男の子っぽい女の子のお名前でどーぞ!!
インターハイ予選途中から合宿遠征埼玉編の途中まで
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今日は合宿明けと体育館の点検作業があるという事で部活がなくておばあちゃんのお使いに坂ノ下に来たはずなのに深刻な顔をした飛雄に捕まった。
あれ?
おかしいな…。
「及川さんに…お前は100%日向の要求答えられるトスを上げているのか、あげる努力をしたのかって言われた。」
「…飛雄。再三言ってきてると思うけどいいセッターの条件ってセッターがコントロールして打たせるんじゃなくていかにスパイカーを信じてスパイカーが打ちやすい最高のトスを上げれるのか、スパイカーにたくせるか、スパイカーの要求に応えられるか私はこれに尽きると思う。」
スパイカーが打ちやすいトスは早ければいいってもんじゃないしセッターが強制して指示出すものでもないんだよ。
翔陽のブロックのいない場所で打ちたいってのはいいと思う。
ブロックのいない方が打ちやすいのも当たり前だ。
スパイカーの前を切り開くのがセッターの役目。
だからブロックのいない場所にトスを上げる。
それも間違ってない。
けどどうしたって速攻やスパイクの主導権を握るのはスパイカーなんだよ。
前に翔陽に翔陽の意思は必要ないって言ったけどそれは違うと思う。
結局最後に打つのはスパイカーなんだよ。
それは中学の時に実感したんじゃないの?
「スパイカーのためのトスでありチームの為のセッターなんだよ。それは間違えないで。意見が食い違って喧嘩するのは別にいいよ。やっちゃんを巻き込むのはダメだけど…。でも飛雄が自分勝手に押し付けるのは良くない。戦ってるのも考えてるのも飛雄だけじゃないのはもう分かったでしょ?それにどの道ここで立ち止まって今の攻撃や他の事を磨いたところで数ヶ月後どれだけ成長してんの?って言われたら、たかが知れてると私は思う。レシーブだって一朝一夕じゃどーにもなんないし春高予選までじゃ到底時間も足りないのは目に見えてる。向こうだってそれ以上に練習して来て次はもっと強くなっているはずだからね。確かに使い物にならないかも知れない。これは一種の賭けに近いものだから。でもたかが知れたもので繰り返して負けるより新しいことを試すのも悪くないんじゃない?と私は思う。スパイカーがそれを望むなら。」
「日向が望めば正しくないことでも正しくなるのか?」
「…そもそも正しい、正しくないって誰が決めたの?その時になって見ないとわからないじゃない。あの超速攻だって普通の速攻だって予選会1日目や青城戦の練習試合の時にはまだ完璧じゃなかったじゃん。今だって改良の余地はあるって私は思うけどね。超速攻だって今のままだったらいくら磨いたってまた春高の予選で止められるんじゃない?もう見破られてるし対処法だって向こうは分かってるんだし。そもそもあの超速攻は猫騙しに近い。不意打ちだからこその攻撃で慣れられたら効果は薄れるし音駒の犬岡や伊達工の青根さんみたいに反応速度のいい人には翔陽も追いつかれるだろうし…。次は確実に最初から対策を練って来るよ。ただ待つだけの安定じゃ次勝てないのはみんななんとなく漠然とわかってるんだよ。飛雄お前も本当は分かっているんじゃないの?」
「なら…俺はどうしたらいいんだよ!!今の俺のトスじゃ無理だって言われて!!完全に止められた。」
「翔陽が成長するように飛雄も成長してるよ。ほら、これ見て見な。」
今まで烏野の選手の詳細なデータをまとめたノートを渡した。
それをパラパラめくり見る。
飛雄のトスの精度やサーブの威力や決定率。
細かくかけるものは全て書いてきた今までの記録。
