烏野が使う第１体育館に戻れば・・・何故か蛍が居た。




「あれ？蛍？」

「高尾さんも抜けたんだ」

「え？あぁまぁね。それよりどしたの？」

「サポーター忘れてたの思い出したから」

「あーそういやしてなかったねぇ。どうするついでにマッサージしていく？」

「いい。早く寝たいから。」

「んりょうかい。お風呂上がりの柔軟しっかりしてから寝てよ」

「分かった。」



第１体育館では大地先輩、スーさん、龍先輩、成田先輩、縁下先輩がシンクロ攻撃の練習。

翔陽飛雄ペアが速攻の練習。

忠、旭先輩、木村先輩がサーブ練習。

夕先輩が壁相手にオーバーハンドの練習。

みんな必死にやっていた。





「－たかが部活だろ。（なんでそんな風にやるんだ。そんな風にやるから）後で苦しくなるんだろ」




そんなみんなを横目に見て小さく呟いて蛍はまた体育館を出て行ってしまった。

蛍の言いたいことは何となくわかる。

でもさ・・・




「きっと君らは挑まずにはいられない。だってソレ（バレーボール）が好きだから」



イイよね。

好きなものが好きって。

それはとても素晴らしくて素敵なことだと思う。

このチーム見ているとすごくそう思う。

だから私はこのチームのバレーがこのチーム自体が・・・




「好き・・・なんだよなぁ・・・。」




どうかこの先彼らがバレーを好きでい続けられますように。





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