ直ぐだ。
直情型馬鹿。
ゲームメイクの要のくせにあの馬鹿さ加減は隠しようがないので仕方がない。
さてさて今度は何をやらかしてくれんだか。
「何考えてんだ??速攻はあくまで予測不能だから有効なんであって手の内晒してブロックと真っ向勝負になったらちんちくりんに勝ち目ねぇだろ」
「…そうですね。真っ向勝負になったらそうかもしれないですね…ねぇ高尾さん。」
「まぁ普通はそうっスね。でも普通じゃねーのがあの変人コンビっスから。」
「おめぇ随分とあのコンビ気に入ってんだな。」
「まぁ何やらかすのかわからない運動神経ポテンシャルはピカイチのど素人とバレーに関してオールラウンダー天才の凸凹コンビ。可能性は無限大で先が読めないから見て居て面白いんじゃないですか。」
完全にロックオンされて翔陽がビビってるのがよく分かる。
「今のお前はただのちょっとジャンプ力のあって素早いだけの下手くそだ。大黒柱のエースなんかになれねぇ」
「ちょ…ちょい…」
「おい「でも俺がいればお前は最強だ!」
あぁ、成る程ね。
そういう事かと何となく飛雄の魂胆がわかり納得する。
「東峰さんのスパイクはスゲー威力があって3枚ブロックだって打ち抜ける。」
「えっいやでも毎回じゃないしえーと」
「動揺しすぎっス!」
「じゃあお前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時お前はブロックに捕まったことがあるか」
話の途中だがピーとコールがなり嶋田さんのサーブ。
縁下先輩が綺麗に拾いブロックは3枚。
「躱せ!!!それ以外にできることあんのか!!ボケェ」
飛雄の怒鳴り声に助走に入る翔陽。
それに合わせてブロックも付いていく。
グッと足を溜めて翔陽が飛ぶかと見せかけ
「躱す」
タイミングをはかるためブロックが足を止めたほんの一瞬翔陽は全力で方向転換し移動。
「(ブロックに止められるのいやだ。目の前にブロックが居たら今の俺に勝ち目なんかない。エースみたいな戦い方できない。でも…俺がいればお前は最強だ…)」
ほんの一瞬足を止めて仕舞えばもう翔陽には付いていけない。
ブロックの居ない翔陽のスパイクは嶋田さんがアンダーで撮り損ね場外に。
「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックとだって勝負できる!!!エースが打ち抜いた一点もお前が躱して決めた一点も同じ一点だ。エースって冠がついてなくてもお前は誰よりもたくさんの得点を叩き出して!だからこそ敵はお前をマークして!他のスパイカーはお前の囮のお陰で自由になる!エースもだ!!!ね!?」
「はっ!?おうっ!?おうおうそうだぞ!お前の囮があるのとないのとじゃあ俺たちの決定率が全然違うんだぞ!」
「それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか?!」
あーあ。
飛雄叫び過ぎてゼーゼー肩で息してら。
翔陽不安そうにこっち見んな。
そして他の人らもこっち見んな…。
コートの中のことはコートの中でたのんます。
気が付けば先生やコーチまでこっち見てたのではぁと小さくため息を漏らす。
「翔陽。まだまだ努力を始めたばっかで他の人よりも下手くそなお前が今何ができる?」
なるべく冷静に翔陽の反応を見ながら話す。
「旭さんも龍先輩も周りのみんなが上手いのは翔陽よりも長くこのチームでチームのために貢献し、練習をしてきたからだ。翔陽は努力とキチンとした練習を始めたばかりだから焦ることもたくさんあると思うし憧れたり嫉妬するのも当たり前けど今自分にできることをしっかりわかって焦らずに一つずつ出来るようにならないと、エースにはなれない。どんなに上手い選手も大エースもそれまで努力してきた結果なのは分かるでしょ?最初から化け物みたいに上手い人なんかいないんだよ。翔陽には翔陽の憧れややりたいことがあるんでしょ?なら翔陽にできる事を模索していきなよ。今すぐにエースになるのは難しくても、これから翔陽の憧れる小さな巨人になる為にできる事を一つ一つ積み重ねることも大事だから。今の翔陽は準備期間なんだよ。できる事を懸命にして成長していく。大事な時間。それでも今の囮はカッコ悪いか?」
「…思わない。」
「あ?」
飛雄。
凄むな…。
「思わない!!!」
「よしっ!!!」
吹っ切れたのか顔をようやくあげた翔陽。
ニッコリと笑ってやれば笑顔を返してくれた。
とホッとしたところでいきなり両肩をがっしりと掴まれた。
「うぇ!?」
「とても素晴らしいお話でした。」
「教師に向いてんじゃねーの?高尾。」
「心理カウンセラーの資格試験受けてみっか?」
「えっちょ、無理っスこれ以上無理!!」
ただでさえ今整体師の国家資格の取得に向けて勉強し始めたばかりなのにあれもこれもなんて取れるわけないでしょ!!?
