「よーしお前ら！とにかくお前らがやろうとしてる新しいこと一発でも気持ちよく決めて来い！」

「「「オス！！」」」

「あとは毎回言ってるが梟谷の4番に気持ちよく打たせてやるな。」

「ーハイ」

「「ッス！」」

「結局罰三昧の合宿だけど最初の遠征から比べたらみんな何かしら変わってるはずだ。ここらで一発気持ち良く勝ってウマイ肉を食おうぜ！高尾、お前からはなんかあるか？」

「んーあ、梟谷は一見木兎さんのワンマンチームに見えるけど違うんでそこだけは気をつけてください。木兎さんがあそこまで自由奔放にできるのはチームの基盤が出来てるからってのだけは頭に入れといてくださいな。」

「「「オス！！」」」

「んじゃお肉の為に！！」

「「「おおっしゃああああ！！！！」」」




烏野高校対梟谷学園

梟谷学園のスターティングメンバーは

３年ＭＢ鷲尾さん１８７ｃｍ

２年Ｓ赤葦先輩１８２ｃｍ

３年ＷＳ木兎さん１８５ｃｍ

３年ＷＳ猿杙さん１８１ｃｍ

３年ＷＳ木葉さん１７８ｃｍ

３年ＬＩ小見さん１６４ｃｍ

１年ＭＢ尾長さん１９１ｃｍ

烏野（うち）は蛍後衛の旭先輩のサーブからスタートだ。

コートの中の蛍以外みんな腹ペコなのかちょっと涎が・・・（大地先輩まで・・・。）なんか蛍だけ居心地が悪そうだ。





「旭さんナイッサー！！」




旭先輩の強烈なジャンプサーブ。

小見さんの左側で小見さんが補給に入るがなかなかの威力でレシーブが乱れた。




「乱したっ」

「木兎さん！！」

「レフトレフト！！４番！！」

「ッシャア！！」

「ストレート閉めろよ。少しでもスキがあると抜かれる」




ブロックは飛雄と蛍の１年長身コンビと龍先輩の３枚ブロック。

ドッバチッっと何とか止めたが蛍の手にブロックされたボールは




「アウト！」

「ブロックアウトか・・・！」

「惜しいっ」

「日に日に育ってハラ立つわ～」

「ナイッサー」




いや～しょっぱななんだけど今のは見事だったわぁ。

裏声でふざけて「きゃ～蛍くんナイスぅー」って言ったら睨まれた。

次のサーブは梟谷の猿杙さん




「アウトアウト！」

「ナイスジャッジ！！」



これで１－１だ。

蛍サーブで翔陽が前衛に戻ってくるので夕先輩がアウト。

蛍のサーブは簡単に木葉さんが拾い赤葦先輩から木兎さんが決めて２－１．

流石に翔陽と飛雄のブロック２枚じゃ木兎さんは止められなかった・・・。




「シャアァ」

「木兎ナイスキー！！」

「さ、こーい！！」

「木葉ナイッサー！！」

「任せろ」

「ナイスレシーブ」




木葉さんのサーブは夕先輩の正面。

夕先輩がきっちり拾って飛雄にパス。

赤葦先輩と鷲尾さんがブロックに飛んでくるが翔陽が・・・コートの空いた場所を狙ってフェイントをかましやがった！！

やっるぅ！！



「あ゛っ」

「－！」

「日向がーフェイントォオ！！？」




小見さん木葉さん猿杙さんがフライングで飛び込んできたがボールには届かなかった。




「フェイントだとー！！？」

「木兎さんが教えたんじゃないですか・・・」





赤葦先輩の言葉に木兎さん梟谷の皆さんに一斉に睨まれていた・・・ドンマイ木兎さん。





「お前アタマ使ったのか・・・？熱出るぞ・・・？」

「ホンットお前にだけは言われたくねえー！」

「ドングリの背比べ・・・ｗｗｗｗ」

「どっちもどっちでしょ。」

「－まっけっぱなしのこの遠征・・・せめてこの合宿メンバー中最強の梟谷から１セットもぎ取って帰ろうや！」

「もう１点もやんねーぜ！！」

「１点もやらないのは無理だと思い「赤葦たまにはノッテきて！！」