「高尾ちゃん今日もストレッチやってもらっても良いかな…」

「あ、ずるいっすよ旭さん！！」

「えっ！？な、なんで西谷？」

「だって今日は高尾ちゃんにやって貰ったらテレビに映るじゃないっすか…」

「えぇぇー俺は別にそんなつもりじゃ…」

「そうですよ。夕先輩。旭先輩がそんな打算的なわけないじゃないですか。」

「ださんてき…？」

「…た、高尾ちゃんそれはフォローなのか？」

「もちろん。私の中での旭先輩はエースで男前でワイルドな見た目だけど優しくてピュアなんで！！www」

「えっえぇぇぇえ！？！？」

「和樹ー旭をからかうのも程々にしろよー？」

「へーい。」




なんて会話をしていれば報道陣が固まって隅でなんかヒソヒソしてるかと思えばカメラとインタビュアのお姉さんがが近づいて来た。




「あの、菅原くんだけ高尾さんを名前呼びなのは…お付き合いされているとか…かな？」

「ぶっwwwちょっ…スーさんと私が？ですか？ないないない。私とスーさん従兄弟なんですよ。親戚なんで名前呼びなだけなんでwww」

「こら、笑い過ぎだべ。すみませんうちの子ツボに入るとゲラなので…」

「ちょwwwスーさんヒデェwww」




ひーと笑っていればポンポンと誰かに背中を叩かれる。

振り返れば大地先輩だった。




「はいはい笑ってないでお仕事戻りなさいよ。」

「はぁい！！」




大地先輩にそくされて旭先輩のストレッチの補助に入るがカメラは付いてくる。




「普段のトレーナーの仕事でもストレッチは手伝うんですか？」

「まぁはい。一応トレーナーとしての資格は持ってますから出来る限りの事はやらせて貰ってます。」

「君も高尾トレーナーのストレッチを受けてどうですか？」

「え、俺ですか？うーん。俺ちょっとブランクあったんで体硬かったんですけど高尾ちゃんのおかげでだいぶ身体柔らかくなりました」

「こう見えてもこの旭先輩はウチのエース。主砲ですからね！！旭先輩肩周りも解しておきましょうか？」

「うん。お願いします。」

「はい。あと猫背気にしてください。猫背だと肩甲骨を支える筋肉が緩みますからね。なるべくいい姿勢を日頃から保ってください」

「う、うんわかった。」




あんまり出しゃばって邪魔しにくる事はないがカメラで撮られてるとやりづらいっ。

旭が終われば次は夕先輩のところにマッサージしにいく。

その様子もバッチリカメラに移され夕先輩はご満悦そうでそれを見て騒いだ龍先輩と翔陽は大地先輩に怒られていた。