悪どい顔をしてる師匠に冷や汗が垂れる。
「今の一発すごかった」
「!!あざすっ」
「練習中断さしてすんませんでした!!」
「あっうんっいやっ」
「試合の続きー「「お願いします!!」」
コートに戻っていく選手たちの背を見ていれば。
「高尾…あの2人は…」
「翔陽と飛雄?がどうかしたんですか?」
「同じ中学出身か?それとも小学校から一緒とかか?」
「いや。この前会ったばっかりですね。むしろ会った初日から喧嘩ばっかしてる感じで…あ、そう言えば中学の最後の大会で対戦してるらしいけど…」
「烏飼君?」
「…非情だな…」
「えっ」
「そうでもないと思いますけど…」
なんとなく悩んでるコーチの考えも分かる。
先生は分かってないのか何度もこちらを見てくるけどそのうちわかるので今は言明しない。
ゲームが進み20-18
町内会チームが優位なここでサーバーは嶋田さん。
「なかなかやるな高校生。」
「嶋っちサーブ!」
「おっさんも本気出しちゃうんだぜ!」
と嶋田さんは容赦なくジャンプフローターを繰り出す。
威力があるようには見えないそれはレシーバーの手前でくんっと曲がる。
「日向!」
「よっしゃ」
取れると思っていた翔陽はいきなり手前で曲がり落ちたボールを拾えずボェーッ!?と前にコケた。
「わはっはっみたか!!」
「大人げねぇーっ」
「んんんっ?!何ですかあれ!?特に威力のあるサーブに見えませんでしたけど…」
「ジャンプフローターサーブだ。」
「無回転サーブとも言われますよ。無回転で打つ事でボールの軌道がぶれるんです。急に曲がったり落ちたりするんですよ。」
「ま、魔球みたいですね」
「サッカーなんかでブレ球って聞いた事ないですか?あれと同じですよね。コーチ」
「よく知ってんなお前。つくづくナニモンだよ…。」
「ってかあのボールブレにくい種類のはずなんですけど嶋田さん凄いですね。」
「え!?」
「よくそこまで知ってんな…高尾の言う通りボールの種類によってブレ方は変わる。お前の言う通り今日使ってんのはブレにくい方だな。」
「あっちょつちょっと待って今メモを…」
2本目はまた翔陽の手前。
三本目は縁下先輩。
4本目は龍先輩。
「これで4本目…一年コンビの攻撃は凄いがともかくレシーブだな…特に1、2年」
町内会チーム嶋田さんのサーブだけでマッチポイントまで稼ぎやがった。
これもいい経験かなーなんで思いながら先生にフローターサーブについて説明してあげる。
「大地さん!!」
大地先輩がようやくなんとかあげた。
走りこむ翔陽にブロック三枚が釣られたところでスパイカーは龍先輩が飛び込んできてフリーで打った。
「どーも」
「やべっ」
「ぬぁ!?」
「ゴブサタしてますっ」
決まるかと思ったところで夕先輩のスーパーレシーブに拾われた。
「ナイス!!西谷!!」
「ぬぁぬ!?」
「スガー!!」
そこからトスを呼んだのは旭さん。
ブロックは翔陽、飛雄遅れながら龍先輩も飛んできたけど旭さんはうまく翔陽の腕の間を打ち抜き試合終了。
セットカウント2-0で高校生チームの負け。
「くっそ~すまん日向!完璧に俺フリーだったのにっ」
「えっいえっ」
「けどスゲーぜ見事に全員お前に釣られてたぞ!逆に悔しいくらいだ。1人くらいマークしてくれよ寂しい。でもま、次も頼むぜ!!」
「オスっつ!」
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