「…ね。翔陽が目を瞑るのをやめると言い出したのも何もお前を信じてないわけじゃないんだ。翔陽にも技術的な進化が必要だと本人が感じ取ったことだと思うし、何より翔陽にとって飛雄は最強のライバルであり相棒だと思ってるよ。だからこそ飛雄に負けないように強くなりたいと思ったんだと思う。飛雄なら出来ると心の何処かで思っているからこそ無茶な要求も多いんだけどさ…。信憑性を疑う顔しないで…これでも心理療法士の資格しとくしたから…。一応プロの専門知識あるから…。私さ一つ案があるんだけど…かなり無茶で飛雄に高度な技術力を必要とする…。」
ニヤリと笑えばいきなり飛雄携帯が鳴った。
どうやら相手はコーチらしく飛雄が私もいると伝えれば2人いるならちょうどいいから、今からここにくるから動くな!とだけ言って電話が切れた。
程なくしてコーチがやってきた。
坂ノ下の目の前ということもあり中のテーブルでいきなり話は始まった。
「…テンポ…ですか」
「…まぁ俺も高尾からいわれてつーか、理論として頭に入ってるだけで応用できてなかった。お前らの速攻を特別と身構えすぎて根本的な事を忘れるところだったんだ。」
「テンポは大体わかったんですけど止まるトスってなんですか?高尾さんも言ってたのは…」
「高尾も?」
「あーまぁ私はバスケの3pみたいにボールに逆回転をかけてボールの最高打点イコール翔陽の打点にしようと思ったんすよ。ほらバスケってボールに逆回転かけるからゴールに弾かれずに綺麗に落ちるんですよ。だからそれをバレーでもできねーかなぁと…」
まず打ち分けるためには翔陽が選ぶ一瞬の間を作ってやんないと打ち分けるも何も無いっ。
今の飛雄のトスはインダイレクトトスで翔陽の打点を通過するトス。
でもそこで翔陽に余裕と選択する一瞬を与えるためには通過せずそこに止めれば良いってのを思いついてさ。
つまり、ボールの最高到達点で落ちてくるトスを作る事。
「今までみたいに勢いそのまま通り過ぎるんじゃなくてスパイカーの打点付近で勢いを「殺す?」そっ。」
「はーお前マジで素人なのか疑いたくなるわ…」
「てへぺろ☆」
「まぁとにかく俺も高尾と同意見だ。力の加減と逆回転の掛け方の難しさは今までの比じゃねぇそれにBクイックDクイックブロード…距離が離れるぶんだけ難易度は格段に上がって行く。できるか?」
「やってみせます…高尾さん…」
「参考になるかわかんないけどアドバイスと分析は任せとけっ。」
「お願いシァス!!」
コーチから聞いた話だと翔陽の方はコーチのおじいさん。
烏養前監督の元で指導を受けているらしい。
後日、私を連れて来いとも言われていたらしい。
それを私に伝えたコーチの顔色はすこぶる悪かったのはここだけの話。
あれ?
おかしいな…。
「及川さんに…お前は100%日向の要求答えられるトスを上げているのか、あげる努力をしたのかって言われた。」
「…飛雄。再三言ってきてると思うけどいいセッターの条件ってセッターがコントロールして打たせるんじゃなくていかにスパイカーを信じてスパイカーが打ちやすい最高のトスを上げれるのか、スパイカーにたくせるか、スパイカーの要求に応えられるか私はこれに尽きると思う。」
スパイカーが打ちやすいトスは早ければいいってもんじゃないしセッターが強制して指示出すものでもないんだよ。
翔陽のブロックのいない場所で打ちたいってのはいいと思う。
ブロックのいない方が打ちやすいのも当たり前だ。
スパイカーの前を切り開くのがセッターの役目。
だからブロックのいない場所にトスを上げる。
それも間違ってない。
けどどうしたって速攻やスパイクの主導権を握るのはスパイカーなんだよ。
前に翔陽に翔陽の意思は必要ないって言ったけどそれは違うと思う。
結局最後に打つのはスパイカーなんだよ。
それは中学の時に実感したんじゃないの?
