「しっ礼しまーす！！」

「失礼します。」




いきなり開いた体育館の扉。



「あ？誰だ？」

「あっちの黒髪の方誰かに似てる気がすんだけど…」



なんだなんだとみんな振り向くので木兎さんをマッサージしていた手を止め入り口の方を見ればそこに立っていたのは双子の兄の和成と緑頭の真ちゃんだった。




「お！いたいた！！」

「あ、兄貴？何でここに？ここ埼玉なんですけど！！？」

「高尾ちゃんの知り合い？。」

「あーはい。双子の兄です。」




ウェーイと何となくお互いにどちらともなくハイタッチをかます。



「真ちゃんも初めましてだね？てか何でいるの？」

「いやー俺らもここのバスケ部と練習試合でさ、どうせなら顔見とこうと思ってさ。」

「へぇ。来るなら教えてくれたらよかったのに。」




話していれば丁度ゲームが終わった音駒が次のマッサージを受けるためにやってきた。




「和成ー久しぶり！！」

「お！！犬岡じゃねーの！！ゲームぶりっ！！お、ってことはもしかしてそっちのプリンの人が研磨さんっすか！！俺和成です！！」

「え…あ…うん。」

「研磨さん反応うっすwww」

「和成は高尾ちゃんより騒がしいね…」

「ヒドスwww」

「いや、研磨くん正しいわwww」

「おーおー笑い袋が2倍だな…」

「真ちゃんは兄貴の付き添い？」

「そうなのだよ。」

「真ちゃーん素直に言っちまえよ。妹ちゃんに会いたかったってwww」

「え？マジで？高尾ちゃん嬉しいっきゃっ！！」

「そ、そそそんなことないのだよ！！」

「いやー緑間さん双子の格好の餌食っすね。ドンマイっす」

「あー笑った笑った。んじゃま可愛い妹の顔も見たところで退散すっかな。バレー部の皆さんお邪魔しました！！」



嵐のように帰って行った。

ほんと何しにきたんだ？

てか向こうも部活できたんなら集団行動だろうに…。

止めていたマッサージを再開させた。