「くそっ！最後まで負け通しかよ・・・！」

「お前ら頑張れ・・・生き残るんだ・・・」

「・・・？大地さん・・・？」

「これは・・・偶然聞いて黙って居るべきかとも思ったんだが・・・」

「な・・・何すか？！」

「この練習試合全部終わったら監督たちのおごりでバーベキューらしいぞ・・・もちろん高尾ちゃんにも確認を取ったから間違いない・・・」

「バー」

「べ」

「キュー！！？」




梟谷で赤葦先輩のテーピング巻きながら遠目に烏野を見れば丁度大地先輩が作戦を決行したのか夕先輩翔陽龍先輩飛雄が異様な雰囲気だった。

大地先輩も私と目が合うとグッとサムズアップしてこちらにいい笑顔を向けてくれたので手を振り返しておいた。




「赤葦～次どこと～？」

「烏野です」

「おぉ高尾ちゃんの所か～」

「「「烏野か～・・・」」」

「なに」

「だって何か一番やりずらい」

「何やらかしてくるかわかんねーよなあいつら」

「でも流石に疲れてきてるみたいだし・・・」

「それはどーですかね？」

「うぉ！？」

「「「お肉肉肉お肉肉！合わせて肉肉！お肉肉！お肉万歳！元気百倍！フゥッフクーッ」」」

「何！？」

「怖い！！」

「高尾・・・何したの？」

「さぁ？私は何もしてないっすよ～」

「・・・（嘘くさい）」



怪しむように見てくる赤葦先輩に誤魔化すように笑う。

多分こればれてんだろうなーとも思うんだけど。

ため息ついて聞くのはあきらめたのかぽんぽんと数回頭をなでるように叩かれた。




「高尾ーそろそろ戻ってこーい」

「はーい。んじゃしつれいしまーっす」

「まったねー高尾ちゃん」





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