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始まりからインターハイ予選途中まで

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男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
主人公のお名前を記入ください

烏野高校第2体育館




「よし!じゃあ軽く掃除して終了!お疲れした!」

「「シターッ」」

「おいっ」




余程疲れたのか挨拶中に日向はヨダレを垂らしてうつらうつら。

立ったまま寝そうだ。

隣の影山が肩を軽く揺らして起こそうとしているが日向は相変わらずだ。

ここ数日ストレスや緊張でねれなかったみたいだから仕方がないっかな?



「先生今日はありがとうございました!」

「いやいや皆お疲れ様!」




ホント武田先生は良い指導者だ。





「僕びっくりしたよ。強い強いって聞いていた青葉城西に勝っちゃうんだから。向こうの選手たちも監督さんもみんなを観てびっくりしてて僕勝手に鼻が高かったよ。」

「…でもまだ足りないんです。今色々サポートしてくれる高尾ちゃんも居て、日向と影山が機能しているおかげで何とか攻撃は決まって居ますが、日向がブロックに捕まり出したり今日みたいにレシーブ崩されたりしたらなすすべが無くなります。」

「まぁ確かに、日向影山ペアと守備に関しては生意気言わせてもらいますが、そうですね。そういう状況になった時にトレーナーとしての私や主将の大地先輩が監督とかコーチみたいな立場で指揮を取れるかどうか…。正直私はまだまだ勉強中でトレーナーとして多少処置ができる知識がある程度…」



選手としてコートに立ってコート全体を見渡し指示を出す。

それは結構難しいことだ。

ベンチからの客観的な視点も必要になる。

どちらもとなると大地先輩に負担がかかりすぎる。

それを支えるためのトレーナーの私もまだまだ素人だ。

そこまで出来るとは言い切れない。





「いや、あの及川のサーブの時の指示はあの時俺たちにできるベストの作戦だったと思うし、正直高尾ちゃんには俺たちは頼りすぎてるところもある。」

「成る程…」

「はっ。すみません先生が力不足とかじゃなくてですね…」

「はははわかってるわかってる。指導者の方は僕に任せてくれ。アテはあるんだ。」

「えつ?」

「高尾さんばかりに負担かけるわけにはいかないからね。何度かお願いしていてまだ了承はもらえてないけど…きっとなんとかしてみせり。」

「!」

「じゃあと体育館任せて良いかな?高尾さんは女の子だから早めに上がらせてもらってきおつけて帰るんだよ?」

「あハイ」

「あ、私はスーさんと帰るんで大丈夫です。」

「あ、そうだ高尾さんノートのコピー取りたいから明日まで借りても良いかな?」

「あ、はい。あと勝手なのですが個人的にスカウティングして纏めたコレと先生用にもウチの選手の個人データ纏めたノート作ってるのでそれも良かったら見てみてください。」

「ありがとう!!助かるよ!!」

「高尾ちゃんそんなことまでやってたのか…」

「ま、引き受けたならやるだけ私もやりますよ。トレーナーなんて大役できるかどうかわかりませんが…私なりに勉強しようと思います。」

「ありがとう高尾ちゃん。」

「高尾さんのためにも僕も頑張るからね。じゃお疲れ!」

「な、なんか武ちゃん頼もしい…!?」

「うん…」

「はい…」





武田先生を見送ってから1年生4人組を見れば、



「日向!もうモップはいいから帰んな!なっ?」




日向がモップを杖に立ったまま寝て居て、縁下先輩が世話を焼いて居た。




「アレ見てツッキー!立ったまま寝てる!」

「すげー(笑)」

「(ぎょっ!?」




あぁ仲が良いな。

一年生ズがモップ掛けを終えモップを片付けに体育館用具室へ片付けに入っていく。



「この真っ二つのモップ危ないから捨てちゃって良いですかーあ?」

「!」




山口君が何かを見つけたらしい。

手には真っ二つのモップ。

あれって確か用具室の端っこの方にしまわれてたやつ?





「いいんだ!それは!いいんだ…」





すぐに反応したのはスーさんでただならぬ反応に良く分からなくて山口君は首をかしげる。




「直せばまた使えるだろう」

「?はあーい」

「…。」

「大地先輩スーさんなにかあったんですか?あれ」




なんとなくスーさんを見て居た大地先輩に聞いて見るが苦笑いされてしまった。





「まぁちょっとな。気になるなら本人に聞いてきなさい。」

「…まあ本人が話したくなるまで待ちますよ。」

「そうか、ありがとうな」

「いいえ。」




寂しそうに壊れたモップを見るスーさんに今聞こうなんて無粋な真似できないよ…。

気になるけどね。








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