「スパイカーのためのトスでありチームの為のセッターなんだよ。それは間違えないで。意見が食い違って喧嘩するのは別にいいよ。やっちゃんを巻き込むのはダメだけど…。でも飛雄が自分勝手に押し付けるのは良くない。戦ってるのも考えてるのも飛雄だけじゃないのはもう分かったでしょ?それにどの道ここで立ち止まって今の攻撃や他の事を磨いたところで数ヶ月後どれだけ成長してんの?って言われたら、たかが知れてると私は思う。レシーブだって一朝一夕じゃどーにもなんないし春高予選までじゃ到底時間も足りないのは目に見えてる。向こうだってそれ以上に練習して来て次はもっと強くなっているはずだからね。確かに使い物にならないかも知れない。これは一種の賭けに近いものだから。でもたかが知れたもので繰り返して負けるより新しいことを試すのも悪くないんじゃない?と私は思う。スパイカーがそれを望むなら。」
「日向が望めば正しくないことでも正しくなるのか?」
「…そもそも正しい、正しくないって誰が決めたの?その時になって見ないとわからないじゃない。あの超速攻だって普通の速攻だって予選会1日目や青城戦の練習試合の時にはまだ完璧じゃなかったじゃん。今だって改良の余地はあるって私は思うけどね。超速攻だって今のままだったらいくら磨いたってまた春高の予選で止められるんじゃない?もう見破られてるし対処法だって向こうは分かってるんだし。そもそもあの超速攻は猫騙しに近い。不意打ちだからこその攻撃で慣れられたら効果は薄れるし音駒の犬岡や伊達工の青根さんみたいに反応速度のいい人には翔陽も追いつかれるだろうし…。次は確実に最初から対策を練って来るよ。ただ待つだけの安定じゃ次勝てないのはみんななんとなく漠然とわかってるんだよ。飛雄お前も本当は分かっているんじゃないの?」
「なら…俺はどうしたらいいんだよ!!今の俺のトスじゃ無理だって言われて!!完全に止められた。」
「翔陽が成長するように飛雄も成長してるよ。ほら、これ見て見な。」
今まで烏野の選手の詳細なデータをまとめたノートを渡した。
それをパラパラめくり見る。
飛雄のトスの精度やサーブの威力や決定率。
細かくかけるものは全て書いてきた今までの記録。
「…ね。翔陽が目を瞑るのをやめると言い出したのも何もお前を信じてないわけじゃないんだ。翔陽にも技術的な進化が必要だと本人が感じ取ったことだと思うし、何より翔陽にとって飛雄は最強のライバルであり相棒だと思ってるよ。だからこそ飛雄に負けないように強くなりたいと思ったんだと思う。飛雄なら出来ると心の何処かで思っているからこそ無茶な要求も多いんだけどさ…。信憑性を疑う顔しないで…これでも心理療法士の資格しとくしたから…。一応プロの専門知識あるから…。私さ一つ案があるんだけど…かなり無茶で飛雄に高度な技術力を必要とする…。」
ニヤリと笑えばいきなり飛雄携帯が鳴った。
どうやら相手はコーチらしく飛雄が私もいると伝えれば2人いるならちょうどいいから、今からここにくるから動くな!とだけ言って電話が切れた。
程なくしてコーチがやってきた。
坂ノ下の目の前ということもあり中のテーブルでいきなり話は始まった。
「…テンポ…ですか」
「…まぁ俺も高尾からいわれてつーか、理論として頭に入ってるだけで応用できてなかった。お前らの速攻を特別と身構えすぎて根本的な事を忘れるところだったんだ。」
「テンポは大体わかったんですけど止まるトスってなんですか?高尾さんも言ってたのは…」
「高尾も?」
「あーまぁ私はバスケの3pみたいにボールに逆回転をかけてボールの最高打点イコール翔陽の打点にしようと思ったんすよ。ほらバスケってボールに逆回転かけるからゴールに弾かれずに綺麗に落ちるんですよ。だからそれをバレーでもできねーかなぁと…」
まず打ち分けるためには翔陽が選ぶ一瞬の間を作ってやんないと打ち分けるも何も無いっ。
今の飛雄のトスはインダイレクトトスで翔陽の打点を通過するトス。
でもそこで翔陽に余裕と選択する一瞬を与えるためには通過せずそこに止めれば良いってのを思いついてさ。
つまり、ボールの最高到達点で落ちてくるトスを作る事。
「今までみたいに勢いそのまま通り過ぎるんじゃなくてスパイカーの打点付近で勢いを「殺す?」そっ。」
「はーお前マジで素人なのか疑いたくなるわ…」
「てへぺろ☆」
「まぁとにかく俺も高尾と同意見だ。力の加減と逆回転の掛け方の難しさは今までの比じゃねぇそれにBクイックDクイックブロード…距離が離れるぶんだけ難易度は格段に上がって行く。できるか?」
「やってみせます…高尾さん…」
「参考になるかわかんないけどアドバイスと分析は任せとけっ。」
「お願いシァス!!」
コーチから聞いた話だと翔陽の方はコーチのおじいさん。
烏養前監督の元で指導を受けているらしい。
後日、私を連れて来いとも言われていたらしい。
それを私に伝えたコーチの顔色はすこぶる悪かったのはここだけの話。