男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
始まりからインターハイ予選途中まで
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「フンフンフーン♪チャーリラリンニャーラチャッチャラ」
坂ノ下商店。
お店の前には私と武田先生。
ちなみに今はお昼休み中だ。
何故ここにいるのかと説明すると武田先生曰くここに指導者候補の方がいるらしい…。
何でもその人は前監督烏養さんのお孫さんだとか…。
んーでもここにいるってことはお店の人?
ここってあのヤンキーのお兄さんか人の良さそうなおばちゃんの店員さんしか見ないので多分家族経営の商店だと思うんだけど…。
まさかあのヤンキーのお兄さん?なのかな…。
烏養監督の昔の写真を見たことある…何となくヤンキーのお兄さん似ている気もしなくもないけど…まさかね…?
なんて独り言を考えていれば一足早く先生がお店の中を覗き込んでいてお店の中から叫び声が聞こえた。
「うわぁぁあ!?!?なっ何してる?!」
かららっと音を立て扉を開けて出て来たのはやっぱりあのヤンキーのお兄さんだった。
「あっスミマセンお客さんがいないかの確認を…」
「またコーチの話かよ」
「…はい。」
あ、予想的中しちゃったよ。
どうやらこのお兄さんが烏養さんのお孫さんらしい…。
「…ん?って何でこの時間に学生なんかが居るんだ?サボりか?」
「あの、言えこの子は僕が連れて来まして…」
「ん?よく見たらバレー部と一緒にいるやつだな。なんだマネージャーか」
「あ、いえ。彼女はトレーナーをして貰っています。」
「はぁ!?こんな小娘が?」
「あはははー小娘ですんませんっ。」
先生がワタワタとフォローしてくれようとするがまぁその通りなので笑って返せば申し訳なさそうに武田先生にチラッと見られた。
気にしなくてもいいのに…。
私はほら気にしてないし。
「彼女は雪が丘町の黒澤先生の元でマッサージの勉強もしています。技術も十分です。」
「はぁ!?お前か、あの変わり者先生の所の腕のいい弟子ってのは!!?」
「あれ?ご存知でしたか…」
「ご存知も何もあの先生若い優秀な弟子が出来たって逆に言いふらしてんぞ?俺もよく世話になってるからな…お前苦労してんだな…」
あの先生何やってんだ!!
今日勉強しに行く予定だからついでに1発何か報復しよう…。
人の知らないところでほら吹かれても困るっ。
「武田先生っ!!私はまだまだなので変にハードル上げないでくださいっ!!お兄さんも先生の戯言を間に受けないでくださいっ!!」
「それに彼女を連れて来たのはそれだけではないんです。コレを見て頂こうと。彼女には今マネージャーの補佐と同時に練習メニューの管理やデータ管理スカウティングもしていただいてます。」
「…っ!!?これ…お前ちゃんと寝てんのか?!働き過ぎだろ!!!」
パラパラと武田先生が手渡した私のノートのコピーを捲り見るお兄さん。
なんか驚いてるけど正直自分ではまだまだ足りないことばかりだと思う。
技術面はどーにもお手上げなのだ。
「…ですが彼女もバレーは未経験者です。」
「はい。私にできるのは上手い選手のキレーなフォームを元に選手へのアドバイスと練習メニューがオーバーワークにならないように管理するぐらいしか出来ません。」
「いやそれだけできれば十分だろ。バケモノかよお前。」
お兄さんははぁと大きくため息をつくと私に栄養ドリンクを1つ持たせた。
「飲んどけ。倒れんじゃねーぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「目の下隈出来てんじゃねーか。あんま無理して体壊したらトレーナーの名が泣くぞ。」
「あはははっそんな無理してる覚えはないんっすけどね?ま、ありがとうございます。」
店先だが貰った栄養ドリンクを開けてんくっんくっと飲む。
独特のエナジー飲料の味。
この薬っぽい味が意外とクセになる。
