森然高校VS生川高校

サーブは生川の強羅さん。

強烈なサーブに森然の小鹿野さんが捕球体制に入るもあまりの威力に弾いていた。




「も一本！！ナイッサー！！」

「ヒィイッ腕もげるっ」

「あの生川高校全員のサーブが凄いんだよね…」

「生川のマネさんが行ってましたからね！とにかくサーブに力入れてるチームだって、練習のラストは毎回100本サーブとか鬼っすよね。サーブこそが究極の攻め生川高校。」

「あれ？高尾ちゃん？」

「和樹ちゃん…どうしたの？」

「いやー、手が空いたんで。」



しれっと潔子先輩とやっちゃんの会話に入りながら記録をノートにとる。

不思議そうにこちらを見る2人にあはーと笑いながらマッサージついでに様子見に来ちゃいましたと言えば潔子先輩とやっちゃんが間に入れてくれた。

これぞ両手に花だな。




「くっそータラコめぇー！！」

「こいやぁ！！」



あははー強羅さんをタラコって…。

小鹿野さんすんげー悔しそう。




「ーでも一度このサーブを上げることができればー」



強羅さんの2本目のサーブ。



「盛一さん！！」

「ナイスレシーブ！！」



しかし森然もやられてばかりではない。

小鹿野さんが真正面で捉え今度は綺麗にあげた。

それと同時にコート内を一斉に選手が動き出した。



「わあぁ！？何か一斉に動き出した！？」

「シンクロ攻撃だね。」


スパイガーが4枚。

生川のブロッカーが飛ぶけど、森然の千鹿谷さんを囮に小鹿野さんのバックアタックが決まる。



「残念後ろ(こっち)でした！！」



あわわわと目を回しパニクるやっちゃんが可愛くて思わず笑ってしまう。




「あ…あっちこっちから人が飛び出して来てもう誰が打つのやら…」

「やっちゃんっぶふっwwww」

「うーん正に…コンビネーションの匠ですね。」