春高の一次予選を明日に控えたミーティング。

武ちゃん先生の手元には一次予選のリーグ表。




「明日の予選で2回勝てば10月の代表決定戦へ進出出来ます。この一次予選を突破した8校にさらに競合8校を加えて10月の代表決定戦となります。」

「一次予選は2回しか試合できないんですかっ」




翔陽ってば2回以上したいのか…。

めっちゃチャレンジャーだなオイwww




「私らはインターハイ予選でベスト16まで行ってるから今回の一次予選一回戦は免除だよ。言うなればシード。」

「ふぉお！俺たちスゲー！！」

「今の君たちなら必ず通過出来ます！！いつも通りやりましょう！！」

「「「っしゃあああ！！」」」




三年生にとっては最後の大きな大会だ。

まだ前日だってのにもうすでに緊張気味のやっちゃんが可愛い。



「いよよいよいよこ…公式戦すか…きっききんちょ緊張して来た…」

「おーいやっちゃん声震えてんぞwww」

「仁花ちゃんには初めての大会だもんね。」

「あっす。」

「私には最後だ。」

「っ…」

「！！ゴメンゴメンゴメン涙目にならないで！！和樹ちゃんも！？」

「な…なってないッス！蚊が入っただけッス！」

「蚊が！？」

「そっ、それ逆にやばくね？」



柄にもなくうるっと来ちゃったけどやっちゃんのおかげでなんとか笑えた。

やっちゃん。

有り難いけど蚊はないよ蚊は…。

それ本当だったらかなりの大ごとだよ。

この日の練習は翌日が試合ということもありしっかりマッサージとケアをやらせて貰ってみんな自主練も早めに切り上げて上がった。

…っと言っても別の場所で練習する人らも居るんだろうけれど。

また明日試合前にしっかり処置すれば大丈夫だろうか？と少し不安になった。