ぷはっと飲み干せばお兄さんがゆっくり話し始めた。
「…俺は選手として特に才能があるわけじゃないけど今でもプレーするのが好きなんだ。町内会チームだって作ってる。コーチなんてやったらムズムズしそうで嫌だ。」
「…はぁ。」
「それにあの体育館へ行きたくない」
「!?な、何か嫌な思い出でも…!?」
「その逆だ!あそこには青春が詰まっている!」
「じゃあ何で…」
「…あの体育館とか部室が昔と変わらなくても俺があの空間に戻ることは絶対にできない。あの限られた時間の独特の感じあの場所あの時間にしかない空気みたいなあそこに戻ってどんだけ近づいてももうそこは俺のいた場所とは別モンなんだ。」
「…ノスタルジーですかぁ…いいなぁ」
「うっせーな!」
何となくお兄さんの言っていることがわかった。
がむしゃらにバレーをあの場所であの時の仲間達とやって来たからこその思い出なのだろう。
長い長い人生の中での高校の3年間なんて、ましてや部活動の時間なんて限られたモノだ。
だからこそ今大人になって思う思いがある。
それはこの人が同時にどれだけバレーに打ち込んで来たかが凄く分かる話だった。
「だからあの体育館が好きだから戻りたくない!」
「…音駒高校が来るとしても??」
音駒高校の名が出た途端お兄さんの顔色が変わった。
チラリと先生に目線で支持されたので先生の言葉に続けて詳細を伝える。
「GW最終日武田先生の努力のおかげで5年ぶりの練習試合が組めました。」
「なんで…いま…」
「高尾さん…彼女が烏野と繋がりのあった学校や烏養前監督について調べ上げてくれました。」
「お前ほんと何者だよ…」
「ただの女子高生です。…向こうは前監督と親交の深かった猫又監督がここ最近復帰されました。…っという事で武田先生が練習試合のお願いをしてくださいました。」
「烏養くん達の時代は1番音駒高校と交流が深かった時期じゃないですか?」
「…あ、そう言えば烏養のお兄さんって今の年齢は?」
「あ?あぁ26だ」
「なら丁度ですね。7、8年前に音駒でセッターをしていた方が今コーチをしています。お兄さん…丁度現役の頃で顔見知りじゃないんですか?ちなみにこれ写真です。」
携帯電話をポケットから取り出してフォルダに入れてあった音駒のコーチの写真を見せれば目を見開いた。
その反応は火を見るよりも明らかでわかりやすかった。
「…おい。煽ってんのかてめぇぇぇぇえ!!!」
「うわぁぁあ!?」
うぉ!?
び、びっくりした。
いきなり烏養さん?は武田先生の胸ぐらを掴み上げた。
「スミマセンスミマセン」
「ふざけんなそんなあからさまに煽られてなぁ」
「いや、煽ったの私ですが…ちょ、武田先生を離してくださいよっ!!!」
「うるせえ小娘にてをあげられるか!!っ」
いやんっ意外とこの人紳士だ!!?
先生を助けようと掴む烏養さんの腕を掴んで引き離そうとするが流石に無理だ。
「俺が乗っかると思ってんのか練習何時からだオラァァァア!!!」
「すみまー」
「「えっ」」
「あの音駒が来るっーのにみっともない後輩見せてたまるか!着替えて来る待っとけ!!」
と武田先生はようやく解放された。
どうやら音駒で彼は釣れたらしい。
うん。
煽り耐性ないのかと思えばさすが大人。
思いの外冷静らしい…。
ま、音駒との約束もあるからそれも関係するのだろうけれど。。。
「はっはいっっ」
「あの、まだ昼休みですが…それと現在の音駒の資料です。現3年生が1年生の時の分からしか過去成績しかありませんが良かったら見てみてください。あと昨年度の音駒の選手データと新一年の有力候補です。」
「ほんとお前何者だなんだ!?」
驚いている烏養さんには悪いが持って来たカバンの中から音駒の2、3年レギュラーとレギュラー候補の1年生あとは補欠選手のデータをまとめたノートのコピーをまとめた資料を取り出して渡す。
「うちのスーパー敏腕トレーナー高尾さんです。」
「お前まだ入部して1ヶ月もたってないだろ。」
「てへぺろ。ちなみに私地元が東京で音駒の1年に中学の友達いるのでプロフィールはその子に聞きました。」
「マジかよ…」
「マジです。それより先生大丈夫ですか?私のせいですみませんっ」
「いえいえ僕は大丈夫ですよ。なんなら盾でもなんでもなりますよ。僕にはこれぐらいしか出ませんから。本当に高尾さんには感謝しています。」
掴まれて詰まった首元を直す先生に声をかければそんな言葉を返された。
先生…。
ほんとごめんなさいっ。
そんな話をして入れば烏養さんがどこかへ電話かけ始めた。
「おい、小娘。お前黒澤先生に電話繋げるか?俺がかけてもあの人電話取らねーんだ。」
「え?あ、はい。」
言われるままに黒澤先生に電話を携帯出かけた。
2コールで先生は割と早く出てくれた。
「あ?もしもし?どうしたお前今学校じゃねーのか?」
「あ、今昼休みでちょっと用事で学校抜け出してて…」
「なんだお前グレたのか?」
「いや…そういうわけではないんっすけど…一応教師が引率してますし…」
「はぁ?意味わかんねーぞお前。」
「ちょっと変われ。」
「あ、はい。」
烏養さんに言われるままに携帯を渡せば烏養さんはニヤリと悪魔のような顔をしていた。
2、3言話すと携帯を返してくれた。
耳に当てれば高尾か?と聞かれた。
「あ、はい。高尾です。」
「お前烏養の坊主と知り合いかよ。」
「な、なんか師匠ひどくお疲れですね…」
「おうまぁな。」
「…えっと今一応烏養さんをうちのコーチに勧誘してまして。」
「あっはっはっはっ!!!ってことはお前烏養の坊主を手玉に取ったのか!!流石だな!!」
「そんなことはないんすけど…」
「放課後俺がそっちに出向くからお前学校にいろ。」
「え?」
「烏養の坊主に呼ばれたんだよ。詳しくは烏養の坊主に聞きな、ようはそれだけだ。じゃあな。」
師匠は言いたいことを言うだけ言って電話を切った。
え?
ほんと何?
何をやったの?
烏養さん。
彼を見ればまた別の場所に電話をかけている様子だった。
結局時間もないので烏養さんから詳細を聞くこともできずに慌てて学校に戻り無事5限目には間に合わせた。
坂ノ下商店。
お店の前には私と武田先生。
ちなみに今はお昼休み中だ。
何故ここにいるのかと説明すると武田先生曰くここに指導者候補の方がいるらしい…。
何でもその人は前監督烏養さんのお孫さんだとか…。
んーでもここにいるってことはお店の人?
ここってあのヤンキーのお兄さんか人の良さそうなおばちゃんの店員さんしか見ないので多分家族経営の商店だと思うんだけど…。
まさかあのヤンキーのお兄さん?なのかな…。
烏養監督の昔の写真を見たことある…何となくヤンキーのお兄さん似ている気もしなくもないけど…まさかね…?
なんて独り言を考えていれば一足早く先生がお店の中を覗き込んでいてお店の中から叫び声が聞こえた。
「うわぁぁあ!?!?なっ何してる?!」
かららっと音を立て扉を開けて出て来たのはやっぱりあのヤンキーのお兄さんだった。
「あっスミマセンお客さんがいないかの確認を…」
「またコーチの話かよ」
「…はい。」
あ、予想的中しちゃったよ。
どうやらこのお兄さんが烏養さんのお孫さんらしい…。
「…ん?って何でこの時間に学生なんかが居るんだ?サボりか?」
「あの、言えこの子は僕が連れて来まして…」
「ん?よく見たらバレー部と一緒にいるやつだな。なんだマネージャーか」
「あ、いえ。彼女はトレーナーをして貰っています。」
「はぁ!?こんな小娘が?」
「あはははー小娘ですんませんっ。」
先生がワタワタとフォローしてくれようとするがまぁその通りなので笑って返せば申し訳なさそうに武田先生にチラッと見られた。
気にしなくてもいいのに…。
私はほら気にしてないし。
「彼女は雪が丘町の黒澤先生の元でマッサージの勉強もしています。技術も十分です。」
「はぁ!?お前か、あの変わり者先生の所の腕のいい弟子ってのは!!?」
「あれ?ご存知でしたか…」
「ご存知も何もあの先生若い優秀な弟子が出来たって逆に言いふらしてんぞ?俺もよく世話になってるからな…お前苦労してんだな…」
あの先生何やってんだ!!
今日勉強しに行く予定だからついでに1発何か報復しよう…。
人の知らないところでほら吹かれても困るっ。
「武田先生っ!!私はまだまだなので変にハードル上げないでくださいっ!!お兄さんも先生の戯言を間に受けないでくださいっ!!」
「それに彼女を連れて来たのはそれだけではないんです。コレを見て頂こうと。彼女には今マネージャーの補佐と同時に練習メニューの管理やデータ管理スカウティングもしていただいてます。」
「…っ!!?これ…お前ちゃんと寝てんのか?!働き過ぎだろ!!!」
パラパラと武田先生が手渡した私のノートのコピーを捲り見るお兄さん。
なんか驚いてるけど正直自分ではまだまだ足りないことばかりだと思う。
技術面はどーにもお手上げなのだ。
「…ですが彼女もバレーは未経験者です。」
「はい。私にできるのは上手い選手のキレーなフォームを元に選手へのアドバイスと練習メニューがオーバーワークにならないように管理するぐらいしか出来ません。」
「いやそれだけできれば十分だろ。バケモノかよお前。」
お兄さんははぁと大きくため息をつくと私に栄養ドリンクを1つ持たせた。
「飲んどけ。倒れんじゃねーぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「目の下隈出来てんじゃねーか。あんま無理して体壊したらトレーナーの名が泣くぞ。」
「あはははっそんな無理してる覚えはないんっすけどね?ま、ありがとうございます。」
店先だが貰った栄養ドリンクを開けてんくっんくっと飲む。
独特のエナジー飲料の味。
この薬っぽい味が意外とクセになる。
ぷはっと飲み干せばお兄さんがゆっくり話し始めた。
「…俺は選手として特に才能があるわけじゃないけど今でもプレーするのが好きなんだ。町内会チームだって作ってる。コーチなんてやったらムズムズしそうで嫌だ。」
「…はぁ。」
「それにあの体育館へ行きたくない」
「!?な、何か嫌な思い出でも…!?」
「その逆だ!あそこには青春が詰まっている!」
「じゃあ何で…」
「…あの体育館とか部室が昔と変わらなくても俺があの空間に戻ることは絶対にできない。あの限られた時間の独特の感じあの場所あの時間にしかない空気みたいなあそこに戻ってどんだけ近づいてももうそこは俺のいた場所とは別モンなんだ。」
「…ノスタルジーですかぁ…いいなぁ」
「うっせーな!」
何となくお兄さんの言っていることがわかった。
がむしゃらにバレーをあの場所であの時の仲間達とやって来たからこその思い出なのだろう。
長い長い人生の中での高校の3年間なんて、ましてや部活動の時間なんて限られたモノだ。
だからこそ今大人になって思う思いがある。
それはこの人が同時にどれだけバレーに打ち込んで来たかが凄く分かる話だった。
「だからあの体育館が好きだから戻りたくない!」
「…音駒高校が来るとしても??」
音駒高校の名が出た途端お兄さんの顔色が変わった。
チラリと先生に目線で支持されたので先生の言葉に続けて詳細を伝える。
「GW最終日武田先生の努力のおかげで5年ぶりの練習試合が組めました。」
「なんで…いま…」
「高尾さん…彼女が烏野と繋がりのあった学校や烏養前監督について調べ上げてくれました。」
「お前ほんと何者だよ…」
「ただの女子高生です。…向こうは前監督と親交の深かった猫又監督がここ最近復帰されました。…っという事で武田先生が練習試合のお願いをしてくださいました。」
「烏養くん達の時代は1番音駒高校と交流が深かった時期じゃないですか?」
「…あ、そう言えば烏養のお兄さんって今の年齢は?」
「あ?あぁ26だ」
「なら丁度ですね。7、8年前に音駒でセッターをしていた方が今コーチをしています。お兄さん…丁度現役の頃で顔見知りじゃないんですか?ちなみにこれ写真です。」
携帯電話をポケットから取り出してフォルダに入れてあった音駒のコーチの写真を見せれば目を見開いた。
その反応は火を見るよりも明らかでわかりやすかった。
「…おい。煽ってんのかてめぇぇぇぇえ!!!」
「うわぁぁあ!?」
うぉ!?
び、びっくりした。
いきなり烏養さん?は武田先生の胸ぐらを掴み上げた。
「スミマセンスミマセン」
「ふざけんなそんなあからさまに煽られてなぁ」
「いや、煽ったの私ですが…ちょ、武田先生を離してくださいよっ!!!」
「うるせえ小娘にてをあげられるか!!っ」
いやんっ意外とこの人紳士だ!!?
先生を助けようと掴む烏養さんの腕を掴んで引き離そうとするが流石に無理だ。
「俺が乗っかると思ってんのか練習何時からだオラァァァア!!!」
「すみまー」
「「えっ」」
「あの音駒が来るっーのにみっともない後輩見せてたまるか!着替えて来る待っとけ!!」
と武田先生はようやく解放された。
どうやら音駒で彼は釣れたらしい。
うん。
煽り耐性ないのかと思えばさすが大人。
思いの外冷静らしい…。
ま、音駒との約束もあるからそれも関係するのだろうけれど。。。
「はっはいっっ」
「あの、まだ昼休みですが…それと現在の音駒の資料です。現3年生が1年生の時の分からしか過去成績しかありませんが良かったら見てみてください。あと昨年度の音駒の選手データと新一年の有力候補です。」
「ほんとお前何者だなんだ!?」
驚いている烏養さんには悪いが持って来たカバンの中から音駒の2、3年レギュラーとレギュラー候補の1年生あとは補欠選手のデータをまとめたノートのコピーをまとめた資料を取り出して渡す。
「うちのスーパー敏腕トレーナー高尾さんです。」
「お前まだ入部して1ヶ月もたってないだろ。」
「てへぺろ。ちなみに私地元が東京で音駒の1年に中学の友達いるのでプロフィールはその子に聞きました。」
「マジかよ…」
「マジです。それより先生大丈夫ですか?私のせいですみませんっ」
「いえいえ僕は大丈夫ですよ。なんなら盾でもなんでもなりますよ。僕にはこれぐらいしか出ませんから。本当に高尾さんには感謝しています。」
掴まれて詰まった首元を直す先生に声をかければそんな言葉を返された。
先生…。
ほんとごめんなさいっ。
そんな話をして入れば烏養さんがどこかへ電話かけ始めた。
「おい、小娘。お前黒澤先生に電話繋げるか?俺がかけてもあの人電話取らねーんだ。」
「え?あ、はい。」
言われるままに黒澤先生に電話を携帯出かけた。
2コールで先生は割と早く出てくれた。
「あ?もしもし?どうしたお前今学校じゃねーのか?」
「あ、今昼休みでちょっと用事で学校抜け出してて…」
「なんだお前グレたのか?」
「いや…そういうわけではないんっすけど…一応教師が引率してますし…」
「はぁ?意味わかんねーぞお前。」
「ちょっと変われ。」
「あ、はい。」
烏養さんに言われるままに携帯を渡せば烏養さんはニヤリと悪魔のような顔をしていた。
2、3言話すと携帯を返してくれた。
耳に当てれば高尾か?と聞かれた。
「あ、はい。高尾です。」
「お前烏養の坊主と知り合いかよ。」
「な、なんか師匠ひどくお疲れですね…」
「おうまぁな。」
「…えっと今一応烏養さんをうちのコーチに勧誘してまして。」
「あっはっはっはっ!!!ってことはお前烏養の坊主を手玉に取ったのか!!流石だな!!」
「そんなことはないんすけど…」
「放課後俺がそっちに出向くからお前学校にいろ。」
「え?」
「烏養の坊主に呼ばれたんだよ。詳しくは烏養の坊主に聞きな、ようはそれだけだ。じゃあな。」
師匠は言いたいことを言うだけ言って電話を切った。
え?
ほんと何?
何をやったの?
烏養さん。
彼を見ればまた別の場所に電話をかけている様子だった。
結局時間もないので烏養さんから詳細を聞くこともできずに慌てて学校に戻り無事5限目には間に合わせた。